私の娘も教師に暴言を吐かれていた

教師の暴言が問題になっています。親がICレコーダーを子供に持たせて発覚したりしていますが、公立の小学校に通っていた私の娘も、教師から暴言を受けていたことがあり、本人はそのことを黙っていました。




小学校4年世の頃、娘は学校に行きたくないと言っていました。その時は学級崩壊が問題になっていて、授業中にいなくなる児童や、精神面に問題を抱えている児童が暴れ出すなど、学校には問題が山積していました。

教室がうるさい、落ち着かないと、娘は学校に行くのを嫌がりました。学校側は対策を約束していましたが、事態は一向に改善されないままで、父母からは不満が続出していました。そんな中なら、娘が学校に行きたくないというのも当然だと思いつつ、勉強が遅れることも心配だったので、なんとか説得して学校に行かせていました。

そしてある日、娘が授業中に担任(40代のベテラン女性教師)から叱責されている最中に、友達の一人が「井上さんは、なにも悪くないじゃないですか!」と口火を切り、他の友達も次々に賛同して担任を追い詰めたのだそうです。その友達の話によると、担任の教師は何かにつけて娘を叱責していて、その大半は言いがかりだったと言います。


改めて娘に話を聞くと、娘は担任から「あなた頭悪いの?」や「頭がおかしいの?」といった事を言われていたようで、どういう時にそんな酷いことを言われたのかと尋ねると

「あの人(担任)は、自分が賢いと思い込んでいるから」

と、驚くほど冷めたことを言いました。繰り返しますが、娘はこの時は小学校4年生です。とにかく担任からそんな仕打ちを受けていたというのは衝撃で、さらに諦めているように言う娘の姿も衝撃でした。本当に冷めているのか、精一杯のレジスタントとして冷めたふりをしているのか、私にはわかりませんでした。

子供の話だけを信用して怒鳴り込むわけにはいかないと思い、まずは事情を確認しようと学校に相談に行きますが、全く要領を得ません。幸いクラスの女子みんなが娘をかばってからは、担任は娘を攻撃していないようでした。しかし、このままにするわけにもいかず、強硬な手段に出ようかと考えていた時でした。

学級崩壊はさらに進み、さらに担任への不満が他の生徒の親からも出始めました。担任に問題があるとハッキリ言う保護者も現れ、学校側は担任の変更を決めました。すると学級崩壊はすぐに収まり、娘も学校に楽しんで行くようになりました。やはり問題の多くは担任にあったようです。

卒業まで、その元担任は何かと関わることになるのですが、落ち着いて話をすると問題の多い人だと感じました。学力の高い小学校から数年前に赴任してきたのですが、赴任そのものに不満が強く、「自分は、こんなところにいる教師ではない」という気持ちが言葉の節々に現れていました。

さらに前の学校と比較して学力の劣る児童たちをバカにしている節があり、どこまで自覚しているかはわかりませんが、不満と苛立ちが態度に現れていました。これでは児童の反発が起きても不思議ではないと感じました。子供は身を守る力が弱いので、敵になる人と味方をすぐに見分けますからね。

そしてこういう教師は、決して特別だとは思えないのです。会社にも必ずいるタイプの1人です。業績の良いセクションから業績の悪いセクションに異動になると、ペナルティを与えられたと思い込み、不満ばかりを口にするタイプです。周囲のモチベーションを下げ、組織の採算性を悪化させていきます。

そして私の疑問は、なぜ娘が狙い撃ちされていたのか?ということでした。時折、子供らしからぬものの言い方をすることがあり(これは私の真似や、ネットで見つけた面白い言い回しの真似だったりですが)、そこら辺がかんに障ったのかもしれません。


学校の問題の原因は多岐にわたり、生徒やその親に原因がある場合もあります。なので全て教師に問題があるかのような昨今の風潮には違和感があるのですが、このように問題のある教師がいるのも事実です。学校の問題は、それぞれのケースを注意深く見て行く必要があると思いました。


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