モキナイフの美しさ /グローリーの紹介

岐阜県関市に本社を構えるモキナイフですが、贈答用に頼まれて買いに行ったら美しさに惚れてしまい、自分でも購入してしまいました。ファクトリーナイフとしては世界一美しいと言われるモキナイフですが、実物に触れると工作精度の高さにうっとりとしてしまいます。



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モキナイフとは

モキナイフは「刃物のまち」として有名な岐阜県関市に1907年創業された刃物メーカーで、当初は桜井ナイフ製作所と名乗っていました。カーショウ社のナイフをOEM生産することになったのをきっかけに、ベレッタなど海外メーカーのナイフを手掛けるようになります。それに伴い、現社長の桜井茂貴氏の名前から、MOKIナイフと社名を改名自社ブランドのナイフも87年から手がけるようになりました。



大半がOEM生産のため知名度は低いですが、多くのナイフメーカーが製造を委託することから、その品質と精度の高さは業界内では評価されています。ファクトリーナイフ(工場生産品)なのにカスタムナイフ(職人の手作り)並みの品質と言われていて、驚くほど安価なのが特徴です。

グローリー

モキナイフの定番型ポケットナイフで、シンプルなデザインです。飽きのこないデザインだと評判で、威圧感がなく上品な雰囲気をまとっています。ハンドルは花梨で、ニューギニア・ローズウッドやパドュークとも呼ばれる高級木材を使っています。それなりに重量感があり手に馴染みます。



ブレードは愛知鋼材のAUS8が使われています。サビに強く研ぎやすい部類に入りますが、鋼材は焼入れによって変わるので、まだ研いでいない現時点では研ぎやすさはわかりません。モキナイフは箱出しで産毛が剃れると言われるほど、刃付けが丁寧に行われています。このナイフも実によく切れます。ですから研ぐのはまだまだ先になりそうです。



複数の鋼材が、まるで1枚の板のようにキレイに合わさっています。若干の段差があるメーカーも珍しくないですが、モキナイフはどれも丁寧に組み立てられています。



ブレードを折りたたむとき、心地よくパシンとハンドルに吸い込まれますが、派手な感じはなく上品な感触です。ブレードロックがやや固めですが、安全性を考えるとこれでいいように思います。



本来はジェントルマンズ・ナイフとして持ち歩きたいところですが、法律がそれを許さないので机の引き出しに入れておこうと思います。使用目的がなくナイフを買ったのは初めてなので、何に使うか悩ましいですが、工芸品としての美しさが感じられる良いナイフです。

少しモダンなものが良ければ「きたきつね」

同じく花梨のグリップですが、きたきつねはステンレスが周囲を囲んでいるため、落としたりした時に花梨のグリップに傷が入りにくくなっています。サイズ的にもグローリーと同じぐらいで、扱いやすいナイフだと思います。


美しさなら「クロノス」も

グリップがジグドボーンになっているので、クラシックなナイフの雰囲気があります。キャンプナイフとして海外でも人気が高いナイフです。


まとめ

美しいナイフは他にも沢山ありますが、これほど安価で美しいナイフは他にないと思います。使い道がないのに買ってしまったは我ながらどうかと思いますが、所有する満足があります。工作精度の高さ、使いやすさに加えて見ていても飽きない美しさです。こんなメーカーがあまり知られていないのが、不思議なくらいです。




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