2011年3月11日 /東日本大震災当日
※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。
14時40分頃、私は東京ビッグサイトで行われている「建築・建材展」に行くために、山手線に乗っていました。田町ー品川間で電車は急停車し、立っている乗客は大きく体勢を崩しました。車内アナウンスは地震発生のために緊急停車したと告げています。その直後、電車が左右に大きく揺れ始めました。乗客は「転覆するぞ」と騒ぎだし、私は座席に座ったまま鞄を抱いて何もできませんでした。
揺れが止まると、電車は電力を停止して完全に止まりました。パトカーや救急車のサイレンが聞こえ、中には津波警報も聞こえてきます。乗客は一斉に携帯電話で電話したりメールを始めましたが、すでにほとんど通じなくなっていました。そのまま1時間以上閉じ込められ、JRの職員がやってきて線路を歩いて田町駅まで行くことになりました。田町駅は人があふれ、カフェなどに入ることもできず公衆電話には長蛇の列ができていました。
駅から離れたドトールに入ったのですが、そこでもなんとか席を確保できたという感じで、何度も余震がやってきました。隣の席の若いサラリーマンの4人組は、ここから離れたところにあるラブホテルに男4人で泊めてもらえないか交渉しようと言っていました。4人とも埼玉県の川越に住んでいるのだそうです。またOLのグループは漫画喫茶に行ったら、すでに一杯だったといっていました。みんなが動けないまま、漠然とそこにいるという感じでした。
私はiPhoneで家までの経路を調べると、約20kmで4時間ちょっとで歩けると出ていました。その時6時だったので、5時間と見積もっても11時には家につけるだろうと考え、歩くことにしました。田町に留まっていても夜を過ごす場所を確保するのが難しそうなので、とりあえず行動することにしたのです。しかしこれは少し甘い考え方でした。
ツイッターで歩いている経路を中継していたので、ツイッターを見ていた人はご存じだと思いますが、六本木までは順調にあるけました。しかし六本木から青山一丁目に向かうあたりで道に人があふれていて、思うように歩けませんでした。重い鞄を持ったまま、革靴で2時間も歩くとかなり足と肩が痛くなりましたが、休める場所もありませんでした。
政府はなるべく動かないように行っていましたが、多くの店は早めに店を閉めていますし、開店しているところは満席です。寒さをしのげる場所というのもそんなに多くはありません。この時間は、まだまだ解放された学校などは少なかったので、歩き続ける以外はなかったのです。
途中からツイッターにビックカメラが携帯電話の充電を無料でやっているとか、サントリーが自動販売機の無料化をしているといった情報とともに、避難所の情報がやってくるようになりました。しかし運悪く私が歩く道からは遠いところばかりで、仕方なく歩き続けることにしました。結局、6時間歩き続けて家に帰り着くことができました。途中でタクシーを捕まえようと試みたこともありましたが、結局は捕まらなかったですね。
今回のことで痛感したのは、携帯電話の通話やメールは全く役に立たないということでした。友人との連絡はツイッターやfacebookのメッセージの方が、はるかに速く確実でした。Gmailもかなり機能してくれましたしスカイプもかなり便利でした。おそらく使用率の問題だと思いますが、携帯メール以外の連絡方法を持っておくことは大事でですね。
足がクタクタで、とにかく帰り着いてほっとしました。今後は余震の警戒が必要ですね。しかし会社から家までは十分に歩けることがわかったのが収穫でした。
追記
帰宅の道中をツイッターで実況中継していましたが、ツイッターで応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
にほんブログ村
COMMENT:
AUTHOR: sunaonakokoro
DATE: 03/14/2011 08:46:42
なんとか帰宅できてよかったですね。
私だったら電車の中で1時間閉じ込められたらパニックになりそうです。
ツイッター、まだやっていないのですが始めた方がよさそうですね。
本当に電話もメールも使えず、家族と連絡の取れなかった2時間は生きた心地がしませんでした。
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COMMENT:
AUTHOR: tule-ta
DATE: 03/14/2011 09:58:58
ご無事で何よりです。
今回は通信手段も交通手段も失って参りました･･･。
色々と不安ですが、今の自分にできることは募金をしたりしながら、ネガティブにならないよう普段通りに振舞うことだと思います。
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COMMENT:
AUTHOR: つるひめ
DATE: 03/14/2011 13:57:57
お疲れさまです。
私の場合勤務先から自転車で帰宅でした。人が歩く速度より少し早い程度で約５時間。着いた時はホッとすると共にこの先どうすべきか思案しておりました。
アチコチの巡回先ブログが更新されず、主さん被災されたかなあと気にしてたので、こちらの更新拝見してはねもねさんは大丈夫かあ、という感じです。
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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 03/14/2011 21:14:45
★suonakokoroさん
電車に閉じ込められはしましたが、悲壮な雰囲気が全くなかったのが救いでした。ややイライラしている人もいましたが、「そのうち外に出られるよ」という楽観的な雰囲気がありましたね。
家に帰ってからはクタクタでした。足が痛くてお風呂に入るのも苦労しましたが、やっぱり自分の家に着くとホッとしますね。
★tule-taさん
おっしゃるとおり、変な自粛ムードに惑わされることなく可能な人は普段どおりの生活を送ることが大事だと思います。経済活動を滞らせることは、長い目で見るとボディブローのように効いてきますからね。
しかし首都圏の脆弱さを思い知らされた地震でした。首都圏に地震が直撃したら、ひとたまりもないように思いました。
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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 03/14/2011 21:15:23
★つるひめさん
みなさんブログを書く時間がなかったんでしょうね。私は土曜日は疲れきって半分以上は寝て過ごしてしまいました。幸いにも知り合いに行方不明になったり怪我をした人はいないのですが、これほど遠くで起こった地震で首都圏がこれだけ混乱するというのは、思った以上に都市は脆弱なんですね。
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COMMENT:
AUTHOR: jojo
DATE: 03/14/2011 21:44:32
ご無事でよかったですね。私の東京時代の友人も取りあえず大丈夫だったようです。・・・・しかし、テレビつけても憂鬱になる光景ばかり、とはいえ原発等の心配もあり、テレビを消すわけにもいかない。政府の対応の遅さに苛々しています。普段ＴＶ番組って見ないんですが、やはりこういう時、被災地から遠くでいる者はテレビ、ラジオからは離れられないなあ。
今回色んな情報を見ていて思ったのは、「日本政府は弱いが日本人は強い」ということですね。他国でなら起きうる、略奪や食品の奪い合いなどをまず起こさない。それぞれが助け合いの中で生きている。やはり、この国は立派だと思いましたね。
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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 03/15/2011 10:32:39
★jojoさん
案外、首都圏は落ち着いていますね。スーパーやコンビにには食料が不足していますし、買いだめのために長蛇の列ができてはいます。ときおり怒号が飛び交う光景もありますが、それでも落ち着いていると思います。
事態が刻々と変化する中で、政府は優先順位を決めきれていないように思います。菅総理にとっては危機でもあり千載一遇のチャンスでもあるのですが、やはりリーダーシップには物足りなさがありますね。
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COMMENT:
AUTHOR: つるひめ
DATE: 03/28/2011 20:11:29
携帯スカイプ、どんな具合でしたか。
宜しければ詳細レポートお願いします。
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COMMENT:
AUTHOR: はねもね
DATE: 03/29/2011 23:07:17
★つるひめさん
スカイプは通話ではなくチャットを利用していました。一方的にメッセージを打ち込んでおいて、しばらくたって確認したら返事があったので無事を確認できたという感じです。
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14時40分頃、私は東京ビッグサイトで行われている「建築・建材展」に行くために、山手線に乗っていました。田町ー品川間で電車は急停車し、立っている乗客は大きく体勢を崩しました。車内アナウンスは地震発生のために緊急停車したと告げています。その直後、電車が左右に大きく揺れ始めました。乗客は「転覆するぞ」と騒ぎだし、私は座席に座ったまま鞄を抱いて何もできませんでした。
揺れが止まると、電車は電力を停止して完全に止まりました。パトカーや救急車のサイレンが聞こえ、中には津波警報も聞こえてきます。乗客は一斉に携帯電話で電話したりメールを始めましたが、すでにほとんど通じなくなっていました。そのまま1時間以上閉じ込められ、JRの職員がやってきて線路を歩いて田町駅まで行くことになりました。田町駅は人があふれ、カフェなどに入ることもできず公衆電話には長蛇の列ができていました。
駅から離れたドトールに入ったのですが、そこでもなんとか席を確保できたという感じで、何度も余震がやってきました。隣の席の若いサラリーマンの4人組は、ここから離れたところにあるラブホテルに男4人で泊めてもらえないか交渉しようと言っていました。4人とも埼玉県の川越に住んでいるのだそうです。またOLのグループは漫画喫茶に行ったら、すでに一杯だったといっていました。みんなが動けないまま、漠然とそこにいるという感じでした。
私はiPhoneで家までの経路を調べると、約20kmで4時間ちょっとで歩けると出ていました。その時6時だったので、5時間と見積もっても11時には家につけるだろうと考え、歩くことにしました。田町に留まっていても夜を過ごす場所を確保するのが難しそうなので、とりあえず行動することにしたのです。しかしこれは少し甘い考え方でした。
ツイッターで歩いている経路を中継していたので、ツイッターを見ていた人はご存じだと思いますが、六本木までは順調にあるけました。しかし六本木から青山一丁目に向かうあたりで道に人があふれていて、思うように歩けませんでした。重い鞄を持ったまま、革靴で2時間も歩くとかなり足と肩が痛くなりましたが、休める場所もありませんでした。
政府はなるべく動かないように行っていましたが、多くの店は早めに店を閉めていますし、開店しているところは満席です。寒さをしのげる場所というのもそんなに多くはありません。この時間は、まだまだ解放された学校などは少なかったので、歩き続ける以外はなかったのです。
途中からツイッターにビックカメラが携帯電話の充電を無料でやっているとか、サントリーが自動販売機の無料化をしているといった情報とともに、避難所の情報がやってくるようになりました。しかし運悪く私が歩く道からは遠いところばかりで、仕方なく歩き続けることにしました。結局、6時間歩き続けて家に帰り着くことができました。途中でタクシーを捕まえようと試みたこともありましたが、結局は捕まらなかったですね。
今回のことで痛感したのは、携帯電話の通話やメールは全く役に立たないということでした。友人との連絡はツイッターやfacebookのメッセージの方が、はるかに速く確実でした。Gmailもかなり機能してくれましたしスカイプもかなり便利でした。おそらく使用率の問題だと思いますが、携帯メール以外の連絡方法を持っておくことは大事でですね。
足がクタクタで、とにかく帰り着いてほっとしました。今後は余震の警戒が必要ですね。しかし会社から家までは十分に歩けることがわかったのが収穫でした。
追記
帰宅の道中をツイッターで実況中継していましたが、ツイッターで応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
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AUTHOR: sunaonakokoro
DATE: 03/14/2011 08:46:42
なんとか帰宅できてよかったですね。
私だったら電車の中で1時間閉じ込められたらパニックになりそうです。
ツイッター、まだやっていないのですが始めた方がよさそうですね。
本当に電話もメールも使えず、家族と連絡の取れなかった2時間は生きた心地がしませんでした。
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AUTHOR: tule-ta
DATE: 03/14/2011 09:58:58
ご無事で何よりです。
今回は通信手段も交通手段も失って参りました･･･。
色々と不安ですが、今の自分にできることは募金をしたりしながら、ネガティブにならないよう普段通りに振舞うことだと思います。
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AUTHOR: つるひめ
DATE: 03/14/2011 13:57:57
お疲れさまです。
私の場合勤務先から自転車で帰宅でした。人が歩く速度より少し早い程度で約５時間。着いた時はホッとすると共にこの先どうすべきか思案しておりました。
アチコチの巡回先ブログが更新されず、主さん被災されたかなあと気にしてたので、こちらの更新拝見してはねもねさんは大丈夫かあ、という感じです。
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AUTHOR: はねもね
DATE: 03/14/2011 21:14:45
★suonakokoroさん
電車に閉じ込められはしましたが、悲壮な雰囲気が全くなかったのが救いでした。ややイライラしている人もいましたが、「そのうち外に出られるよ」という楽観的な雰囲気がありましたね。
家に帰ってからはクタクタでした。足が痛くてお風呂に入るのも苦労しましたが、やっぱり自分の家に着くとホッとしますね。
★tule-taさん
おっしゃるとおり、変な自粛ムードに惑わされることなく可能な人は普段どおりの生活を送ることが大事だと思います。経済活動を滞らせることは、長い目で見るとボディブローのように効いてきますからね。
しかし首都圏の脆弱さを思い知らされた地震でした。首都圏に地震が直撃したら、ひとたまりもないように思いました。
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AUTHOR: はねもね
DATE: 03/14/2011 21:15:23
★つるひめさん
みなさんブログを書く時間がなかったんでしょうね。私は土曜日は疲れきって半分以上は寝て過ごしてしまいました。幸いにも知り合いに行方不明になったり怪我をした人はいないのですが、これほど遠くで起こった地震で首都圏がこれだけ混乱するというのは、思った以上に都市は脆弱なんですね。
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AUTHOR: jojo
DATE: 03/14/2011 21:44:32
ご無事でよかったですね。私の東京時代の友人も取りあえず大丈夫だったようです。・・・・しかし、テレビつけても憂鬱になる光景ばかり、とはいえ原発等の心配もあり、テレビを消すわけにもいかない。政府の対応の遅さに苛々しています。普段ＴＶ番組って見ないんですが、やはりこういう時、被災地から遠くでいる者はテレビ、ラジオからは離れられないなあ。
今回色んな情報を見ていて思ったのは、「日本政府は弱いが日本人は強い」ということですね。他国でなら起きうる、略奪や食品の奪い合いなどをまず起こさない。それぞれが助け合いの中で生きている。やはり、この国は立派だと思いましたね。
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AUTHOR: はねもね
DATE: 03/15/2011 10:32:39
★jojoさん
案外、首都圏は落ち着いていますね。スーパーやコンビにには食料が不足していますし、買いだめのために長蛇の列ができてはいます。ときおり怒号が飛び交う光景もありますが、それでも落ち着いていると思います。
事態が刻々と変化する中で、政府は優先順位を決めきれていないように思います。菅総理にとっては危機でもあり千載一遇のチャンスでもあるのですが、やはりリーダーシップには物足りなさがありますね。
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AUTHOR: つるひめ
DATE: 03/28/2011 20:11:29
携帯スカイプ、どんな具合でしたか。
宜しければ詳細レポートお願いします。
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AUTHOR: はねもね
DATE: 03/29/2011 23:07:17
★つるひめさん
スカイプは通話ではなくチャットを利用していました。一方的にメッセージを打ち込んでおいて、しばらくたって確認したら返事があったので無事を確認できたという感じです。
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