日韓問題になった旭日旗騒動を振り返る
旭日旗が韓国で問題視されるようになり、韓国内で旭日旗を掲げる行為を違法化する法案も提出されたことがあります。なぜ旭日旗が問題視されるようになったのか、改めて整理したいと思います。 2011年アジアカップ準決勝 サッカーのアジアカップ準決勝で、日本と韓国が対戦しました。PKで得点した韓国のキ・ソンヨンは、カメラの前で頰をかいて猿の真似をして得点をアピールします。 ※右がキ・ソンヨン これが韓国内で賛否両論となります。当時、韓国内では日本人をバカにする時に猿の真似をするのが流行っていたことから、人種差別的行為だという批判と、「よくやった」という賛辞がありました。 キ・ソンヨンは、韓国のメディアに対して、あらかじめ用意したパフォーマンスだと語りましたが、人種差別撤廃を掲げるF.I.F.A.がこの行動を問題視しだすと、ツイッター上で 「観客席の旭日旗を見て涙が出ました。私も選手の前に大韓民国国民です…」 と発言します。人種差別的な意味ではなく、旭日旗に腹が立ったからだと主張したのです。韓国内ではキ・ソンヨンの擁護派から「人種差別の意思はなく、旭日旗への報復だ」という認識が広がりました。これを問題視した日本サッカー協会がキ・ソンヨンへの聞き取り調査を依頼したところ、今度は「あのパフォーマンスは日本人に対してではなく、(自身が所属するスコットランドの)セルティックでプレーしていて相手のサポーターから韓国人ということで猿呼ばわりされている。そういう差別発言をする人たちに向けてやったんだ」と、発言を翻しました。 しかし、この発言に人種差別をしていると名指しされたセルティックスのサポーターが怒り出し、イギリスメディアで叩かれるようになります。追い詰められたキ・ソンヨンはこの件に沈黙するようになりますが、その後に旭日旗を見てカッとなったと再び発言をひるがえ 2012年ロンドン五輪サッカー 3位決定戦で日本と韓国が対戦した際に、パク・チョンウが「独島は我らの領土」というプラカードを掲げ、日本が国際オリンピック委員会(IOC)に政治的パフォーマンスにあたるとして抗議しました。 ※パク・チョンウのパフォーマンス これに対して、日本の体操競技のユニフォームが日の丸に放射線状の模様があるデザインを指摘