なぜあなたのプレゼンは心に響かないのか
プレゼンテーションに関する相談を受けました。私は週に2回ぐらいのペースでプレゼンをしていますが、正直言ってプレゼンは難しいですよね。私もまだまだ未熟者ですが、今回はプレゼンのことを解説したいと思います。プレゼンには手間をかけて、十分に練りこまないとなかなか成果は出せないと思うんですよ。
どんなに黒板にキレイに書いても、説明が下手な先生の授業は面白くありません。理解も深まりません。パワポは話を補足するためのツールでしかなく、プレゼンの脇役なのです。ここで断言しましょう。パワポを主役にしてプレゼンをする人は、ほぼ例外なく面白くないですし心に残りません。プレゼンが面白い人、プレゼンで売れる人は、パワポがなくても相手が感動する話ができる人です。
沢山のことを覚えて帰って欲しいと思うでしょうが、それは無理です。必ず一つに絞ってください。そもそも私もあなたも話のプロではありません。話のプロでもない人の下手な話を聞いて、何か一つでも覚えて帰ってもらえるならラッキーなのです。それなのに二つも三つも覚えて帰ってもらおうなんて、おこがましいと思いましょう。
ここがプレゼンを考えるときに最も時間を使うべき部分です。やりたいプレゼンの本質は何なのか?たった一つだけ覚えて帰ってもらいたい点は、何なのか?何度も繰り返して自問し、それを紙やホワイトボードに書き並べて真剣に検討してください。ここでポイントがズレたら、どんなに話術が巧みな人が上手にプレゼンを行っても無駄になります。会社のプロジェクトでプレゼンを行う人などは、メンバー全員に参加してもらって徹底的に議論するべきポイントです。
ここまでできたら、トークもかなりまとまります。「覚えて帰って欲しいことを」を最初に言い、次にその3つの理由を述べます。そしてそれぞれ理由を説明し、最後にもう一度「覚えて帰って欲しいこと」を言って終了になります。最後にスライドを作るときも、この順番で作ればいいわけです。
台本を作るときのポイントは、何度も声に出して読みながら書き換えていくことです。読むリズムと話すリズムは全く異なります。そして可能な限り、聞き手がうなずくようなポイントを入れることです。聞き手が「そうですね」「なるほどね」などと言ってしまいそうな、「小さなイエス」をもらうための言葉を書いていきます。ラジオのDJは2分に1度「小さなイエス」をもらう話し方をしているそうです。プレゼンの台本を作るときも、2分に1度ぐらいのペースで聞き手から「小さなイエス」をもらうような文章を作っていきましょう。
練習する時にはスマホでビデオを撮るのが効果的です。自分が話すのを見ると「えー」「うーん」などが必要以上に入っていて、聞きずらいのが自覚できます。また必要以上に体を動かす人も多く、そういったことが確認できます。私は緊張すると左右に体を揺らす癖があり、見苦しいほど動くこともあるのです。これらの無駄な言葉、無駄な動きはビデオに撮りながら何度も練習することで克服できますし、なにより伝えたいことが相手に伝わるように話せているかが確認できます。
またこの時に話を区切るポイントや、溜めを作るポイント、身振りや表情を作るときのポイントも確認できます。プレゼンをするために信頼できる講師を演じるポイントが確認できるのです。
そしてここまでやってきた人ならば、説明文をダラダラスライドに乗せたり無意味なアニメーションを連発するようなスライドは作らないはずです。何を見せれば効果的かが明確になっているはずなので、ここであれこれ書くことはないと思います。
一度のプレゼンでビジネスの勝負が決まるなら、どれほど手間をかけても惜しくはないと思います。そしてパワポの罠に陥っている人は、一日も早く抜け出すことが大事だと思います。このプレゼンの作り込み方をもっと知りたい方は、ご連絡ください。

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プレゼンとパワーポイント
ほとんどの人がパワーポイントの罠に陥ります。パワポは優れたツールなので、スライド作りに時間をかけたくなります。魅力的なスライド、わかりやすいスライドを多用することで、優れたプレゼンになると思ってしまうのです。しかしパワポの質はプレゼンの質に関係ありません。プレゼンとは何かを提案したり売り込んだり、危機感を覚えてもらったり、知識を向上してもらうために行います。その中で最も重要なのは話の中身であり、パワポは学校の先生が黒板に書く内容と同じなのです。どんなに黒板にキレイに書いても、説明が下手な先生の授業は面白くありません。理解も深まりません。パワポは話を補足するためのツールでしかなく、プレゼンの脇役なのです。ここで断言しましょう。パワポを主役にしてプレゼンをする人は、ほぼ例外なく面白くないですし心に残りません。プレゼンが面白い人、プレゼンで売れる人は、パワポがなくても相手が感動する話ができる人です。
パソコンの電源を切ることから始める
これまで述べたように、パソコンでパワーポイントを立ち上げ、いきなりスライドを作って心に残るプレゼンができる人は天才です。天才でなければパソコンの電源を切りましょう。用意するのは紙とペン、またはホワイトボードなどです。パソコンのワードなどを使っても良いですが、アナログの方が便利です。パワポの罠に陥らないためには、まずパソコンから離れましょう。何を覚えて帰って欲しいのか?
あなたのプレゼンで、何を伝えたいのかを明確にします。プレゼンを聞いた人に、何を覚えて帰って欲しいかが最も重要です。これが決まってしまえば、プレゼンの準備の半分は終わりなのです。沢山のことを覚えて帰って欲しいと思うでしょうが、それは無理です。必ず一つに絞ってください。そもそも私もあなたも話のプロではありません。話のプロでもない人の下手な話を聞いて、何か一つでも覚えて帰ってもらえるならラッキーなのです。それなのに二つも三つも覚えて帰ってもらおうなんて、おこがましいと思いましょう。
ここがプレゼンを考えるときに最も時間を使うべき部分です。やりたいプレゼンの本質は何なのか?たった一つだけ覚えて帰ってもらいたい点は、何なのか?何度も繰り返して自問し、それを紙やホワイトボードに書き並べて真剣に検討してください。ここでポイントがズレたら、どんなに話術が巧みな人が上手にプレゼンを行っても無駄になります。会社のプロジェクトでプレゼンを行う人などは、メンバー全員に参加してもらって徹底的に議論するべきポイントです。
3つのポイントに分ける
覚えて帰って欲しいことが決まれば、これを3つのポイントに分けます。仮に覚えて帰って欲しいことが「マンションを買うなら世田谷区がお得」だったとします。なぜ世田谷区がお得なのかを3つの理由で示すのです。どうしてもまとまらない場合は4つでも良いのですが、あまり数が多いと散漫になります。可能な限りポイントを絞り3つにまとめるようにしましょう。ここまでできたら、トークもかなりまとまります。「覚えて帰って欲しいことを」を最初に言い、次にその3つの理由を述べます。そしてそれぞれ理由を説明し、最後にもう一度「覚えて帰って欲しいこと」を言って終了になります。最後にスライドを作るときも、この順番で作ればいいわけです。
台本は必要
台本は不要という人もいますが、天才ならそうかもしれません。私たち凡人には台本が必要です。なぜなら話にはリズムが必要ですし、起承転結も必要です。台本なしでリズムを保ちながら起承転結をつけられるのは、かなり場慣れしているか天才的なセンスの持ち主だけです。ではどうやって台本を作るのでしょうか?「はじめまして〇〇です」の自己紹介から、話の内容を一字一句書きだすことから始めましょう。初めてやる人には大変な作業ですが、慣れてくればすぐに作れるようになります。台本を作るときのポイントは、何度も声に出して読みながら書き換えていくことです。読むリズムと話すリズムは全く異なります。そして可能な限り、聞き手がうなずくようなポイントを入れることです。聞き手が「そうですね」「なるほどね」などと言ってしまいそうな、「小さなイエス」をもらうための言葉を書いていきます。ラジオのDJは2分に1度「小さなイエス」をもらう話し方をしているそうです。プレゼンの台本を作るときも、2分に1度ぐらいのペースで聞き手から「小さなイエス」をもらうような文章を作っていきましょう。
練習も必要
プレゼンの練習は必要ないとか、練習するとかえって間違えると言う人がいます。これは半分正しいです。1回か2回の練習なら、いっそ何もしない方が本番ではスムーズにいきます。生半可に台本を記憶しているため、アドリブでつながなくてはいけなくなり混乱するからです。練習するなら何度も何度も繰り返す必要があり、そして練習しただけプレゼンの質は向上します。練習する時にはスマホでビデオを撮るのが効果的です。自分が話すのを見ると「えー」「うーん」などが必要以上に入っていて、聞きずらいのが自覚できます。また必要以上に体を動かす人も多く、そういったことが確認できます。私は緊張すると左右に体を揺らす癖があり、見苦しいほど動くこともあるのです。これらの無駄な言葉、無駄な動きはビデオに撮りながら何度も練習することで克服できますし、なにより伝えたいことが相手に伝わるように話せているかが確認できます。
またこの時に話を区切るポイントや、溜めを作るポイント、身振りや表情を作るときのポイントも確認できます。プレゼンをするために信頼できる講師を演じるポイントが確認できるのです。
スライドを作る
ここまでやってから、スライドを作ります。話の流れが決まり、どこでどの言葉を強調したいかが明確になれば、スライド作りは簡単です。自分の話をより強調させる、より理解を深めさせる、より劇的にするためのスライド作りです。ですから全ての話にスライドがある必要はありません。強調したいポイントだけで大丈夫です。そしてここまでやってきた人ならば、説明文をダラダラスライドに乗せたり無意味なアニメーションを連発するようなスライドは作らないはずです。何を見せれば効果的かが明確になっているはずなので、ここであれこれ書くことはないと思います。
まとめ
ここまで読んだ人は、面倒くさくてやってられないと思ったかもしれません。適当にスライドを作って話して、成果が上がる人はこの手の作業は不要です。しかしプレゼンの成果が上がらない、どうしても上手くいかないという人は、面倒でもこの流れでやってみる価値は十分にあります。そして一度やってしまえば作業そのものはどんどん早くなりますし、練習もどんどん効率よくなっていきます。一度のプレゼンでビジネスの勝負が決まるなら、どれほど手間をかけても惜しくはないと思います。そしてパワポの罠に陥っている人は、一日も早く抜け出すことが大事だと思います。このプレゼンの作り込み方をもっと知りたい方は、ご連絡ください。

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