懐中電灯は逆手に持つ方が良いという話
アメリカの映画やドラマを見ていると、懐中電灯を逆手に持ち、自分の顔の高さから照らしているのを見かけます。順手で持つ人が多い日本では馴染みのない持ち方ですが、夜道を懐中電灯を持って歩く時などは、この持ち方の方が良いと感じています。今回は、懐中電灯を逆手に持つ理由を解説していきます。逆手に持つのは格好良いからだとか、さまざまな理由が言われていますが、もっと機能的な理由があるのです。
関連記事
マグライトというハンディライトのスタンダード
マグライト ソリテールLEDのレビュー
常用から非常用まで /ストリームライト プロタック1L-1AA
対して外国製(特にアメリカ)の懐中電灯の多くは円柱形で持ち手がないものが多く、順手でも逆手でも持てるようになっています。文化の違いなのかもしれませんが、欧米ではどちらでも持つことができて、日本は順手で持つのが前提の商品が多くなっています。そしてアメリカのドラマや映画を見ていると、下の写真のように逆手で懐中電灯を持つ様子が多く見られます。
関連記事
マグライトというハンディライトのスタンダード
マグライト ソリテールLEDのレビュー
常用から非常用まで /ストリームライト プロタック1L-1AA
日本では順手で持つのが主流
日本の懐中電灯は、多くが懐中電灯の上部から持つようになっています。特にホームセンターなどで売られている取っ手があるタイプは、順手で持つように設計されています。そのため順手で持つのが主流になっていますし、それに疑問を持つ人の方が少ないと思います。日本のドラマでも、お巡りさんが順手で持っている様子が確認できます。順手とは以下の写真のような持ち方です。|  | 
| ※大抵の人がこうやって順手で持つと思います。 | 
対して外国製(特にアメリカ)の懐中電灯の多くは円柱形で持ち手がないものが多く、順手でも逆手でも持てるようになっています。文化の違いなのかもしれませんが、欧米ではどちらでも持つことができて、日本は順手で持つのが前提の商品が多くなっています。そしてアメリカのドラマや映画を見ていると、下の写真のように逆手で懐中電灯を持つ様子が多く見られます。
|  | 
| ※アメリカ映画では、このように逆手に持つのを多く見かけます。 | 
相手を殴るために逆手に持つ?
アメリカの警官が懐中電灯を逆手に持つのは、暴漢が現れた時に懐中電灯で相手を殴りやすいから、という説があります。これは半分正解で、半分不正解です。確かに以前はマグライト社の大型ライトが主流で、その形状と重さは警棒のようでした。下の写真のマグライトの長い柄の部分には単一乾電池が何本も入っているので、重いものになると1.5kg近くになりました。この長いマグライトを逆手に持ち、長い柄の部分を肩にかけて持つので、いざとなればすぐに相手を殴ることができました。実際にマグライトで被疑者を殴る警官も多く、全力でスイングすれば相手に相当のダメージを与えることが可能でした。関連記事
マグライトというハンディライトのスタンダード
ちなみにこの長くて重いマグライトには別売りのグリップがあり、それを装着すると中国の武器のトンファーのような使い方ができました。当時のアメリカの警官の警棒はトンファー型だったので、いざという時には武器として使うことが当たり前になっていたようです。しかしロサンゼルスでは、この懐中電灯を脅威に思う市民が多くいました。警官がいつでも重いマグライトで殴れる体勢で職務質問をするので、威圧的で恐ろしいと思う市民が多かったのです。そこでロサンゼルス市警は懐中電灯を変更することにしました。
どころが逆手に持って顔の高さににすると、ライトの光は揺れることなく、ブレずに視線の先を照らしてくれます。反対側から人が歩いてきたら、ライトを少し下に向けるだけで、相手に眩しい思いをさせずに済みます。これはやってみると、驚くほど違いが出ます。それに逆手で顔の高さに懐中電灯を構えると常に自分の視線の先が明るいので、ライトを使う側にとってもメリットが大きいのです。
関連記事
マグライト ソリテールLEDのレビュー
常用から非常用まで /ストリームライト プロタック1L-1AA
マグライトというハンディライトのスタンダード
|  | 
| ※マグライトの大型ライト。警棒の代わりになります。 | 
ちなみにこの長くて重いマグライトには別売りのグリップがあり、それを装着すると中国の武器のトンファーのような使い方ができました。当時のアメリカの警官の警棒はトンファー型だったので、いざという時には武器として使うことが当たり前になっていたようです。しかしロサンゼルスでは、この懐中電灯を脅威に思う市民が多くいました。警官がいつでも重いマグライトで殴れる体勢で職務質問をするので、威圧的で恐ろしいと思う市民が多かったのです。そこでロサンゼルス市警は懐中電灯を変更することにしました。
そこでロス市警は、ロサンゼルスに本社があるペリカン社に懐中電灯の共同開発を依頼しました。棍棒のように重くて大きい懐中電灯ではなく、小型で軽量ながら十分な明るさを確保した
「ペリカン7060」が開発され、これがロス市警の標準装備になります。小型で軽量のため持ち歩きが容易で、さらに銃と一緒に使えるために警官の間ではとても好評でした。そのためこの動きは他の警察にも広がり、重くて大型な懐中電灯から、小型ライトに切り替えが進んでいました。そして殴る道具としては頼りない小型軽量ライトに代わっても、相変わらず逆手で顔の高さにライトを持っているのですから、懐中電灯で殴るために逆手に持っているわけではないのです。
|  | 
| ※ペリカン7060を持つお巡りさん | 
|  | 
やってみるとすぐにわかる違い
順手と逆手の違いは実際に持ってみるとよくわかります。順手に懐中電灯を持って歩いてみましょう。どうしても歩く時に腕を振るので、ライトの光が上下左右に揺れます。そのため正面から歩いてくる人がいると、無意識に相手の顔をチラチラと照らしてしまうのです。夜道を歩いていて、知らない人が反対側から歩いてきた時に、顔をチラチラと照らされて眩しいのはイラッとしませんか?このような経験がある人は多いと思います。どころが逆手に持って顔の高さににすると、ライトの光は揺れることなく、ブレずに視線の先を照らしてくれます。反対側から人が歩いてきたら、ライトを少し下に向けるだけで、相手に眩しい思いをさせずに済みます。これはやってみると、驚くほど違いが出ます。それに逆手で顔の高さに懐中電灯を構えると常に自分の視線の先が明るいので、ライトを使う側にとってもメリットが大きいのです。
まとめ
夜道を歩く時には、ライトを逆手に持つこと私は推奨します。むしろマナーがうるさく言われる昨今の日本で、この持ち方が普及しないのが不思議なくらいで、順手で持つメリットはあまりないように思います。なんだか映画の真似をしているようで恥ずかしいと思う方もいるとは思いますが、試してみると大きな違いに気がつくと思います。ぜひ一度試してみましょう。関連記事
マグライト ソリテールLEDのレビュー
常用から非常用まで /ストリームライト プロタック1L-1AA
※大人気のシュアファイアの中でも特に人気のG2X PROです。

![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1a47c6d8.0551fbae.1a47c6d9.9b4fd65b/?me_id=1351990&item_id=10022390&m=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fdiving-ya%2Fcabinet%2Fpl1%2F7060-43.jpg%3F_ex%3D80x80&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fdiving-ya%2Fcabinet%2Fpl1%2F7060-43.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240x240&t=picttext)
![[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。] [商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/162c2ad1.0fddb39c.162c2ad2.babaa97d/?me_id=1269553&item_id=11062636&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fbiccamera%2Fcabinet%2Fproduct%2F1790%2F00000003206342_a01.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=picttext)
 
 
 
シグナルというドラマを観ていて、妻が懐中電灯の持ち方に疑問を持ち、調べてみました。
返信削除大変参考になりました。