不登校の子供の心理を考えてみた
友人の息子が不登校になりつつあると相談を受けました。ウチの娘と同じ中学2年生で、学校を休みがちなのだそうです。息子のタクくんに、何が起こっているのか色々聞いてみました。
タクくんの異変
小学校の途中でクラスの中でトラブルがあったらしく、あまり友達と遊びに行かなくなったようです。家のパソコンでYouTubeを見たり、本を読むなど1人で過ごす時間が増えたと言います。中学校に入ると一時期よりは友達と遊ぶ機会も増えたようですが、2年生になった頃から学校を休みがちになったようです。朝はきちんと起きて学校に行く準備をするのですが、出かける時間になると腹痛を起こしたり熱を出したりして、休んでしまうのだそうです。
学校の生活
学校の先生によると、特に問題があったわけではないそうです。タクくんに尋ねてみると、いじめなどがあるわけではないし、先生が嫌なわけではないそうです。クラスの友達とは特別に仲が良いというわけではないそうですが、普通に挨拶をして遊んだりもしていたようです。タクくんは先生や友達は嫌じゃないと言っているそうで、不登校の原因は学校にはなさそうな雰囲気です。
教育熱心な両親
我が家と比較すると、恥ずかしくなるくらい教育に熱心で、学校の成績だけでなくスポーツにも時間を割いていました。友人はあまり休みが取れないのですが、たまに休めると一緒にサッカーをしたりキャンプに連れて行ったりと、イクメンぶりを発揮していました。私にはタクくんは大人しい子という印象がありますが、アウトドアもそれなりに楽しんでいたようです。
私立中学校受験をしていますが、少しだけ点数が足りなかったようで、現在は公立の中学校に通っています。
タクくんの行動を考える
朝はきちんと起きて、学校に行く準備を毎日しているそうです。しかし学校に行く時間になると、急にお腹が痛くなるそうなので、やはり学校に行くことにストレスを感じているように思います。両親には学校の友達や先生が嫌なわけじゃないと言っていますが、本音を隠している可能性があります。
いじめなどで自殺まで追い込まれる子供は、なぜ親に相談しないのか?という疑問を娘に質問したことがあります。娘は「親を信用していない子はたくさんいるよ」と言っていました。タクくんに関してもそうなのでしょうか?親を信用していないから、話さないのでしょうか?可能性はゼロではありません。しかし親子で仲良くやっている様子を見ていた私には、その可能性は低いような気がしました。
偏見はあるか
タクくんがYouTubeで見ているのは、ゲームの実況が中心なのだそうです。お母さんはオタクっぽいと感じているらしく、年頃の子供らしくアイドルやスポーツなどに注目して欲しいと思っているそうです。待て待て待て、そんなことを言い出したらウチの娘はオタクど真ん中を歩いているだけでなく、腐女子であることを誇りに思っています。
親からオタク趣味だと思われているタクくんの心境はどのようなものでしょう?我が家のようにオタクであることを誇っているのか、恥ずかしく思っているのかはタクくんに会ってみないとわかりません。
親からオタク趣味だと思われているタクくんの心境はどのようなものでしょう?我が家のようにオタクであることを誇っているのか、恥ずかしく思っているのかはタクくんに会ってみないとわかりません。
両親の影響はあるか
小学生の頃、跳び箱が跳べないタクくんに友人は特訓を施していました。友人は熱心に指導し「タク!もうちょっと勢いをつけて!」「タクだけできてないんだぞ!」と、大きな声で叱咤激励していました。友人はタクくんを愛するあまり、熱血指導を繰り返していたのです。一方、私の娘も跳び箱はダメだったのですが、タクくんのように熱血指導してもやる気を失うだけなので、へっぽこぶりをゲラゲラ笑いながら見ていました。笑いすぎて、途中で娘から出てけと言われましたけどね。。。
両親がタクくんに大きな期待を寄せたのは勉強もでした。これらの期待がタクくんに大きくのしかかり、現実とのギャップがストレスになっているような気がしました。お父さんは良い点を取ることを期待している。塾でも習っている。だけどわからない。そんなストレスが襲ってきているとしたら、先生やが友達と問題がなくても学校に行くのが苦しくなるのではないでしょうか。
まとめ
友人はかなり悩んでいて、どうしたら良いかわからないと言っています。学校からは、しばらく様子を見ようと言われているのですが、それだけでは不安で仕方ないようです。私の意見も半分納得しつつ、何もしないで見守るのは辛いと言います。その気持ちは痛いほどわかります。そもそも私の意見なんて、友人から話を聞いたうえで出てきた推論に過ぎないので不正確な可能性が高いと思っています。
不登校になる子供は沢山います。その時に、親は何ができるのか?と考えると不安になります。子供にとって学校は世界の大半を占めるので、学校にいけないことで起こるストレスも半端なものではないでしょう。私自身、娘が不登校になったら何ができるのか考えてしまいました。

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