政府はバタバタしているが
※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。 北朝鮮の砲撃から始まった緊張は、米韓軍事演習という牽制に繋がり、さらなる緊張を生み出しています。アメリカが原子力空母ジョージ・ワシントンを黄海に派遣しての軍事演習は、まさに北朝鮮のこめかみに銃を突きつけるようなもので、いつでも制海権と制空権を奪えるぞという脅しに近いものがあります。そんな週末に、菅総理は閣僚に対して非常時に備えて東京から出ないように伝えたのだそうです。 総理は引続き警戒にあたるように閣僚に指示したといいますが、具体的に誰が何を警戒しているのでしょうか。北朝鮮の砲撃時に野党から緊張感が足りないと指摘されたので、今回はポーズをつけているだけのようにも見えます。 そもそも北朝鮮が本格的に韓国に攻め込んだ場合、日本は何をするのでしょうか。それが見えません。具体的に何か行動するのか、それとも行動しないのかも見えません。 菅総理や仙谷官房長官は韓国と仲良くしたくてたまらないように見えます。それは過去の出来事への謝罪や賠償に拘っているという姿勢からも垣間見えます。 しかし仲良くしたいならば、すでに終結したと両国が記している戦後保証をぶり返すよりも、こういう危機において日本が何をするかを明確に伝える方がいいように思います。北朝鮮が攻めてきたら、日本はこういう事をしますよと韓国に伝えるべきではないでしょうか。 もちろんそれには国民の同意が必要ですから、密約などは論外です。公式な声明として高らかに宣言し、日本の立場を明らかにするべきだと思います。それが黄海に金剛(イージス艦)を派遣することなのか、パトリオットミサイルを設置することなのか、経済援助なのかはわかりません。 お隣の危機に際して日本としては何ができるか、国内法や憲法さらに国益も考えながら方針を決定して明らかにするべきだと思います。 そういうことが国際的な信用というものに繋がるように思いますし、友好にも繋がると思うんですけどね。 それに本当に開戦したら、そこから議論を始めても遅いんですよね。議論が終わる頃には戦争も終わっているかもしれません。結局は湾岸戦争の繰り返しになるんでしょうねぇ。。。 朝鮮半島の動乱なんて、いつ起こってもおかしくない休戦状態なのですから、こういうことはさっさと基本方針を打ち出しておかないといけないと