宜野湾市のヘリ部品落下の怪

12月7日午前、沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園にアメリカ軍のヘリの部品が落下したと思われる事件は奇妙な展開になりました。情報が錯綜し先走った結論を出す人がいますが、まだ何もわかっていないのが実情です。

※米軍ヘリの落下物とされる物体

事件概要

落下した緑ヶ丘保育園の園長の話によると、1歳児が遊ぶ部屋でドーンと音がして、トタン屋根の上にUSと書かれた円筒状の物体が落ちていたそうです。焦げた臭いがしたそうで、一歩間違えば園児に当たったかもしれないと語っています。

部品はアメリカ軍ヘリCH-53(シースタリオン)の部品であることを米軍も認めていますが、同機の部品は全て保管されており、飛行中に落下したものではないとコメントしています。沖縄市と沖縄県は米軍の説明に納得せず、さらなる説明を求めています。

※CH-53 シースタリオン

報道と同時に出た疑問の声

部品の落下を報じられると、ツイッターを中心に疑問の声が上がりました。「213グラムの部品はコーヒー缶ぐらい。100メートルの高さから落とすとトタン屋根を突き破るんじゃないか?」「ドーンと音がしたというのに、屋根に傷がない」「樹脂製の部品なのに無傷なのは変」「針金部分の取り付けが反対じゃないのか?」などなどの声が上がり、米軍が飛行中のヘリから落下したものではないと見解を出すと、一気に保育園の自作自演説が広がりました。

米軍は嘘をついている

一方で米軍の見解が、嘘である可能性を示唆する人もいます。ヘリから落ちたという不都合な事実の隠蔽を疑う声です。

全ては可能性の1つに過ぎない

米軍機からの落下物は最近増えていて、過敏になるのは当然です。しかしどこに落ちたのかすらわからない危険物でも届ける米軍が、これほど分かりやすいものを落下物ではないと否定するのですから、米軍の説明には信憑性があります。しかし部品が揃っているのを見たのは米軍だけなので、嘘をついている可能性は残ります。

一方で、保育園側も写真に疑問の声が上がると写真を一旦削除したりと、批判派の声を増長させるような行動があります。保育園の捏造とはいっても、あんな部品が簡単に手に入るとは思えず、かといって捏造の可能性がゼロではありません。全ては可能性の1つに過ぎないのです。

保育園の園長がオスプレイ反対派ということもあり、誰かが保育園に投げ入れた可能性を指摘する人もいますが、これもよくわかりません。とにかく今の状況で、決めつけられることは何もないのです。

※落ちたものと同型の物体。飛行前に外すのだそうです。

まとめ

本当に米軍機から落下したのであれば、大事故に繋がる一歩手前だったわけですし、捏造ならとんでもない犯罪です。どちらにしてもなあなあで済まされるレベルではないので、きっちり調べて欲しいと思いました。




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