爆弾発言の鳩山邦夫氏 死す

※この記事は2016年6月25日に、前のブログに書いた記事の転載です。

良い意味でも悪い意味でも独自の存在感で、行く先々で波紋と議論を巻き起こした鳩山邦夫氏が亡くなりました。67歳というのは、あまりに若く、太く短い人生だったのでしょう。そこで、今回は鳩山邦夫氏を振り返りたいと思います。


基本情報

・自由民主党総裁を父に、ブリヂストン創業者を祖父に持つサラブレッドです。

・ほとんど勉強せずに東大に入り、好成績で卒業した天才肌です。

・料理の腕はプロ級と言われ、秘書の朝ごはんを毎朝作っていました。

・奥様は元女優で、タカラのリカちゃん人形のモデルになった人です。

※奥様の高見エミリーさん

死刑執行に関して

「法相が絡まなくても、自動的に死刑執行が進むような方法があれば」と発言し、ベルトコンベアに例えて批判されます。

友達の友達はアルカイダ

外国人記者クラブで、突然「私の友人の友人がアルカイダで、バリ島の中心部を爆破するから近づくなと、アドバイスされました」と言い出し、内外に衝撃が走ります。



ペンタゴンの奢り

アルカイダ発言で揺れている2日後に、国会の法務委員会で指名もされていないのに「思い出を語りたい」と突然言い出し、「私が田中角栄先生の秘書になった時、ペンタゴンがやってきて毎月食事をご馳走してくれました」と言って、波紋を呼びました。発言の目的が謎で、鳩山氏がスパイだったかは不明です。


朝からご馳走

週間文春に「朝から天ぷらやフォアグラを食べる」と書かれたことに立腹し「天ぷらは食べるが、フォアグラは絶対に食べない」と発言し「天ぷらは食べるのか!」と笑いを誘います。ちなみに天ぷらは、自家菜園で採れたセリだそうです。

少年法改正

少年法の改正を求める署名を少年犯罪の犠牲者の両親から受け取る際に「凶悪な犯罪が少年法によって犯される」と、法務大臣が少年法を真正面から否定して批判を受けます。

黒い鳩

兄の鳩山由紀夫氏の政治資金収支報告書に虚偽があった問題で「私は清潔な白い鳩、兄は黒い鳩」と批判するが、自身の政治資金収支報告書にも問題があることが発覚します。兄弟とも記載漏れは、お母様からの億単位のお小遣いでした。

※兄の鳩山由紀夫氏

龍馬の親戚

与謝野馨氏と舛添要一氏と一緒に新党結成の可能性があることを話した際に、自信を「坂本龍馬の親戚」と語って、関係者を困惑させます。

まとめ

郵政改革の中で、官僚との綱引きに敗れた感がありますが、歴史ある郵便局の建物を壊すのを見て「(天然記念物の)トキを焼き鳥にするようなもの」と発言するなど、どことなくユーモラスな雰囲気がありました。



最近は、この手のお騒がせ政治家が減ったので残念です。



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