投稿

ラベル(ファッション)が付いた投稿を表示しています

最高の傘を探せ /伝統品から最新鋭まで7メーカーを紹介

イメージ
ここ10年ほど雨傘といえばビニール傘という人がほとんどだと思います。しかし雨の度にビニール傘を購入して、家にはビニール傘が何本もあるという人も多いと思いますし、ビニール傘も値上がりしてきています。1年単位で考えると、傘に使っているお金は案外バカにできない額になっているのではないでしょうか。そこでビニール傘を卒業したいという方のために、さまざまな傘を紹介したいと思います。 傘を買ったら大事なこと 傘を長持ちさせるには、日頃の使い方やメンテナンスが大事です。建物に入る時に濡れた傘をたたんで、軸をクイックイッと回転させて雨水を切る方が多くいますが、これは骨組みを痛めるので止めましょう。傘を回転させず上下に振って水を切るのが、長持ちさせる秘訣です。 使った傘を水で洗い流すと長持ちします。雨そのものに混じる不純物だけでなく、雨樋やコンクリートを伝って流れてきた雨水には、酸やアルカリなどさまざまなものが混じっています。これが生地を傷める原因になるので、さっと水で洗い流すとよいでしょう。お風呂場でシャワーを使って洗うのが最も手軽で良いと思います。 水分が付着したまま傘をたたむと、骨が錆びるだけでなく生地も傷みます。シャワーで洗ったら雑巾やタオルで拭いて、傘を開いたまま干しておきましょう。陰干しで十分に乾かしたら、たたんで収納して下さい。また汚れが付着した際には、薄めた中性洗剤で洗うと良いでしょう。 伝統か最新機能か 傘の歴史は古く、4000年前から使われていたと言われています。開閉式の傘は13世紀のイタリアで生まれ、現在のようなスタイルは18世紀に完成しています。そのため傘メーカーの中には長い歴史を持つメーカーもあり、ヨーロッパの伝統を受け継いでいるメーカーもあります。その一方で、最新の素材や機構を使っている傘も多く出ていて、これも多種に渡ります。主に軽量さや耐風性などを強化したモデルが多く、用途によって様々な傘を選ぶことができます。そんな新旧のメーカーを合わせて7社紹介します。 1.伝統ブランド フォックス・アンブレラ フォックス・アンブレラ は、トーマス・フォックスによって1868年にロンドンの金融街に設立された、由緒正しいブランドです。イギリス紳士の傘の代名詞であり、紳士用の傘としては最もステイタスがある傘の1つと言えます。まるでステッキのよう...

ドクターマーチンを履いた有名人達

イメージ
ドクターマーチン のブーツが、ここ何年か復活してきています。街で見かけることも増えましたね。売れてきたせいか、エアクッションソールのため歩きやすいとか疲れにくいという宣伝文句に反して、かなり重くて疲れてやすいなんて声も聞こえるようになりましたが、もともとがワークブーツなので、スニーカーみたいに気楽に履ける靴ではないと思います。今回はドクターマーチンの紹介というより、これまで履いてきた有名人を紹介したいと思います。 ドクターマーチンの歴史 ドイツ軍の兵士だったクラウス・マーチンは、1945年の休暇中にスキーで足を骨折してしまいました。治療とリハビリを重ねる中で、マーチンは軍が支給する靴は怪我をした足には全く向かないことに気づきます。当時の靴は革底が主流で、硬い靴底が怪我をした足には辛かったのです。 マーチンはゴムを使い、空気が入ったエアクッションソールを作ると、それを使ってプロトタイプの靴を完成させました。第二次世界大戦が終わると、マーチンはその靴を製造して販売しますが、そのビジネスはあまり成功しなかったようです。しかし同級生だった機械技術者のハーバート・フランクに見せると、2人はビジネスパートナーになりました。2人が軍の廃材や余剰物資を利用して1947年に生産を始めると、主婦や年配の女性の間でクッション性の高い靴は人気になっていきました。最初のドクターマーチンの主な顧客は、40歳以上の女性だったのです。 ※ハーバート・フランク(左)とクラウス・マーチン 2人はビジネスを拡大するため、ヨーロッパ中に宣伝しようと画策します。エアウェアと名付けられたマーチンとフランクの靴が、各国で宣伝されるようになると、イギリスのグリッグ社がその広告を目にします。グリッグ社はノーザンプトンシャーに1901年に設立された靴会社で、頑丈なワークブーツを作る家族経営の会社です。 グリッグ社はエアウェアのライセンスを取得すると、かかとを調整してフィット感を向上させ、特徴的な黄色いステッチを導入しました。さらにエアクッションソールにエアウェアの名前を刻むと、靴のブランド名を変更しました。この画期的な発明を行ったマーチンに敬意を込めて、ドクターマーチンと名付けます。1960年にドクターマーチンの1460が販売されました。 ※1460 ドクターマ...

レッドキャップ /自動車業界を支えるワークブランド

イメージ
アメリカを代表するワークブランドの1つ、 レッドキャップ は日本ではそれほどメジャーなワークブランドとは言えないかもしれません。しかしワークウェアブランドながら、ストリートファッション指向をに傾くブランドが多い中、いまだに本格的なワークブランドとして製造している貴重なメーカーでもあります。さらに価格も安めで、実際の仕事に使える手頃さです。今回はそんなレッドキャップの紹介です。 関連記事 アメリカン・ワークウェア入門 レッドキャップのワークシャツ /毎日洗ってもヘタれないシャツ ブランドの歴史 1923年、テネシー州ナッシュビルに設立されました。創立者のウィリアムとアレクサンダーのバーリン兄弟、その従兄弟のクロード・H・ウィリアムズの3人はオーバーオールの製造と販売から始め、洗濯を繰り返しても高耐久なワークウェアの開発を行うようになります。1939年にお気に入りのタバコブランド、Red Cap Smoking Tobaccoにちなんで社名をRedKapに変更しました。 第二次世界大戦が勃発すると、軍事物資の製造を始め、ガスマスクやフィールドジャケットなどさまざまな分野に関わっていきました。戦争が終わった1947年には、工業用の制服に焦点を移し、洗濯に適した高品質で耐久性のある工業用シャツとパンツの開発に移行しました。さらに制服の製造だけに留まらず、クリーニング店のネットワークと提携して制服のクリーニングと配達、供給を合わせたビジネススキームを確率します。 1960年までにレッドキャップはワークウェア業界で大きな地位を閉めるようになりますが、その後レッドキャップはブルーベル社に買収され、86年にはコングロマリットの VFコーポレーション に買収されます。VFはディッキーズ、ノースフェイス、ティンバーランド、バンズなどを抱える巨大コングロマリットです。90年代以降、レッドキャップはフォード、ホンダ、GMなどの作業着として採用され、アメリカの自動車業界を支えるワークブランドに成長しました。 ワークパンツ ♯PT20 ディッキーズの874とよく比較されるのがこのモデルです。最近では若者向けのイメージがあるディッキーズよりも、レッドキャップの方が年齢に関わらず使いやすいという声もあります。やや太めの標準的なワークパンツで、ディ...