パトリック /将軍が愛用したスニーカー
先日、20代の女性がパトリックのスニーカーを履いているのに気がつき「懐かしいな」と言ったら「いま流行ってますよ」と言われて軽く驚きました。パトリックは80年代に一部のサッカーファンが猛烈に憧れ、90年代に日本でも展開を始めたブランドです。
レトロさが良いのかパトリックが人気らしいので、少し紹介したいと思います。
パトリックの歴史
1892年のフランスで、靴職人のパトリック・ベネトゥという人物が、息子達と靴の製造を始めました。パトリックスポーツ用シューズを研究し、特に庶民に急速に人気が高まっていたサッカー用のシューズに取り組みました。パトリックのサッカー専用シューズは、フランスで高い人気を得るようになります。
※19世紀のパトリックの工場 |
1980年代、フランスのサッカー選手で「将軍」と呼ばれたミシェル・プラティニがパトリックのサッカースパイクや練習用シューズを愛用しました。ワンタッチで戦局を変える決定的なパスを出し、得点感覚に優れ、正確無比のフリーキックを持ったプラティニに、多くの日本人も憧れました。その足元には、黒地に白い2本線が入ったシューズがありました。
※将軍プラティニ |
80年代の日本では、サッカーシューズといえばアディダスでした。当時、パトリックはカメイスポーツが輸入していましたが、地方都市ではあまり見かけませんでした。パトリックに憧れた地方のサッカー小僧に、手に入れる手段はほとんどなかったのです。プラティニに憧れたサッカー少年達は2本線ではなくアディダスの3本線で我慢しました。しかし90年代に入ると、日本で製造が行われるようになりました。多くの人がパトリックのスニーカーに触れる機会が増えたのです。
代表モデル
リバプール
プラティニの練習用シューズとして知られるリバプールです。サッカーの練習用として作られた靴で、近年になって復刻されました。黒に白の2本線が印象的で、パトリックといえば最初にこれを思い浮かべる人も多いでしょう。
マラソン
パトリックの入門用と言われるのがマラソンで、オールレザーなど素材が違うモデルもあり豊富なラインナップから選べます。その名の通り、長距離のランニング用に作られたもでるです。1978年に発表され、一旦は発売が終わるものの2008年に復活しました。
路面や悪路に対応するために開発されたリップルソールを採用し、スウェードで各所が補強されています。パトリックのラインナップの中で、最も分厚いソールを採用しています。クッション性が高いのも、入門モデルと言われる所以でしょう。
マラソン
パトリックの入門用と言われるのがマラソンで、オールレザーなど素材が違うモデルもあり豊富なラインナップから選べます。その名の通り、長距離のランニング用に作られたもでるです。1978年に発表され、一旦は発売が終わるものの2008年に復活しました。
路面や悪路に対応するために開発されたリップルソールを採用し、スウェードで各所が補強されています。パトリックのラインナップの中で、最も分厚いソールを採用しています。クッション性が高いのも、入門モデルと言われる所以でしょう。
サリー(シュリー)
シンセティックレザーを使用したサリー(シュリー)は、雨の日も気にせず履ける全天候型で、パトリックのラインナップの中でも特に人気が高いモデルです。軽量で小学校の上履きを履いているように気軽という声もあり、価格も抑えてあるのが人気の秘訣でしょう。人気なのは、とにかくデザインの良さです。男女問わずレトロなデザインは多くのファッションに合わせる事が可能です。
スタジアム
見た目はマラソンに似ていますが、1970年代のジョギングシューズを再現したのがスタジアムです。このレトロでスタイリッシュな雰囲気が特徴で、2003年の発売以来高い人気を誇っています。アウトソールはマラソンよりやや薄く、少しカジュアルな雰囲気のモデルです。
ダチア
革靴に使われるロングノーズのラストを使って作られたスタイリッシュなモデルです。運動用というより、普段履きとして人気があります。オールブラックのモデルは、ジャケットに合わせてビジネスに使う方もいるようです。
ダチア
革靴に使われるロングノーズのラストを使って作られたスタイリッシュなモデルです。運動用というより、普段履きとして人気があります。オールブラックのモデルは、ジャケットに合わせてビジネスに使う方もいるようです。
まとめ
まだまだ紹介したいモデルがありますが、ここら辺りで打ち止めにしたいと思います。レトロな雰囲気と端正な顔立ちは、日本製やアメリカ製のスニーカーとはひと味違う雰囲気があります。ハイテク系スニーカーとはちょっと違った味わいに加え、服を選ばず合わせやすい気軽さが癖になるかもしれません。
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