女性のためのライダースジャケット講座
以前、ライダースジャケットの話を書いたところ、2人の女性からライダースジャケットに関して相談を受けました。今は女性に人気なのでしょうか?そこで今回は、女性がライダースジャケットを着る場合について話したいと思います。といっても、ライダースジャケットを使って、どういう風に見せたいかで着方はずいぶん変わるんですよね。
顔の大きさが目立つ
ライダースジャケットは体にぴったりしたものが多いためか、顔の大きさが目立つという相談を受けました。顔の大きさは襟の大きさとの兼ね合いが重要です。特にダブルのライダースの場合、襟が小さいと顔が大きく見えやすくなります。男性のスーツとラペルの関係と同じで、顔の大きさが気になる方は、大きめの襟を選んだ方が良いと思います。※このくらい大きな襟は顔を小さく見せてくれます。 |
またレディースモデルの方が、近年の流行に合わせて細身でタイトなシルエットになっています。以前にも書いたようにアメリカのモデルはゆったりしたものも多くありますので、メンズの小さいものやキッズモデルなどを着てみると、上半身ばかりが細くなって丸い顔が強調されるというのが減ると思います。ぜひメンズやキッズサイズのものを試着してみてください。
※大定番のショットはレディースでもメンズのような風格があります。
※大定番のショットはレディースでもメンズのような風格があります。
スカートに合わせられるのか
全く問題ありません。ライダースジャケットとスカートの相性が悪いなんてことはありません。ここで気にするべきは、スカートの丈だと思います。ライダースジャケットは重量感があり、上半身に重心が行きがちです。ましてやダブルのモデルになると、ポケットやベルトがゴテゴテとつくので、さらに重心が上へ上へと向かいます。そこにミニスカートを履くと、上半身ばかりが重くて下半身が軽くなってアンバランスな印象を与えやすくなります。
ライダースジャケットにスカートを合わせるなら、ロングスカートの方が合わせやすいと思います。もちろんミニスカートでも重量感のあるブーツを合わせたり、ロングブーツなどを使って下の方に重心を持ってきてバランスをとる方法もあるので、ミニスカートではダメということではありません。それに欧米人並みに足が長い方は、ミニも合うと思います。単にロングスカートの方が合わせやすいというだけなので、いろいろと研究してみてください。
※アクセストゥディオズは女性に大人気ですね。
※アクセストゥディオズは女性に大人気ですね。
パンツはどんなものが良いか
穴あきジーンズで少しハードでボーイッシュな雰囲気にしても良いですし、スキニーなどの細身のパンツで女性らしい体のラインを出すのもいいと思います。ここは自分をどんな雰囲気に見せたいかによって変わるので、これが良いというのはありません。足の太さを気にするなら、ゆとりのあるワークパンツやカーゴパンツでも合いますし、長い足を強調したい方は細身のパンツにするのもありです。パンツに関してはさほど悩まなくて良いと思います。
※比較的安価なGUESSは、幅広い世代に人気です。
※定番のジーンズ |
※比較的安価なGUESSは、幅広い世代に人気です。
胸が入らない
ピッタリしたサイズを着ると胸が入らず、フロントジッパーが閉まらないという相談でしたが、こればかりは胸元に余裕があるモデルを探してくださいとしか言いようがありません。ライダースジャケットはオーバーサイズで着ると、大抵の場合はうまくいきません。元々ハンドルを握る姿勢を前提に作られているので袖が長めになっており、オーバーサイズで着ると借り物のようになりがちなのです。レディースには胸に余裕があるモデルが多いですから、いくつものモデルを試着してみるしかありません。
個人的にはライダースジャケットは、あまり胸がない女性の方が似合いやすいと思うのですが、胸が大きな女性は写真のようなセクシー女優系にならないように気をつけましょう。
ゴツくなりすぎる
ライダースジャケットは無骨な服ですから、女性が着てもゴツくなるのは当然です。むしろそのゴツさを利用して、ギャップを作る着方を多くの女性がしているように思います。例えばワンピースにライダースジャケットを合わせるのは、その典型だと思います。
またマフラーなどで首元に柔らかさを与えるだけで、印象はずいぶんと変わったものになると思います。帽子を使ってみるのも良いと思います。ベースボールキャップではボーイッシュな感じが強くなるので、柔らかい印象を与える帽子をチョイスしてみましょう。
※マフラーを合わせた例 |
※ニットキャップを合わせた例 |
まとめ
私が相談を受けた女性へのアドバイスは以上のようなものでした。男臭いジャケットなので、人が着ているのを見て試したいと思っても、抵抗がある人が多いと思います。自分に合った物をみつけるには、とにかくたくさん着て試すしかないので、さまざまなメーカーやブランドのものを試してみてください。今や決まった着方がなくなっているので、思い切った自分なりの着方を見つけてください。
※定番のショットのライダース(レディース)です。
※定番のショットのライダース(レディース)です。
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