島田紳助騒動

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

引退記者会見があった日のネットの盛り上がりは凄かったですね。夜の9時頃に記者会見のニュースが入ってきて10時には記者会見を開いて引退の表明ですから、私は押尾学騒動を思い出して逮捕間近のための首切りなのか?なんて勘ぐりましたが、どうやらそうではなかったようですね。警察サイドの動きというよりも、週刊誌から記事が出る前の処置だったようです。


この件がどうして盛り上がったかというと、やはり島田紳助というタレントの影響力の大きさでしょう。何本ものレギュラー番組を持ち、嫌いなタレント1位に君臨する人の影響力は侮れません。各テレビ局は番組の変更などに追われ、かなり大変だったようですね。引退を惜しむ人と喜ぶ人の声が交錯して、テレビも新聞もネットも賑わっていました。さてそんな声を聞いていると、なんというか微妙なものも多くありましたね。

先に書いておくとどんな業界であれ、日の当たるところで仕事をしている業界では暴力団との付き合いはご法度です。ましてや癒着となれば、その業界から追放されても仕方ありません。今回の件は付き合いの程度問題だという指摘もありますが、やはり記者会見の説明だけでも普通ではないことが窺えますね。このブログを読んでいる方の中にも、暴力団組員と知り合いという人もいるでしょう。

例えば小学校の同級生が暴力団に入って同窓会でバッタリ会ったなんて人もいるでしょう。友人の友人が暴力団員で、なにかの飲み会で同席することになったなんて人もいると思います。私も15年ほど前ですが、友人の誕生日パーティで会った人が暴力団組員だったという経験があります。その友人の同級生だったんですね。見た目は普通で気さくな人だったので、後から暴力団組員だと聞いて驚いたものです。こうして会う機会というのは、誰にでも訪れる可能性があります。

そして自分では解決できない大きな問題を抱えたとします。例えば今回の島田騒動のように、失言を発端に右翼団体から圧力を受けるなんて事態です。そんな時に知り合った暴力団組員に相談するでしょうか。私がそんな事態になったとして、先ほどの誕生パーティを開いた友人に「この前の暴力団の○○さんに相談したいんだけど」なんて話を持ちかけることはありません。まずは警察に行きます。恐らくほとんどの人がそうでしょう。暴力団に相談しようという発想が出てくる人の方が少数派だと思います。

こうやって考えると、今回の島田紳助の行動はやはり普通ではないと思います。「警察に言っても解決しないから暴力団を頼ったのでは?」と言った友人もいましたが、警察が頼りにならないからといって暴力団を頼る人も少数ですよね。また、頼られたからといって暴力団だってホイホイ協力するわけではありません。利益が出ると判断しないと動かないですし、そもそも堅気の人との接触には気を使います。変に動くと暴対法に引っかかりますからね。

ですから「そもそも紳助ってヤクザとズブズブの関係じゃないの?」なんて話があちこちから出てくるわけで、それはあの記者会見の説明だけではそれも仕方ないと思います。まあ、それも会社の歴史を見ていけばそれほど驚く話じゃないですからね。そもそも多くの人が驚いたのは島田紳助が暴力団と交際があったことではなく、電撃的に番組を放り出して引退したということなんですから。

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