パンプスとハイヒールの違いを知ってますか?
パンプスやハイヒールは女性用の靴の代表格で、同じような意味で使われていますよね。しかし本来は意味が違います。 ハイヒールは読んで字のごとく「踵が高い位置にある靴」ですが、パンプスは紐や金具などがない、履き口が大きな靴です。踵もつま先も閉じていて足の甲が露出するのが特徴です。つまりパンプスは踵の高さに関係なく、靴の形状の名称なんですね。そしてハイヒールは、どんな形であっても踵が高ければ全てハイヒールになるわけです。 左右どちらもパンプスですが、左はハイヒールになっています。 ちなみにパンプスはレディースの靴のようになっていますが、メンズのパンプスも存在します。 タキシードを着るときの正式な靴、オペラパンプスです。もちろん、男性用です。 女性用のパンプスは外反母趾の原因になることもあり、苦労している人が沢山いますよね。歩き方を工夫したりサポーターを使ったり、決定打になるものはないようです。以前、婦人靴のオーダーを受けている老舗の方に、外反母趾対策を質問したことがあります。 「今の方は、7cm以上のヒールを1日履いているでしょう。7cmはパーティ会場に持って行って、そこで履き替えて使う靴です。せいぜい2時間が、足には限界なんですね。1日中履くなら、どんなに高くても5cmまでです」 「それに、8割から9割ぐらいの方が、足に合わないサイズを履いているでしょう。合わない靴で無理な高さで1日中履いて、足を痛めない方法なんてありません。サポーター程度で解決する問題じゃないんです」 「市販の7cmとか9cmのハイヒールを1日履けば、外反母趾とか巻き爪、中足骨頭痛とかにならない方が不思議なんですよ」 確かに市販の靴のサイズが合う人はほとんどいません。足の形は顔の形と同じくらい千差万別ですから、メンズの革靴でも市販品がジャストフィットするのは奇跡的な出会いです。それが窮屈で踵が高いレディースなら、市販品がジャストフィットする可能性は限りなくゼロに近い気がします。 最近は足が痛くない靴や、外反母趾になりにくいことを謳った靴も多く販売されていますが、自分の足のサイズに合っていなかったら別のトラブルの原因になります。足のサイズは靴の長さだけでなく、幅やさまざまなポイントで決まるので、専門家に足のサイズを測ってもらうのが良いでしょう。 足