自民党の女性スキャンダルを考える

※この記事は2016年7月17日に、前のブログに書いた記事の転載です。

「友人が、愛人から奥さんに関係をバラすと言われて困っている。力を貸して欲しい」と言われ「そっち関連の実務は詳しくないので、弁護士にお願いしたらどうですか?」とか言っている間に愛人の暴露が始まり、修羅場見学となってしまいました。そんな事があったので、今回は女性スキャンダルの話です。



政治家の女性スキャンダルと聞いて、真っ先に思いつくのは、2002年の自民党の山崎拓幹事長(当時)です。私は政治家の愛人問題などは、国会で議論するのは時間の無駄で、それぞれの家庭で行えばいいと思っています。政治家の資質の問題に発展し、辞任するケースが多いですが、それもどうかと思う事が多々あります。そんな私でも、山崎拓氏のスキャンダルは盛大すぎて、辞めなきゃ収まらないだろうと思いました。



まず、告白した愛人の話が徹底的に下品でした。さらに恥ずかしくなるような性的嗜好を延々と週刊誌に語るだけでなく、愛人本人が記者会見を開き、本まで執筆しました。内容の衝撃度では「ニュースステーション」の解説員だった、朝日新聞のバナナ男以上のインパクトで、お茶の間に下品な言葉が垂れ流しになってしまいました。山崎拓氏の変態的な性的嗜好と、それを顔を出して語る愛人の異常さがあり、仮に山崎氏が言うように事実無根であったとしても、こんな異常事態を招いたら、辞任以外に収まりがつかないと思ったものです。

※山崎拓の愛人の暴露本

小泉総理の次の総理総裁と言われていた山崎氏は、幹事長を辞任して次の総選挙で敗北しました。盤石に見えた小泉政権の中心部で起きたスキャンダルであり、週刊誌の発売とある事件のタイミングが重なったため、陰謀説もありましたが、ここではそれは割愛します。これ以降、追い打ちをかけるように山崎氏は女性スキャンダルが続き、ニックネームが「ヤマタク」から「エロタク」に変わり、政治生命は事実上絶たれました。

「愛人問題は家庭でやれ」と思う私でも、内容によっては国会で取り上げる必要性を感じます。2000年の中川秀直官房長官(当時)の、愛人スキャンダルがその例です。週刊誌に中川氏と愛人の写真が掲載されるまでは、普通のスキャンダルでした。しかし国会に出された中川氏と愛人の会話を録音したテープの内容は、先の山崎氏のスキャンダルとは格が違うものでした。



中川氏は愛人に対して、警察が覚せい剤の内偵捜査を行っているという機密情報の暴露をしていました。声は中川氏にそっくりで「身に覚えがない」と言う中川氏の弁明は苦しいこと極まりないものでした。中川氏は辞任しますが、警察情報の暴露に関しては、その後何も聞かれないままで、逮捕どころか捜査の話もありませんでした。もしかしたら警察は、その女性の内偵など行ってなかったのかもしれません。

※愛人といわれる女性とのツーショット

私が最も驚いたのは、このテープが暴露された事実です。この件に関して、ある民族団体が中川氏を脅していたという話がありますが、公開したら脅迫できなくなります。暴力団関係者なら、暴露せずに脅して金を巻き上げるところでしょう。一体誰が暴露したのか、とても気になります。

ちなみに中川秀直の息子、俊直氏も愛人騒動を起こしています。

96年には、橋本龍太郎総理(当時)の愛人が、中国の情報機関の関係者だという話が出たことがあります。当時は「冷戦下でもあるまいし、スパイ疑惑か?」と思いました。しかし2004年に上海の日本総領事館の通信官が、売春容疑で中国の公安員から脅迫され、スパイ行為を強要された挙句に自殺した事件が起きると、橋本氏の愛人騒動も、まんざらデタラメではなかったのかもしれないと思いました。

※橋本龍太郎元総理

政治家の女性問題は、単に野次馬的に見るのではなく、暴露の背景まで注意する必要があるようにも思います。さて、知人の友人の修羅場ですが、奥様から小遣い減額と、大変豪華なプレゼントの判決が出たようです。しかし知人によると、奥様にも何か男の影があるとかないとか・・・。これ以上は、関わりたくありません!


※霧の中の愛人というお酒です。

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