ネクタイの選び方 /柄に注意すると選び方が容易に

- 10月 26, 2018

ネクタイ選びのセンスが悪いと言われる人は、ネクタイだけを見て選んでいることが多いように思います。ネクタイはスーツの一部なので、スーツとシャツを合わせて見ないとわかりにくくなります。スーツやシャツを一緒に考えると、複雑でわかりにくいという人もいるかもしれませんが、いくつかのルールを覚えるとコーディネートは簡単になるんです。ポイントは柄です。

ネクタイの柄とは

ネクタイは模様によって無地、小紋、ストライプの3種類に分けられます。ペイズリーなど、この3つに該当しないものもありますが、大半のネクタイはこの3種類だと思ってください。

無地のネクタイ

小紋のネクタイ。紋になっておらず単純な水玉模様もあります。

ストライプのネクタイ。レジメンタルと呼んだりします。

ここでポイントになるのはストライプです。スーツもシャツもストライプが入った柄ものの使い方に注意すればいいのです。そして無地と小紋は同じ仲間として考えます。

基本は柄1つ

スーツ、シャツ、ネクタイのうち、柄ものは1つだけにすると納まりが良くなります。ストライプのネクタイをする時は、スーツとシャツは無地にするのです。またストライプの入ったスーツを着る時は、シャツとネクタイを無地にします。

※シャツだけ柄の例

ここで先ほど無地のネクタイと小紋のネクタイは同じ仲間に入れると書きました。ストライプのスーツに無地のシャツを着る際に、ネクタイは無地でも小紋でも大丈夫です。無地スーツ＋ストライプシャツ＋小紋のネクタイでも構いません。ようはストライプ柄を使うのは1つだけにしておくと、スッキリとした納まりになるのです。

柄＋柄はダメなのか？

ストライプのスーツにストライプのシャツを着たいという人もいるでしょう。慣れないうちは避けるべきだと思いますが、柄に柄を合わせる時はストライプの幅が思いっきり違うものにした方がキレイに見えます。同じような幅のストライプを並べると、とてもうるさく感じます。シャツとネクタイで柄同士を合わせる場合も同様で、ストライプの幅を大きく変えましょう。

柄に柄を合わせるのは間違いではありません。しかし色味や素材感など気をつけないと、ガチャガチャしたうるさいだけの格好になりやすいので、慣れない間はやらない方が無難なのです。ロンドンでテーラーや古着店を営むDavid Saxby氏は、スーツもシャツもネクタイも柄もので合わせることがよくあります。それでも落ち着いた印象を与える着こなし方をしていて、やかましい印象は全くありません。何かコツがあるのか尋ねてみると、微笑みながら「君にはまだ早い」と言われたので、私はまだ実践していません。