岡潔の奇行 /孤高の天才数学者

※この記事は2016年3月25日に、前のブログに書いた記事の転載です。

岡潔(おか きよし)は、数学に関心のある人には有名です。大前提として、世界的に傑出した数学者だったという事実を忘れずに、読み進めて頂ければと思います。


1.天才性

日本初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士の恩師だった。

ヨーロッパの数学者達は、次々と重厚な論文が発表されるのをみて、オカ・キヨシを数学者の団体だと思っていた。

二晩以上寝ずに考えなくては解けないものだけを「問題」と呼んでいた。



2.風変り性

食事よりもタバコとコーヒーが好きだった。

子供との花札に夢中になり、三日三晩続けていた。

どうせ寝るから布団で研究した方がいいと、万年床の周りに書類を積み上げていた。

家の中と外で違う服を着る合理性が見出せず、帰ってもスーツのままで、そのまま布団で寝ることもあった。だから常にスーツはヨレヨレだった。

交感神経を締め付けられるという理由から、スーツのネクタイ、和服の帯は締めない。同じ理由から、スーツはダブダブ。

革底の靴は脳に響くという理由で、晴れた日もゴム長靴を履いていた(文化勲章受賞の時に、モーニングコートにゴム長靴を履こうとする岡を、家族は必死に説得したらしい)。

※家族の説得が通じて、革靴を履いています。

3.奇行

電車で座るときは、窓を向いて正座する。

何か閃くと、道端にしゃがんで地面に何時間でも数式を書き続けた。

電柱に何時間も小石を投げ続けた。

夏はゴム長靴が暑いからと、冷蔵庫で冷やしていた。

公園で大声で歌って通報された。

大学で講義をしている間に、たびたび思考に没頭してしまい、授業がデタラメだと学生にボイコットされた。

広島文理大学助教授時代に、なぜか学生を襲って帽子や自転車を奪って逃走する。山中で発見されるが、神経衰弱で休職扱いになる。

まとめ

何より驚くのは、岡潔に長年連れ添い、添い遂げた奥様がいらっしゃることです。岡潔は世界的な数学者ですが、それを支えたご家族も偉大だと思います。




RPN電卓です。理工系の中にはRPNしか使えないという人もいます。

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