最高の傘を探せ /伝統品から最新鋭まで7メーカーを紹介
ここ10年ほど雨傘といえばビニール傘という人がほとんどだと思います。しかし雨の度にビニール傘を購入して、家にはビニール傘が何本もあるという人も多いと思いますし、ビニール傘も値上がりしてきています。1年単位で考えると、傘に使っているお金は案外バカにできない額になっているのではないでしょうか。そこでビニール傘を卒業したいという方のために、さまざまな傘を紹介したいと思います。
使った傘を水で洗い流すと長持ちします。雨そのものに混じる不純物だけでなく、雨樋やコンクリートを伝って流れてきた雨水には、酸やアルカリなどさまざまなものが混じっています。これが生地を傷める原因になるので、さっと水で洗い流すとよいでしょう。お風呂場でシャワーを使って洗うのが最も手軽で良いと思います。
水分が付着したまま傘をたたむと、骨が錆びるだけでなく生地も傷みます。シャワーで洗ったら雑巾やタオルで拭いて、傘を開いたまま干しておきましょう。陰干しで十分に乾かしたら、たたんで収納して下さい。また汚れが付着した際には、薄めた中性洗剤で洗うと良いでしょう。
高級材のヒッコリーを使った傘です。
楽器にも使われるメイプル材を使用しています。木目が美しいハンドルです。
8本の骨を使った前原光榮商店を代表するモデルです。
軽さと頑丈さに特化するならバーティバルです。手に持つと、その軽さに驚かされます。これは私も使っていますが、持って歩くのにも苦にならない重さです。
風速112km/hにも耐える傘として有名になったトーツ・タイタンですが、こちらは風速44.87km/hまでしか耐えない代わりに軽量性を実現しました。44.87km/hというのは台風並みの風速で、そんな時には雨は横殴りになっているので傘は役に立たないでしょう。ですから十分すぎる耐風圧と言えます。
片手サイズのA100はトーツの中で最小最軽量です。
フルトンを代表するバードゲージ(鳥かご型)の傘です。こちらはメンズ・レディースのどちらでも使えます。
バードゲージ型ではない普通の形もあります。
クニルプスを代表するX1シリーズです。小型で専用のケースがあり、持ち歩くのに便利な折りたたみ傘です。
フラッグシップモデルとも言えるT220です。収納時に30cm以下になり、開くと傘の直径が97cmということで、カバンに入れるには最適なサイズだと思います。
傘を買ったら大事なこと
傘を長持ちさせるには、日頃の使い方やメンテナンスが大事です。建物に入る時に濡れた傘をたたんで、軸をクイックイッと回転させて雨水を切る方が多くいますが、これは骨組みを痛めるので止めましょう。傘を回転させず上下に振って水を切るのが、長持ちさせる秘訣です。使った傘を水で洗い流すと長持ちします。雨そのものに混じる不純物だけでなく、雨樋やコンクリートを伝って流れてきた雨水には、酸やアルカリなどさまざまなものが混じっています。これが生地を傷める原因になるので、さっと水で洗い流すとよいでしょう。お風呂場でシャワーを使って洗うのが最も手軽で良いと思います。
水分が付着したまま傘をたたむと、骨が錆びるだけでなく生地も傷みます。シャワーで洗ったら雑巾やタオルで拭いて、傘を開いたまま干しておきましょう。陰干しで十分に乾かしたら、たたんで収納して下さい。また汚れが付着した際には、薄めた中性洗剤で洗うと良いでしょう。
伝統か最新機能か
傘の歴史は古く、4000年前から使われていたと言われています。開閉式の傘は13世紀のイタリアで生まれ、現在のようなスタイルは18世紀に完成しています。そのため傘メーカーの中には長い歴史を持つメーカーもあり、ヨーロッパの伝統を受け継いでいるメーカーもあります。その一方で、最新の素材や機構を使っている傘も多く出ていて、これも多種に渡ります。主に軽量さや耐風性などを強化したモデルが多く、用途によって様々な傘を選ぶことができます。そんな新旧のメーカーを合わせて7社紹介します。
1.伝統ブランド フォックス・アンブレラ
フォックス・アンブレラは、トーマス・フォックスによって1868年にロンドンの金融街に設立された、由緒正しいブランドです。イギリス紳士の傘の代名詞であり、紳士用の傘としては最もステイタスがある傘の1つと言えます。まるでステッキのように細いシルエットが人気を呼び、閉じても開いても美しい傘になっています。日本での商標登録が大正6年だそうですから、日本でも由緒正しい高級傘としての地位を確立しています。フォックスの傘であれば、どこに持って行っても恥ずかしくないですね。フォックスの魅力は生地の柄だけでなく、ハンドルの材質を複数の中から選べることで、自分に合った1本を探すこともできます。
定番のクラシックスタイル、ワンギー(竹)のハンドルです。ワンギーは杖としても人気のある素材です。
最もフォックスらしいのがマラッカのハンドルです。使い込むほどに飴色になっていくので、本国イギリスでも人気が高いハンドルになります。
2.伝統のスウェイン・アドニー・ブリッグ
フォックスと並ぶ伝統的なブランドがブリッグです。1750年にジョン・ロスが始めた馬具製品メーカーのスウェイン・アドニーが、1836年に設立された傘メーカーのトーマス・ブリッグ・アンド・サン社を吸収して、現在のスウェイン・アドニー・ブリッグになりました。ブリッグの特徴は、傘の心棒が一本の木を削りだして作られていることで、ステッキに傘の生地を取り付けたような感じです。従ってとても頑丈ですがとても重く、ちょっとした武器のようなズッシリ感があります。高級材のヒッコリーを使った傘です。
楽器にも使われるメイプル材を使用しています。木目が美しいハンドルです。
3.日本を代表する前原光榮商店
昭和23年に東京の台東区に誕生したブランドです。皇室御用達と紹介されることがよくありますが、宮内庁がここの傘を購入しているそうです。そのため皇族の方が使っているのをテレビなどで確認することができます。コストパフォーマンスが高い高級傘として、高い人気を誇っています。8本の骨を使った前原光榮商店を代表するモデルです。
4.台風に負けないユーロシルム
1919年に設立されたドイツのブランドで、豪雨にも耐えられる傘として普段使いとしてだけでなく、アウトドア派にも高い人気を誇っています。グラスファイバーで作られた骨組みは驚くほど軽く、ウレタンのようなハンドルは手が滑らないので強風時に安心です。軽さと頑丈さに特化するならバーティバルです。手に持つと、その軽さに驚かされます。これは私も使っていますが、持って歩くのにも苦にならない重さです。
カバンに入れても全く邪魔にならない重さの折りたたみが人気です。これも本当に軽いので、バッグに入れても気になりません。ついついカバンの中に入れっぱなしになっています。
5.アメリカNo1ブランド トーツ
1942年にオハイオ州オークレーに設立されたブランドで、レイングッズとしてはアメリカ最大規模のブランドに成長しました。特に折りたたみ傘が人気で、コストパフォーマンスに優れていると日本でも高い人気を誇っています。風速112km/hにも耐える傘として有名になったトーツ・タイタンですが、こちらは風速44.87km/hまでしか耐えない代わりに軽量性を実現しました。44.87km/hというのは台風並みの風速で、そんな時には雨は横殴りになっているので傘は役に立たないでしょう。ですから十分すぎる耐風圧と言えます。
片手サイズのA100はトーツの中で最小最軽量です。
私も引っ越しの際に紛失するまで5年ほど折りたたみ傘を使っていましたが、普通に良い傘だと思いました。東急ハンズなどでも売られているので、実物を店舗で見るのも容易なのが嬉しいですね。 |
6.エリザベス女王も愛用するフルトン・アンブレラ
1956年に創業し、ハロッズでも売られている新興ブランドの傘がフルトンです。エリザベス女王が愛用している可愛い形が話題になりました。メンズ用も展開しており、近年人気が高まっています。代表モデルのバードゲージは幅が狭いのでぶつかりにくく、肩まで覆うので濡れにくいと評判です。![]() |
※エリザベス女王とフルトン |
フルトンを代表するバードゲージ(鳥かご型)の傘です。こちらはメンズ・レディースのどちらでも使えます。
バードゲージ型ではない普通の形もあります。
7.ドイツを代表するクニルプス
1928年に誕生したドイツのブランドで、ドイツでは折りたたみ傘といえばクニルプスだと宣伝されています。世界初の折りたたみ傘を開発したブランドのようです。ドイツらしいデザインと、軽くて頑丈というのが特徴になっています。クニルプスを代表するX1シリーズです。小型で専用のケースがあり、持ち歩くのに便利な折りたたみ傘です。
フラッグシップモデルとも言えるT220です。収納時に30cm以下になり、開くと傘の直径が97cmということで、カバンに入れるには最適なサイズだと思います。
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