リクルートスーツってなんなの?

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

会社に学生と思える若手がスーツ姿で大量にやってきていました。就職説明会なのか、はたまた4月から入社する人への説明会なのかはしりませんが、「ああ、まだウチの会社は新卒を雇える余裕があるんだ」と妙な安心をしてしまいました。そこで思ったのですが、男性も女性もスーツが黒・黒・黒・黒・・・。みーーーーんな黒です。チャコールグレイかと思いエレベータに一緒に乗ることになったので近くで見たのですが、やっぱり黒でした。今時は就職活動に黒のスーツを使うんですかね?




私が学生だった頃、就職活動の定番スーツは紺色でした。いわゆるネイビーからミッドナイトブルーのような黒に近い紺色までバリエーションはありましたが、ほとんどの人が無地の紺色のスーツだったと思います。ですから私も福岡のFutataで紺色のスーツを買い、面接に行きました。私の記憶では、当時の就職活動の指南書には無地のネイビー(紺色)かチャコールグレイと書かれていたように思います。これはビジネススーツの定番色ですね。

ですから私は今でも無地のネイビーかチャコールグレイが定番だと思っていたのですが、目の当たりにしたのは黒ばかりだったので少し驚きました。ネットで検索すると、リクルートスーツに黒を勧めるサイトもあるので一般的なのでしょう。一昨年に入社した社員に尋ねてみると、黒スーツで就職活動をした人は多かったようです。テレビでもリクルートスーツは黒が定番と言っていたそうです。うーん、やっぱり今は黒が一般的なんでしょうか?

ここで例によって脱線しますが、チャコールグレイという色は文字通り炭のような灰色です。かなり黒に近い灰色なので、自然光の下ではグレイに見えますが室内では黒に見えることもあります。一説によるとスモッグに悩む19世紀のロンドンでは、あらゆる服がすすけて黒くなってしまうのでこの色が定番になったとか。イギリスらしい話しではありますね。現在ではチャコールグレイもバリエーションが広いようで、明らかに灰色とわかるものから「これ黒じゃないの?」と言いたくなるような濃いものまであります。

そこでもしかしたらリクルートスーツの黒というのは、チャコールグレイが勘違いされているんじゃないかと思えてきました。だって黒というのは礼服に使われるので、ビジネスの場にはあまり合わないですからね。お葬式や結婚式、パーティや式典に使われるモーニングやタキシードなどが黒です。ですから黒のスーツはお葬式に使えるので持っていても損はしませんけどね。

そして私はリクルートスーツという言い方には違和感を覚えます。就職活動専用スーツなんて、もったいないと思いませんか?就職しても着る事ができるビジネススーツの定番の方が、無駄なく使えると思うんですけどね。






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COMMENT:
AUTHOR: maple
DATE: 03/10/2011 00:45:57
年によって、流行のリクルートスーツって変わるみたいですよ。
しかし、リクルートスーツは何か?って、私もわかりません・・・。
入社したときに買った1着しか持ってないので、それが仕事用スーツになってます。

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COMMENT:
AUTHOR: k0yaji
DATE: 03/10/2011 20:21:54
洋服の量販店は、自社の商品を売るのが仕事だから、
その為に、宣伝広告活動をして、色や形を毎年変えて定期的にトレンド、流行を創り出して
少しでも売り上げを上げようと涙ぐましい努力をしている事でしょう。

そうしなければ洋服が定番として定着してしまって、洋服は只の道具となって

先輩から、後輩に譲られ
親戚の叔父さんから、甥っ子の譲られ
リサイクルショップで売り叩かれて

日本におけるリクルートスーツの価値は無くなって
洋服の売り上げは激減してしまいます。

リクルートスーツはバレンタインデーのチョコレートと同様に実際的な意味は無く、商業的な扇動によって生み出されている存在だと思います。

私が感じる一番の不安は、洋服量販店の創り出したトレンドの色や形の洋服を、何の疑問も無く若者達が身に着けて群れを成している事です。


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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 03/11/2011 14:14:42
★mapleさん
これをアップした後に聞いたのですが、洋服屋さんが「黒だと仕事にも冠婚葬祭にも使えるので、最初の一着目は黒がいいですよ」と勧めているそうです。しかしリクルートスーツにも流行があるんですね。なんだかそれも奇妙な感じがしますね。。。


★k0yajiさん
そうなんですよね。洋服屋さんは去年と同じものを作っていたら他社に顧客を奪われると思って、改良の必要がない服でも新しくして大金を払って広告を打って無理やり流行を作り出すんですよね。そうしないと大手の洋服屋さんは、会社が回らなくなってしまいます。だから私は洋服屋さんが大企業になっていることが、間違いなんじゃないかと思ってしまうことがあります。

こうやって大金を広告に払うから、雑誌やテレビはどんなに変な服であっても広告主の機嫌を損ねないために「素晴しい!」を連発して、それに惑わされた多くの人がその服に群がるという図式が出来ていますね。これは海外でも見られる現象のようですが、日本の場合はちょっとヒステリックですね。
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コメント

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