日本人に最も適したビジネス靴 /エラスティックシューズ

こんなに便利なのに、どうして日本ではマイナーなのか不思議な気がしているのがエラスティックシューズです。エラスティックシューズとは、靴紐の代わりにゴムを使った靴で、靴紐を結ぶ手間がかからない便利さがあります。そこで今回はエラスティックシューズを紹介したいと思います。

※ジョージ・クレバリーのサイドエラスティック・シューズ

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靴紐を毎回ほどいていますか?

本来、靴を脱ぐ時は靴紐をほどき、履くときに結ぶものです。これが結構面倒なので、紐を結びっぱなしにして脱ぎ履きする人の方が多いと思います。かつての私もそうでしたが、これには大きな問題があります。

※ジョージ・クレバリーには美しいエラスティック・シューズが多くあります。

1.大きめのサイズを選んでしまう
靴紐を結んだまま脱ぎ履きするには、長さも幅もゆとりがないと難しいので、どうしても大きめを選びがちです。いやいやピッタリのサイズで結んだまま脱ぎ履きするよと言う方は、ぜひ専門店で足を測ってもらって下さい。大半の人がオーバーサイズと言われると思います。

2.大きめの靴は疲れる
昨今の「革靴は重いし疲れる」という風潮は、ここからきていることが多いように思います。足に合っていない大きめの靴は、歩くたびに足に余計な負荷をかけるので、とても疲れるのです。ジャストフィットする革靴は、ある程度の重さがあっても極端に疲れるということはないのです。

ジャストサイズの靴を履くと、靴紐を結んだまま脱ぎ履きはできません。やってやれないことはないですが、靴を傷めてしまいます。靴紐をほどいた方が、ずっと楽に脱ぎ履きできますし、靴も長持ちします。

日本は靴を脱ぐ機会が多い

欧米と違って、靴を脱ぐ機会が多い日本では、毎回のように靴紐をほどいたり結んだりするのは、なかなか手間がかかります。そこで靴紐から解放されたエラスティックシューズの出番になるのです。履くときには靴べらさえあればズボッと足を入れるだけで履けて、靴紐を結ぶ手間がありません。脱ぐときも簡単です。

※私物のエラスティック・シューズ




エラスティックシューズの始まり

ビクトリア女王のために作られた、サイドゴアブーツが始まりです。それを夫のアルバート公が気に入り、自分用のサイドゴアブーツをあつらえて仕事の際に使うようになりました。ゴムを使った靴は、このように正式な場で用いられるのが最初です。

サイドゴアブーツはビートルズが履いてからカジュアル化します。他の靴やスーツなどは、出自がカジュアルで時代の変化とともにフォーマルになっていきます。例えばスーツは19世紀は部屋着でした。スーツで外出するなんて、とてもみっともないことだったのですが、時代の変化とともに仕事でもパーティでも着て良いようになりました。サイドゴアブーツはフォーマルから始まり、カジュアルになった珍しい例です。

こういった出自があるので、ゴムを使ったエラスティックシューズはフォーマルな場でもビジネスでも使えますし、色や形によってはカジュアルな服にも合わせられる万能な靴になりました。

サイドエラスティックシューズ

横にゴムがついた靴です。私は違うメーカーで、パンチドキャップトウとセミブローグ(穴飾り付き)を持っています。両方ともスーツに合わせても問題なく、パンチドキャップトウはギリギリフォーマルな場でも使えます。


センターエラスティックシューズ

真ん中にゴムがある靴です。表からは隠れて見えませんね。私が持っているのは、フルブローグなのでスーツには合わせられません。少しカジュアルな感じになるので、ジャケパンに合わせたり、休みの日にジーンズに合わせています。


※ゴムが甲の上の部分についています。

まとめ

残念ながら、あまり売っているのを見かけることが少ないのですが、エラスティックシューズは脱ぎ履きが多い日本では、とても重宝する靴です。脱ぎ履きが楽な靴を探している方は、ぜひ検討に加えてみてください。


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