日本の教育を心配した日
※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。 行きつけのバーで常連さんが、珍しく若い女性を連れていました。なんでもテニスクラブの知り合いだそうで、シングルモルト・ウイスキーが飲める店というのに興味を持って連れてきてもらったのだそうです。しかもこの女性は大学3年生といいますから、常連さんとは親子のような年の差です。実にケシカランと思い、私もその中に入っていきました。 この女性M嬢は、なんというかいかにも現代っ子という感じの子なのですが、私は彼女との会話で日本の未来が心配になってきてしまいました。大学の名誉のために名前を伏せますが、彼女は誰もが名前を知っている有名大学に在籍しています。高校当時の私の学力では、到底合格できない大学です。「へぇー!優秀だねぇ」などと私が感心していると、常連さんが「はねもね君は、いろんなことに詳しいんだよ」とデタラメな事を言い出し、そんな流れから雑学的な話題に移行していきました。 それからどういう経緯でそんな話しになったのかは記憶していませんが、発明者の名前がそのまま製品名になっているものの話題になりました。 M嬢「サンドイッチはサンドイッチさんの発明でしょ?」 はね「そう。カーディガンもカーディガン伯爵の発明品だ」 M嬢「それからダイナマイトもですよね」 はね「いや、それは違う」 M嬢「ダイナマイトさんの発明ですよ。本で読みました」 苦笑いする私と常連さんは、ダイナマイトの発明はアルフレッド・ノーベルであることを説明しました。しかしM嬢は猛然と反論します。 M嬢「違いますよ。ノーベルはノーベル賞を発明した人ですよ」 はね「ノーベル賞は確かにノーベルの遺言が発端だけど・・・」 M嬢「すごいですよね。ノーベル賞なんて、よく考えましたよ」 はね「しかし、それは発明ではなくて単なる遺言だよ」 M嬢「だって財産の一部を賞の時に渡すんでしょ?」 はね「その通り」 M嬢「だけど毎年渡しても、お金がなくならないんですよ」 はね「ああ、財団が資産運用しているからね」 M嬢「渡しても渡してもお金がなくならないなんて、すごい発明ですよ」 はね「そのシステムは、ノーベルが発明したわけじゃなく・・・」 M嬢「じゃあノーベル賞は誰が発明したんですか?」 はね「株や為替で資産運用するというのは昔