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意外と美味しいイギリスのお菓子

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イギリス料理はまずいというのが定説になっていますが、お菓子にはおいしいものがたくさんあります。食事は簡素ですがティータイムには熱心なイギリス人が、さまざまな趣向を凝らしたお菓子がたくさんあるのです。イギリス土産でいただいたお菓子の中で、それなりに美味しかったものを紹介したいと思います。 関連記事 世界一まずいと言われるイギリス料理の世界(前編)  世界一まずいと言われるイギリス料理の世界(後編) シャルボネル・エ・ウォーカーのチョコレート 1875年にロンドンのメイフェアに創業した英国王室御用達の老舗チョコレート・ショップが、シャルボネル・エ・ウォーカーです。 エドワード7世の後援を受けたミニー・ウォーカー夫人が、パリから招いたシャルボネル夫人と共に立ち上げたお店で、 エリザベス女王のロイヤルワラントを持つ英国王室御用達です。個人的にはチョコレートといえば日本かベルギーで、イギリスやアメリカのチョコレートは粉っぽいと思っていたのですが、ここのチョコレートは全くそんなことはありませんでした。なめらなで美味しかったです。 【日本未上陸】シャルボネル・エ・ウォーカー ダークマールドシャンパーニュ トリュフdark marc de champagne truffles 8粒ボンボンショコラ チョコレートバレンタイン chocolate valentine英国 かわいい 価格:5994円(税込、送料無料) (2022/2/26時点) 楽天で購入 ハロゲートのトフィー 1840年から続くイギリスの老舗で、エリザベス女王もここのトフィーはお気に入りだそうです。このブリキの缶をもらった時は、タバコか葉巻が入っているのかと思いました。日本ではタフィーと書かれることもありますが、キャンディです。優しい甘さというか上品な味で、もう少し安かったらちょくちょく買っていると思います。 [5400円以上で送料無料] イギリスお土産 | ファラーズ ハロゲートトフィ 3種セット【191154】 価格:3240円(税込、送料別) (2020/1/31時点) 楽天で購入 カートライト&バトラーのファッジ ファッジはスコットランドの伝統的なお菓子で、柔らかいキャラメルのような感じです。カートライト&バ...

最近は海鮮丼にも食べ方のマナーがあるらしい

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先日、ワサビを醤油に溶かすのはマナー違反かという記事をアップしたところ、友人から「最近は海鮮丼の食べ方にもマナーがあるらしい」と言われました。まさかと思ってネットで検索すると、どうやらテレビで言っていたようで複数の記事を見つけました。海鮮丼の食べ方にマナーって、なんだか変な気がします。 関連記事: ワサビは醤油に溶かすのはマナー違反か? /刺身の食べ方を考える 海鮮丼のマナー 複数の記事を総合すると、だいたいこんな感じのようです。 1.醤油やタレを直接かけない。 2.小皿に醤油やタレを入れ、刺身を取って小皿で醤油をつける。 3.もう一度丼に刺身を戻し、ご飯と一緒に食べる。 丼ものなので、ご飯と刺身を一緒に食べるのがマナーだと書いてありました。 そもそも丼飯は 丼飯の起源は室町時代に庶民の間に広まった「芳飯」と呼ばれるご飯に野菜と出汁を入れたものとされていますが、現在の丼飯は江戸時代に広まったものが大きく影響しているようです。江戸の庶民はご飯にうなぎや天ぷらを乗せて楽しんだようですが、これは江戸っ子気質が影響しているようです。 ※江戸の屋台 ご飯を手早くさっと食べたい江戸っ子気質が、ご飯の上におかずを乗せてかきこんだようです。これは魚をご飯に乗せた寿司にも当てはまります。これが明治時代に入り、牛丼やカツ丼などのバリエーションを生んでいくことになります。 そもそもご飯の上におかずを乗せて食べるのは、下品とまで言わずとも上品な食べ方ではありません。今でもご飯に味噌汁をかけて食べる「猫まんま」は、下品な食べ方だとする人が多いですよね。丼飯も決して上品な食べ物ではなく、さっと食べたい庶民の食べ物として発展してきました。 海鮮丼のマナーはなんだろう? 海鮮丼の発祥は複数の店が主張しているようですが、北日本から広まったのは間違いないようです。前後に出てきた食べ物で、刺身定食を一まとめにしたものです。 丼飯である以上、手早くさっと食べるものだと思います。刺身に直接醤油をかけて、丼を持ってかきこむのは、なんら問題がないように思います。もちろんネタの大きな刺身は食べにくいので、小皿に取ったりするのもいいと思います。そのために小皿が出されているとも思います。 ※海鮮丼発祥の地?「なまはげ御殿 ニュ...

ワサビを醤油に溶かすのはマナー違反か? /刺身の食べ方を考える

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ワサビを醤油に溶かすのはマナー違反という意見があるのを、最近になってネットで知りました。ことの発端は漫画「美味しんぼ」だそうで、またこの漫画かぁという気もします。しかしなんでこれがマナーなんでしょうか?美味しく食べるための方法に過ぎないと思うんですけどね。そこで今回はワサビと醤油の話です。 醤油に溶かすとダメな理由 ネットの記事によると、醤油にワサビを溶かすとワサビの風味や辛味の大半が消えてしまうので、ネタに乗せて食べるのが正しいそうです。その他、醤油皿が汚れて見た目が悪いなんて意見もありました。確かに醤油は濁りますし、醤油皿にワサビがくっついていることがありますね。 グルメで有名だった池波正太郎も著書「男の作法」で、以下のように書いています。 お刺身を食べるときに、たいていの人はわさびを取ってお醤油でといちゃうだろう。あれはつまらないよ。   刺し身の上にわさびをちょっと乗せて、それにお醤油をちょっとつけて食べればいいんだ。そうしないとわさびの香りが抜けちゃう。醤油も濁って新鮮でなくなるしね。 寿司屋で教えてもらった方法 随分前に、お寿司屋さんで刺身の美味しい食べ方を教えて頂いたことがあります。油の乗ったマグロなどは、ワサビを直接乗せると香りが引き立って辛味が味を引き締めると言っていました。 しかし淡白な白身魚は、ワサビを直接乗せるとワサビの味が勝ってしまうので、醤油に溶かして辛さを調整して食べると良いと言っていました。ただし、この方法はお店のおすすめであって、好みに応じて好きに食べて下さいとも言っていました。 確かにこの方法が美味しいと思いましたので、私はこの時の教えに従っています。 チューブ入りの練りワサビ 家でもこうやって食べようと話していると、そのお寿司屋さんは「チューブ入りの練りワサビは、直接乗せると辛すぎるかもしれません」と言っていました。特に練りワサビが新しいうちは辛味が強烈なので、ネタの味にワサビが勝ってしまいがちです。 このお寿司屋さんは、練りワサビが新しい時は醤油に溶いて食べ、少し古くなって辛味が飛んだらマグロなどには直接乗せるようにしているそうです。そして繰り返していたのは、あくまで美味しく食べる知恵であって、こうしなくてはいけないということではないと...

就業時間のノンアルビール問題を改めて考える

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ノンアルコールビールは美味しくないという気がしていましたが、最近は美味しいノンアルビールも出てきましたね。ドイツの「ヴェリタスブロイ ピュアアンドフリー」なんかビールの味そのままで驚きました。そんなノンアルビールを就業時間に飲むのはアリかナシか?という議論が今でもネットでは続いているようです。 ノンアルコール飲料とは アルコールを1%以上含む飲料を酒類とするため、1%未満のものはお酒とみなされません。しかし最近のノンアルコール飲料では、0%のものも増えていて、成分的には清涼飲料水と変わらないものが増えてきました。ビール大手44社がノンアルコールとして販売しているものは、全て0.00%のようですね。 ※品名は炭酸飲料になっています。 日本では、一度ビールを作ってからアルコールを除去する方法が法的に認められていないので、麦芽エキスを使ったものや清涼飲料水にビール風の味付けをしたものが製造されています。 就業時間内での肯定派と否定派 就業時間にノンアルコールビールを飲んでも良いとする人は、法的にアルコールではなく酔うこともないので、業務に支障が出るわけではないといいます。就業規則にアルコールを禁止することが書かれていますが、法的に酒ではないとされているものを禁止する理由はないというわけです。 否定派の中には、来客に見られると就業時間にビールを飲んでいると誤解されるといった意見や、「ノンアルコールでもビールはビール」という、アルコール成分ではなくビール的なものを飲むことを問題視する人が多くいます。また就業規則の関係から「職場の風紀を乱す行為」に該当するという意見もあります。 電車のシャカシャカ音に似ている 否定派の多くは感情的に許しがたいといった声が多く、仕事中にリラックスしすぎなのでは?という視点が多分に含まれます。これは電車のイヤホンからの音漏れ問題に似ている気がしました。 イヤホンの音漏れは、79年にウォークマンが発売された頃からありました。しかし音漏れが社会問題になるのはずっと後で、満員電車の中で多くの人がイヤホンで音楽を聴くようになってからです。80年代までは、ウォークマンを聴きながらスーツで歩くサラリーマンはレアな存在でした。iPodの流行辺りからスーツを着たサラリー...

日本と海外のショートケーキの違い /チコちゃんに叱られる!

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NHKで徐々に人気が高まっているバラエティ番組「 チコちゃんに叱られる !」を見ていたら、ショートケーキの話をしていました。ショートケーキという言葉が混乱しているという話でしたが、スコーンやビスケットなどと同様に、なんでこんなに混乱しているの?と思いたくなる不思議な言葉です。そこで今回はショートケーキについて見ていきましょう。 ※質問に答えられないとチコちゃんに怒られます。 ショートケーキの誕生 発祥はイギリスと言われていますが、似たような食べ物は他の国にもあったと思います。イギリスが発祥と言われるようになったのは、16世紀のイギリスで出版された料理本にショートケーキの作り方が書かれていて、これが大英帝国の発展と共に世界中に広がったからです。 この本に書かれていたショートケーキは、以下の写真のようなものだったようです。現在のものとはかなり違いますね。 そもそもショートケーキのショートとは? shortには「短い」「簡潔な」「不足している」といった意味がありますが、辞書を調べるとこんなことが書かれています。 小麦粉に脂肪が多く含まれているために粉々になる ショートブレッドのショートはこの意味ですね。ボロボロになるケーキが、ショートケーキというわけです。上の写真のショートケーキは、ショートブレッドを使ったケーキなのです。 ※フィンガータイプのショートブレッド これがアメリカに伝わると、ショートブレッドだけでなくパンやクッキーなどを使ったショートケーキも生まれました。 ※パン生地を使ったアメリカのショートケーキ 日本に持ち込んだのは不二家 不二家の創業者、藤井林右衛門がアメリカからショートケーキを持ち込みました。「チコちゃんに叱られる!」では、サクサクした食感が日本人には馴染まないと考えた林右衛門が、カステラをヒントに現在の日本のショートケーキを作ったのでは?と言っていましたが、アメリカにもパン生地のショートケーキがあったはずなので、そちらをヒントにしたのではないでしょうか? まとめ 日本では、ショートケーキは生クリームとスポンジを使えば全てショートケーキになっていて、イチゴの代わりにバナナを使えば「バナナショートケーキ」になります。チョコレートケーキもスポンジと生クリームを使ってい...