お洒落と気配り

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

「お出かけの際は、女性と同伴ですか?」 パーティというか飲み会というか、ちょっとした集まりに出かけるので、ネクタイをどうするか相談していた時に、ここで何度も紹介した飯野さんはこう質問してきました。「いえ、一人ですよ」と答えたのですが、どうして女性との同伴を質問してきたのか気になりました。すると私の疑問に飯野さんは明快に答えてくれました。 「男性のファッションは、女性を引き立たせる役目もあるんですよ」 なるほどと頷きながら、こういう気配りを加えながらアドバイスできる人がどれくらいいるだろうかとも思いました。


連れている女性を引き立たせるために男性は抑制の効いたファッションを心掛け、自身の服の色なども女性のファッションに気を配るというのは実に紳士的ですね。さりげなく、こういう気配りができるのは大事だと思います。

しかしこういう気配りは、だんだん薄れてきているようにも思います。 先日、社内でマナー講習というものがありました。名刺の渡し方から電話の取り方、服装に関しても話があったのですが、講師の方はこのように言っていました。

 「マナーとは相手のことを思って行う事で、お洒落は自分だけが目立とうとする自分本位のものです」 この言葉を聞いて私は前記の飯野さんの言葉を思い出し、服装の講義を行なう人の認識がこの程度なのかと悲しくもなりました。

しかし、それも仕方のないことなのかもしれないとも思います。メディアに出てくるメンズファッションの重鎮と呼ばれる人の中には、まさに自分だけが目立とうとするエゴ丸出しのファッションに身を固めている人がいます。ロックスターの舞台衣装なら、それでもいいでしょう。ファンは格好良いロックスターを求めてコンサートに集まるのですから、自身の格好良さを最大限にアピールして、会場中で最も華やかな存在でなければならないからです。

しかしテレビには舞台衣装をそのまま日常に持ち込んだようなスタイリストやデザイナーが、街角の素人を捕まえて服装をあれこれ評論する番組が散見されます。そういうテレビを見ていると、講師が言った「お洒落は自分本位のもの」という言葉は、説得力を持ってしまいます。それが決して良いことだとは思いませんが、仕方ないのかもしれません。 私もいい歳になってきたので、こういう気配りをさりげなくできるようになりたいですね。






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----- COMMENT:
AUTHOR: キタジ
EMAIL: IP: 121.111.227.51 URL:
DATE: 08/14/2010 14:48:45
お洒落にもマナーがあるということですね。


----- COMMENT:
AUTHOR: はねもね
EMAIL: IP: 210.234.61.174 URL:
DATE: 08/15/2010 12:03:38
★キタジさん
そうですね。もしかすると、お洒落とはマナーそのものなのかもしれません。



 ----- COMMENT:
AUTHOR: maple EMAIL: IP: 122.219.211.187 URL:
DATE: 08/15/2010 12:23:40
場ににあわせた着こなしができないのって、お洒落じゃないというか、無粋と思うんですけどね。 服装の乱れは心の乱れという言葉は、こういうところでも当てはまりそうですね。


----- COMMENT:
AUTHOR: はねもね
EMAIL: IP: 210.234.61.174 URL:
DATE: 08/16/2010 07:00:54
★mapleさん
先日、スーツに関する本が出版されて、その出版パーティの席にはテレビで有名なファッション業界の人も来ていたそうですが、なぜかスーツではなく派手なジャケットだったみたいです。写真を見ると、著者よりも目立っていてなんとも残念な構図になっていました。。。こういう人が、テレビでお洒落とは・・・って語ってるんですよね。


コメント

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