Jabra talk45レビュー/ 音質の良さと価格のバランス
スマホやweb会議などに、片耳型のBluetoothヘッドセットを使っています。使い始めてから10年以上になり、これまでさまざまなモデルを使ってきました。最近になって、これまで使っていたヘッドセットが寿命を迎えたので、新しいヘッドセットを購入しました。Jabra talk45です。今回は、このヘッドセットをレビューしてみたいと思います。
片耳型ヘッドセットの利点
最近は両耳型のイヤホンが流行っていますが、あれは主に音楽を聴くためのツールで、こちらは電話をするためのツールになります。片耳が常に空いているので周囲の音を聞くことができますし、web会議中に空いている方の耳で電話に出ることもできます。
Jabraとは
Jabra(ジャブラ)は1984年にアメリカで設立した会社です。しかし2000年にデンマークのGNグループに買収されたため、現在はデンマークの会社ということになります。GNグループは元はGreat NorthernTelegraphCompanyという社名で、電信接続の会社でした。150年の歴史を誇る老舗でもあります。日本ではあまり馴染みのない会社ですが、歴史と伝統がある会社のようですね。
jabra talk 45とは
jabraのBluetooth片耳ヘッドセットは現在、最上位機種のtalk55、その下位機種のtalk45、そして廉価版のtalk35のラインナップがあります。これ以外にも全く形状が違うBlueparrot M300-XTという機種もありますが、これはあまり売られているのも見ませんので今回は外しておきましょう。talk55を頂点に3種類のラインナップがあると思ってください。そしてtalk45は、この3機種の中では中位機種になります。
※梱包物 |
jabra talk 45のレビュー
これまで使っていたのがプラントロニクスのボイジャー3200だったので、こちらと比較しながら書いていきたいと思います。
※プラントロニクス ボイジャー3200 |
①音質
かなりクリアで、ノイズがほとんどありません。相手の話し声が割れたりこもったりすることなく、普通に電話しているのと同じように聞こえます。音質はボイジャー3200と比較すると、やや低音が強いような気がしますが、会話するうえでは問題ありません。むしろ相手の声質によっては、こちらの方が聞きやすく感じています。
こちらの声も特に問題なく聞こえているようです。スマホで直接話していて途中からヘッドセットに切り替えましたが、相手はいつ切り替えたかわからなかったと言っていました。
②音量
ボイジャー3200と比べて劣る点が、音量になります。talk45には音量ボタンがないので周囲の騒音が多いところでは通話が困難になることがあります。しかし電話側で受話音量を上げることで対応できますし、極端に音量が小さいということもないのでダメというわけではありません。本体側で音量を調整できないのが、ちょっと不便だと思うのです。
③通信状況
Bluetoothのペアリングは簡単にできますが、それまで使っていたボイジャー3200と比べると通信距離が短く感じます。ボイジャーはスマホを置きっぱなしにして隣の部屋に行っても問題なく通話ができますが、talk45ではブツブツ切断されてしまうのです。通信距離はボイジャー3200が圧倒的に優れています。また電源を入れてから安定するまで接続と解除を繰り返すことがあり、これは個体差なのか仕様として避けられない事態なのかわかりません。
④イヤージェル
個人的にはこれが最大のネックになっています。耳のサイズや形状は個人差が大きいので仕方ないのですが、短時間で耳の穴が痛くなってしまいます。付け方を工夫してイヤージェルの向きを微妙に変えたりして、なんとかそれなりの時間を付けたままで過ごせるようになりました。
ボイジャー3200のイヤーピースは大中小の3種類が入っていましたが、talk45は同じサイズしか入っていませんでした。ただし形状が違うので、両方のイヤージェルを試しつつ角度を何度も考えて痛くならないポジションを探して使っています。
⑤音声コントロール
SiriやGoogle Nowを操作できます。私はiPhoneなのでSiriを使ってみましたが、問題なく操作できました。スマホだけでなくパソコンの音声コントロールでも同様で、ストレスなく音声コントロールを使うことができました。
⑥総合的に見て
音質も良くバランスのとれたヘッドセットだと思います。軽量なので付けっぱなしにしても付けていることを忘れる重量です。ただ個人的には耳の穴が痛くなる問題があり、長時間のドライブなどでは少し辛いかもしれません。操作性等には特に問題もなく、価格を含めてよくまとまったヘッドセットだと思います。
私のヘッドセット遍歴
2004年頃からスカイプを使い始めた私は、通話が始まると机の前から離れられないのが面倒に感じていました。複数人でミーティングしている際に、飲み物をとりに行ったりしたいと思ったらヘッドフォンを外さなくてはならないからです。そこで目についたのが、プラントロニクスM2500でした。2004年の年末に発売が始まり、運転しながら携帯で通話をする人の間で話題になっていたガジェットです。
2005年当時、たまたま私が使っていた携帯電話が東芝のW32Tで、当時としては珍しくBluetoothを搭載していました。そこでプラントロニクスM2500を購入し、パソコンでのスカイプと携帯電話での通話に使ってみることにしたのです。スカイプ中に離席できることも便利でしたが、携帯電話の通話中に両手が空くのは予想外に便利でした。仕事中は携帯電話で話しながらパソコンで資料を探すことがありましたが、その時に両手が空くと効率が良いのです。
M2500はイヤーパッドのスポンジが劣化したり、バッテリーが劣化したため、次はプラントロニクスM100を購入しました。M2500より音質が劣りましたが価格が安く、使い勝手が良いヘッドセットでした。しかし工事現場で落下してしまい、2010年にJawboneのiconというヘッドセットを購入しました。これはデザインも良く、音質や操作性にも全く不満がなく、かなり長い期間に渡って使い続けました。その後、プラントロニクスM165→プラントロニクス・ボイジャー3200と使い続けました。その間にも、スペアとしてBUFFALOなどの安価なモデルを持っていたこともあります。
※Jawbone icon |
あまりに安いヘッドセットは声が割れたりするなど音質が悪かったり、通信が途切れやすいので使い勝手がかなり悪くなります。ある程度の価格のものでないと、ストレスが溜まって不便になってしまうというのが私の経験です。
まとめ
Jabra talk45は、価格に対してとても良いヘッドセットだと思います。特に音質が良いので、通話だけでなくスマホでYouTubeを聞いていてもストレスがありません。通信距離が短いと書きましたが、スマホをポケットに入れて通話するなら問題がありません。片耳ヘッドセットを検討する際には、候補に入れて良い商品だと思います。
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