無添加食品のリスク

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

今朝、部下の女性が凹んで会社にやってきました。どうしたのかと尋ねると、息子(1歳)に食べさせたパンにカビが生えていたのを食べている途中に気づいたとのことで、お腹を壊さないか心配しているのだそうです。「だって賞味期限は昨日だったんですよ」と言いますが、そもそも賞味期限が切れたものを子供に食べさせる神経がわかりません。しかし賞味期限が切れた翌日にカビが生えるって、保管の仕方が悪かったのでしょうか。


まさかと思って確認してみると、無添加食品でした。しかも個人でやっているパン屋さんで無添加をウリにしているところのようです。無添加食品が流行り出した頃には無添加のリスクを語る人もいましたが、毒をばら撒く犯罪者のように言われてそういう人は少なくなりましたね。最近になって無添加食品は体に悪いなんて書いた本が出たようですけど。

食品に潜む最大のリスクは食中毒です。食品業界はこのリスクを回避するために、さまざまな保存料を研究して使ってきました。その結果、今では臭いをかいでから食べるなんて人はほとんどいなくなり、賞味期限内だったらかまわず口に放り込むようになりました。賞味期限内に食べる限り、食中毒のリスクはほとんどなくなったからです。

しかし添加物が体に悪いという話しになり、無添加がブームになると保存料を使用しない食品が出回るようになりました。保存料を使わないということは腐敗が早く、賞味期限や消費期限が短くなります。さらに保管する環境によっては、賞味期限内であって腐敗する可能性があります。無添加食品は添加物を使用している食品に比べて、食中毒のリスクが高いという事実を忘れてはいけません。

しかし無添加といっても実際には化学薬品を大量に使用しているものもあるようです。詳細はよく知りませんが、食品衛生法に定められていない添加物を使用していれば無添加と表示できるということでしょうか。無添加と書いて保存料のような効果がある化学薬品を大量に使用している食品も結構あるようです。

こういった話は数年前にはネットでよく見かけたのですが、最近ではあまり見ませんね。最初に書いた女性社員のケースでは、個人でやっている小さな店らしいので本当に添加物は一切入っていなかったのでしょう。こういうところの商品は、買ったその日に食べるようにした方がいいと思います。添加物が体に良いとか悪いとかいうよりも、食品にあった消費方法を選ぶということが大事だと思います。







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