タバコを止められない人

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

10月からのタバコの値上げにともなって、禁煙をしているという人もいるようですね。私の友人Kは、かつては1日に3箱ものタバコを吸うヘビースモーカーでした。自営業ということもあり、事務所には自分一人しかいないので気兼ねなくタバコを吸っていたんですね。しかしさすがに体に悪いと思って、5年ほど前に1日1箱に減らす努力を始めました。


毎日1箱に抑えるのに数年かかったようですが、1日1箱で我慢できるようにまでなりました。しかし奥さんの妊娠すると、家でタバコを吸うのを止めたので1 日に10本ほど吸うようになります。奥さんの「どうせなら止めたら」という声もあり、少しずつ減らす努力を重ねたのですが、K曰く「食後の一服だけは止め られない」ということで、1日に3本はキッチリ吸っていました。

1日3本しか吸わないとなると、すでに止めても問題ないように思いますが、本人によると食後のコーヒーのようなものでないと寂しいのだそうです。しかしK の仕事も軌道に乗り、「ここ1年は座って昼食をとった記憶がない」という状態になると、当然ながら昼の一服は消えてしまいます。朝も早くなってしまいバタバタと出かけるのでノンビリ一服する時間もなくなりました。

そうなってくると、3日で1本しか吸わないということも珍しくなくなり、1ヶ月で1箱を吸うか吸わないかというレベルになってしまいました。先日私が会った時は、2ヵ月前に買ったタバコが半分ほど残っている状況で、実態としてはほとんど吸っていないようです。以前は飲みに行って周りが吸っていると自分も吸いたくなったのだそうですが、今はそれもなくなって別に気にならなくなったのだそうです。

しかしそれでも食後にタバコが吸いたくなることがあり、その一服が美味しいのでタバコがなくなると買うのだそうです。そのKが私にマジマジと「10月から 値上がりしたし、禁煙した方がいいのかなぁ」と言うので「好きにすれば」と返したのですが、本人は禁煙すべきかどうか思案しています。奥さんからも「好きにすれば」と言われたそうで、何を悩んでいるのか聞いていて不思議ですね。

Kは一歩間違えると多大な借金を背負うような事業決定を次々に下してきているのに、なんでこんなことで悩むのか、人とは不思議なものです。







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COMMENT:
AUTHOR: Yes_No
DATE: 10/04/2010 23:13:19
タバコの害って、ろくな事無いですよね。

木田厚瑞さんが書かれた『肺の生活習慣病(COPD)』という新書があります。
この本には医学的な見地からCOPDの詳細が描かれています。

COPD(日本語で慢性閉塞性肺疾患)とは簡単に言うと、主にタバコで細気管支が炎症を起こし、内側に肥大して空気が通り難くなる病気です。
日本の患者数は糖尿病に相当する500万から700万と言われていますが治療を受けている人は20数万に過ぎないそうです。

この病気は、タバコを一定期間以上すった40歳以上の方に発症します。呼吸が苦しく、運動不足になり筋力が低下したり、鬱を併発したり、など併発する怖い病気です。

火の不始末で家財や家族を失う恐れがあるのに、家族に疎まれてもタバコを止められないのはどうでしょうか。歳をとってから火の始末が出来ないのにタバコに火を点けるって、考えただけでも恐ろしいです。

高齢になったら、なかなか止めれません。肺ガンになって、医者から「禁煙しないと手術できませんよ」と言われて、やっとタバコを止めた人を知っています。
その人は肺を半分、切り取ったので四六時中の呼吸困難で、筋力低下による排便困難と鬱を併発して悲惨な老後でした。
(家族・親族にとっても、看病の負担は尋常ではありませんでしたよ)

タバコを止めれない人は舘ひろしのCMのように、まず呼吸器内科の門をたたくのが一番でしょう。舘ひろしって若作りしてますが今年、還暦です。私の想像ですが、たぶんCOPDの自覚症状あるでしょう。(もっと若いうちにタバコを止めれば良かったのに)

はねもねさんのご友人のように、健康を考え家族思いで、働き盛りのうちに自分から努力して本数を減らされているのは偉いです。


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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 10/05/2010 21:14:44
★Yes_Noさん
タバコの害は多岐に渡り体に害があるのは間違いないのですが、情報が錯綜していてどれが本当なのかよくわからなくなってきました。たとえば副流煙が直接吸う人よりも3倍害を与えているというのは数字のロジックでしかなく、直接吸っている人の方が体に悪いのはデータからも明らかなのですが、この奇妙なロジックが定説化しています。どうもこれを言い出した人も、本当の事をわかっていながらこのようなロジックを用いた節があり、問題の本質をややこしくしているようにも感じます。

なにはともあれ、タバコは体に悪いので止めるにこしたことはないのですが、Kのようなレベルだと「好きにすれば」としか言いようがなく、今日現在でもほとんど吸わないタバコを止めるべきか悶々としているようです。なんでこんなに優柔不断なのか、友人の誰もが不思議がっています(^_^;)

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