勉強しない娘との会話
中2の娘は、iPadのゲームに夢中で勉強をしません。母親が怒ると反抗して勉強せず、母親が何も言わないと本当に勉強せず、iPadを取り上げると落ち込んで勉強をしません。決して成績が悪いわけではないのですが、ここまで徹底してやらないと先が心配です。英語なんて中2で躓くと、高3まで躓いたままになりがちですからね。そこで娘と話し合ってみました。
娘の言い分
「私は天邪鬼なところがあるから、やれって言われるとモチベーションが下がるんだよね」と言います。それに加えて、両親にテストなどで間違えたところを見られるのを嫌がります。間違ったからって責めているわけではないのですが、どうしても見られるのが嫌なようです。
「パパみたいにマジな顔で悩まれると、逆に困んるんだよね」
ゲームは娘にとって大事なもの
父「本当にゲームが好きだよな」
娘「好き。時間を忘れて没頭できる」
父「時間を忘れて没頭できるものは大事だ。そういうものが一つもない人生はつまらん」
娘「おお!わかってくれるかー!」
父「わかる。一つだけ気になるのは、好きでゲームをやるんじゃなくてゲームを逃げ場にしていることがあるように見えることだ」
娘「あー、わかるの・・・?」
父「わかる。本当は勉強しないといけないのはわかっているし、勉強が遅れるのもヤバいと思っている」
娘「まあね」
父「勉強をしなきゃいけない罪悪感を覚えながらゲームをしている時があるだろう?」
娘「うん、あるね」
父「罪悪感を覚えながらゲームを続けると、いつかゲームをすると罪悪感を思い出すようになってしまう」
娘「うーん。たしかに」
娘にも勉強しなきゃという気持ちがあったので安心しました。
どんな大人になるの?
父「大人になると趣味もなく、会社の人と居酒屋でお酒を飲む以外につきあいがない人がいる」
娘「うん、ネットにいっぱいいる」
父「そういう大人になりたい?」
娘「それは嫌だ」
父「そういう人だって、子供の頃は夢中になるものや趣味はあったりするんだ。なんで大人になると無くなるんだろう?」
娘「わからん」
父「大好きなものを罪悪感ですりつぶしてしまったんだ」
娘「ああ・・・」
父「勉強しなきゃ、部活の練習をしなきゃって思いながら、他の趣味に時間を使って逃げていた人たちだ」
娘「痛い、痛いけどわかる」
ここでようやく娘は話を真剣に聞くようになってくれました。
本物のオタクを考える
父「あるオモチャコレクターがいる。彼は希少なオモチャは高額だと知ってから、給料が高い会社に入って成績を上げて高いボーナスをもらおうとした」
娘「まあ、そういうのは高そうだもんね」
父「頑張って働いて、稼ぎをオモチャに注ぎ込んでコレクションを増やす。コレクションはある程度増えると有名になり、引き取ってくれと向こうからオモチャがやって来るようになる」
父「しかし置き場に限界があってな。その人はオモチャのために家を建てるような金持ちじゃなかった」
娘「どうするの?」
父「市にオモチャを全て寄贈した」
娘「コレクションを諦めたんだ」
父「逆なんだよ。市にプレゼンして希少なオモチャが文化的に重要で、教育にも役立つと市に納得させてオモチャ博物館を建設してもらい、自分が館長になったんだ」
娘「凄い人だね」
父「今やこの人は、税金でオモチャを収集して給料までもらっている」
娘「なんじゃそりゃャあ!」
父「本物のオタクはね、大好きなもの、自分にとって大事なもののためにために戦える人なんだよ。戦わなきゃ、いい大人がオモチャなんて集め続けられないんだ」
娘「たしかに」
父「で、お前はどうするかだ。罪悪感で大好きなものをすり潰して嫌いになってしまうか。それとも大好きなもののために戦うかだ」
娘「ゲーム嫌いになるかな?」
父「なる。パパも大好きなものをいくつかすり潰してきた。後悔しか残らん」
娘「今のパパは、その反動か!」
父「そうだ!」
娘「ちょっとだけ、やる気が出てきた」
まとめ
ゲームのために勉強しようという理屈は、人によっては間違っていると言うかもしれません。しかし私は動機にはこだわっていません。続けられるかが重要で、テニスを始めるのに「モテるから」という理由でも「女の子の生足が見られるから」でもOKだと思っています。続けていれば面白さに気が付き、上手になれば欲が出てくるものです。
モチベーションは長続きしないので、やる気がなくても続けられる方法を見つけないと継続するのは難しいのですが、今は娘が少しでもやる気を出す方法を見つけてくれたらと思います。その手助けができたらいいのですが、なかなか難しいんですよね。

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