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2月, 2018の投稿を表示しています

SHOW-YAとお友達だった人と80年代を語った

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某メーカーで法人営業をしているTさんとお会いしたのは、オープンカフェでした。はちきれんばかりのお腹に首はアゴの肉によって埋没し、12月のオープンカフェで汗をかいていました。一見して強烈な印象を残すTさんですが、若い頃の写真がさらにインパクトがあります。頬骨が目立つ痩せぎすの格好良い風貌で、80年代に大人気だったSHOW-YAというバンドと一緒に写っているのです。 なんと若い頃は交流があり、何人かとは定期的に連絡したり会ったりしていたようです。そんなことから今日は80年代とSHOW-YAの話です。 関連記事: プリンセス・プリンセスを聴きながら楽器の上手さを考えた SHOW-YA(ショーヤ)とは 85年にデビューした女性だけのロックバンドで、当初はアイドルバンド的な売り出し方でしたが、途中から自分たちの好みであるハードロック路線になりました。 ※デビュー当時のSHOW-YA なかなか売れない時期が続きますが、89年に出したシングル「限界LOVERS」「私は嵐」などの大ヒットによって、一気にメジャーになります。91年にヴォーカルの寺田恵子が脱退し、喜屋武メリーやステファニー・ボージャスなどを迎えて活動しますが、失速感から抜けきれずに98年に解散しました。 80年代のバンドブーム BOOWYの成功よりバンドブームが起こったと言われますが、80年代にもっともレコードやCDを売ったのはサザンオールスターズでした。BOOWYに憧れた少年たちが次々とバンドを結成し、サザンの成功でバンドは儲かると判断したレコード会社が新人バンドの発掘と売り出しをして、バンドがブームになります。 ※3枚目のアルバムからブレイクしたBOOWY 84年にデビューしたレベッカとバービーボーイズは、女性ボーカルのバンドでも売れることを証明し、85年デビューの米米クラブはロックやポップスだけでなくファンクやニューウェーブまで手を広げつつ、ミリオンヒットを出しました。米米クラブはバンドというより、もはや楽団というか劇団のような大編成で、多種多様な内容が盛り込まれたコンサートを展開して新たなバンドの方向性を示しました。 ※バービーボーイズ。男女のツインヴォーカルという珍しいスタイルでした。 8

子供のための歴史講座20:なぜ日本はアメリカと戦争したのか?

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いや~乱世乱世。時は1930年代、旧日本陸軍には2人のリーダー格になる人物がいた。石原莞爾と武藤章だ。この2人の主導権争いが、戦争をややこしくしている。ちなみに2人とも米英との戦争には猛烈に反対していた人物だ。 ※左: 石原莞爾 右:武藤章 娘「ん?じゃあなんでアメリカと戦争になったの?」 盧溝橋事件を覚えているかな? 娘「おー! トイレに行って戦争になった やつ!」 そう、その頃から石原と武藤は対立していたんだ。石原は次の戦争の相手はソ連だと考えていたから、中国なんかと戦争している余裕はないと反対していた。武藤も中国との全面戦争は反対だったけど、華北地方だけは押さえておきたいと思っていた。石原は華北地方を抑えるのにも反対で、とにかく対ソ連に備えるために余計な兵力を使いたくなかった。 娘「なんで、その華北地方を押さえたいの?」 天然資源があるからだ。ソ連と戦うにしても、石炭を日本から持ってくるわけにはいかないからね。そこで2人は揉めるんだけど、結局は盧溝橋事件で日中戦争が勃発して泥沼になってしまう。 娘「ねえ、今日はアメリカとの戦争の話じゃないの?」 まあ、待て。問題は天然資源なんだ。華北を押さえても石油とボーキサイトが不足するのは明らかだった。それらを手にするには東南アジアに行かなくちゃいけない。しかしインドネシアやベトナムなど、それら天然資源がある国はイギリス、フランス、オランダなどの連合国が支配しているんだ。 娘「だから戦争するの?」 迷うんだ。東南アジアに攻め込むということは、連合国を敵に回すことになるからドイツに味方することになる。武藤は連合国との戦争には反対だった。だって勝てるわけないから。 娘「そりゃ、そうだ」 ところがヨーロッパで戦争が始まると、ドイツが連戦連勝だ。電撃作戦でポーランドを占領したと思ったら、フランスを占領してイギリスも陥落寸前だ。こりゃあ、ドイツが勝ちそうだ。そうなるとインドネシアやベトナムはドイツ領になってしまう。 娘「だから日本はドイツと仲良しになるの?」 まあ、そういうことだね。ドイツに「お手伝いしまーす!」って言って東南アジアを攻めれば、天然資源を手に入れることができそうだし、そうなればソ連との戦争に備えられる。そこでドイツとイタリアとの間で、三国同盟を日

誘拐犯と呼ばれる日本人女性たち /ハーグ条約に加盟しない日本

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アメリカで誘拐犯として指名手配されている日本人女性が多くいます。彼女たちは普通の主婦で、犯罪に関与したことのない人がほとんどです。しかしアメリカに足を踏み入れた途端、誘拐犯として逮捕されます。そして逮捕されれば陪審員の同情をかうのは難しく、実刑は間違いないと言われています。なぜそのような日本人女性が大勢いるのか、今回はその話です。 ハーグ条約 欧米の多くの国では、両親が離婚した場合に子供が親と生き別れになることを良しとはしていません。そのため離婚が成立しても、子供が親に会う権利を明確に規定しています。もちろんDVが原因で別れた場合は別ですが、母親に親権が渡った場合でも、月に1度は父親の家に泊めるなどの決まりを裁判所が決定します。これは強力な権利で、正当な理由なく母親が子供を父親に会わせなかったりすると、裁判所の命令で親権の剥奪などが行われます。それにも従わなければ、警察に逮捕されるのです。 では国際結婚の場合はどうかというと、欧米の各国はハーグ条約というのを結んでいて、国をまたいで子供の権利を守っているのです。ところが日本はハーグ条約に加盟していません。日本では「子供が双方の親を行き来する共同親権の制度がない」「親権のない親の面会権が保証されていない」「養育費の支払いについて、法的な拘束力がない」といったことで、加盟の条件を満たしていないからです。 クリストファー・サボイ事件 2009年に日本で起こった事件で、ハーグ条約に絡んで逮捕者が出ました。サボイ氏はテネシー州で日本人女性と結婚し、子供を2人もうけました。しかし離婚することになり、離婚調停では「母親はテネシー州に住み続けて、子供は父親との面会を続けること」「母親は夏休みに限り、子供を日本に連れて帰ることができる」と決められました。 ※クリストファー・サボイ氏と子供達 しかしサボイ氏は、日本人の多くが子供を日本に連れ帰ると、そのままアメリカに帰ってこない例が多いことを理由に、夏休みの帰国を停止する命令を裁判所に迫りました。母親の猛抗議でこの命令は撤回されましたが、これで母親は子供を日本に連れて帰れなくなるかもしれないと危機感を抱きます。そして母親は父親にも裁判所にも連絡することなく、子供を連れて日本に帰ってしまいました。この行動はアメリカでは立派

努努鶏(ゆめゆめどり) /冷凍して食べる唐揚げは美味だった

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福岡から努努鶏というのがクール宅急便で送られてきました。なんと鶏の唐揚げで、しかも「決して暖めてはなりません」と書いてあります。自然解凍してから食べる、冷たい唐揚げです。今回は福岡のご当地グルメのご紹介です。 努努鶏とは 福岡市南区老司にある(有)鶏一番フードサービスが発売しています。「昭和56年から揚げてます」とwebサイトに書いてあるので、かなり歴史のある会社のようです。 食べ方 冷凍庫から出して5分〜10分自然解凍して食べます。部位によっては本当にカチカチになるので、慌てずにじっくり解凍してください。冷凍庫から出して3分ぐらいで食べたら、固い部分で歯が折れそうになりました。 味 これ、本当に美味しいです。考えた人は天才ですね。冷たいので、やや濃いめのタレが使われていますが、甘辛さが癖になります。webサイトにも書いてあるように「おかず」というより「おつまみ」的な感じで、いくつでも食べられます。冷たいビールとの相性は最高です。 まとめ 鶏肉好きなら一度試す価値がある美味しさです。冷たい鶏肉が、これほど美味しいとは思わなかったので、新鮮な感動を覚えました。お値段も決して高くはないのですが、通販の場合は送料の問題があるので、友人たちとまとめ買いをして試すのもありでしょう。 あ、試しに我が家に食べに来るというのは勘弁してください。っていうか、もう全部食べましたしね。 「福岡名物」「北九州唐揚げ王座選手権優勝2連覇」「送料無料」巌流庵 6つの味から選べる 冷やし唐揚げ 4パック(20本入)簡易パッケージひやしからあげ冷やし唐揚げ冷たい唐揚げ冷凍唐揚げ努努鶏ではありません巌流庵ヒヤシカラアゲお取り寄せB級グルメ優勝商品 にほんブログ村

教師は武装するべきか? /フロリダ高校銃乱射事件

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フロリダ州の高校での銃乱射事件をうけて、トランプ大統領が教師が銃で防戦すれば、乱射事件はたちまち終わるかもしれないと述べました。これにはさまざまな声が出ていて、大統領を批判する声も多く聞かれます。警察が来るまでに多くの死傷者が出たのですから、大統領が言いたい気持ちもわかります。しかし私がアメリカの教師だったら猛反対していると思います。 フロリダ高校銃乱射事件 2月14日、マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校にアサルトライフルで武装した男が押し入り、17人が犠牲になりました。犯人は学校を退学処分になった学生だと言われています。火災報知機を鳴らして生徒を戸外に出させ、そこで銃を乱射する計画的な犯罪で、そのまま校舎内に銃を撃ちながら侵入し、混乱に乗じて生徒のふりをして出てきたところを逮捕されています。 逃げ回る生徒達はスマートフォンを取り出し、親や知人に「911に電話して」と連絡し、あまりのことに信じられない親に写真や動画を送ったため、メディアにも衝撃的な映像が流れました。教室に横たわる死体や、SWATが突入してくる様子などが生々しく伝えられています。 トランプ大統領の提案 警察が来るまでに、すでに多くの人が殺されています。さらに警察は到着してから突入に時間がかかりました。安易な突入は犠牲者を増やしパニックを増加させるので慎重になったのかもしれませんが、保安官が責任をとって辞任するなど波紋が広がっています。こうした中で、トランプ大統領の発言が飛び出しました。銃を携行する教師にボーナスを出すというのです。 私が自分が教師だったら反対なのは、銃を持っていると犯人に真っ先に狙われるからです。銃撃戦であれ戦争であれ、先制攻撃は圧倒的に有利です。映画のように、撃たれそうになったらかわして反撃するなんてほとんど不可能です。学校に銃器を持ち込んで大量殺戮を計画している学生がいたら、真っ先に武器を持っている教師を狙うでしょう。さらに最近の犯行はアサルトライフルが主流になっています。そんな犯人に拳銃で立ち向かうなんてできません。「日本刀を持って暴れる人がいるから、君たちに果物ナイフを支給しよう」と言われれば、冗談じゃないと言いたくなります。 護憲派と改憲派の対立 アメリカから銃をなくせない理由の一つは、合衆国憲法に銃を持つ権利が記載

カタカナのビジネス用語の氾濫に想う

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先日、「ショートノーティスにて失礼します」と書かれたメールを受け取りました。一瞬意味がわからず、short noticeだと気づくまでに少し時間がかかりました。なぜ「急な要件で失礼します」と書かないのでしょう? 80年代から言われるカタカナ用語の氾濫 カタカナ用語の氾濫は、私が覚えている限りでは80年代から言われていました。当時は「言葉のみだれ」とか「日本語の乱れ」と言われ、カタカナ用語ではなく正しい日本語を使おうと言われていました。最近では、この頃よりもさらに多くのカタカナ用語が飛び交い、さらに英語で言う必要のない言葉まで使われています。 ※80年代 ディスコのお立ち台 最近のカタカナ用語 アサイン:割り当てる、任命する アジェンダ:計画、予定 アライアンス:提携先 イシュー:要点、論点 エスカレーション:報告する アサップ:出来るだけ早く エビデンス:証拠 オンスケ:予定通り進行している オーサライズ:公認する。正当だと認める コミットメント:約束する コンセンサス:同意を得る コンプライアンス:法令遵守 サマリー:要約 シナジー:相乗効果 スキーム:枠組みのある計画 ステークホルダー:企業の利害関係者 セグメント:購買行動が似た顧客層 デフォルト:標準的、基本的 ナレッジ:付加価値のある情報 バッファ:緩衝、余裕 プライオリティ:優先順位 ペルソナ:典型的なユーザー層 マイルストーン:案件の進捗を確認する節目 メソット:方法、方式 リテラシー:情報を正しく選択する能力 リソース:経営資源 カタカナ用語の効果 カタカナ用語を使う理由の1つに、日本語にはない言葉だからというのがあります。80年代に使われ始めた「アイデンティティ」は、主体性とか自己同一性と説明されますが、これは力任せの翻訳という印象が強いです。本来の意味を日本語で解説すると、かなりの長文になり、A4一枚分ぐらいは使えそうです。このように日本語に置き換えることが困難な場合、カタカナ用語は使い勝手が良くなります。 またカタカナ用語の方が短くて済むという理由もあります。上記のセグメントを使わずに「購買行動が似た顧