子供のための歴史講座23:日露戦争開戦前編

いや〜乱世乱世。時は20世紀初頭。日本とロシアの戦争で、なんと日本が勝ってしまったのだ。近代史の中でも、割と重要な戦争だから覚えておくように!

※日露戦争の風刺画


娘「ロシア相手って、ムチャしすぎ」

その通り!かなりムチャな戦争だった。しかし戦わなくてはならない理由があったわけだ。

娘「なんで?」

話は日清戦争にさかのぼる。日本が清、つまり今の中国と戦争して勝った。清の国力が弱ってきたところに、ヨーロッパの列強が押し寄せてきた。

娘「なんで?」

これまでヨーロッパ列強は、アフリカ大陸に進出して、現地のものを安く買い叩いてヨーロッパで高値で売って大儲けしていた。アフリカはヨーロッパの国々で大渋滞だ。そこで次に目をつけたのがアジアだ!

娘「お金儲けのためなの?」

今も昔も、お金儲けは争いの元なんだよ。清は帝国で軍隊もいる。アフリカの部族のように簡単には勝てないとヨーロッパ列強も思っていたら、日清戦争で日本が勝ってしまった。「なんだ、清って弱いじゃん」」となって、各国が清に押し寄せてきたんだ。

娘「だから日本もロシアも参加したの?」

その通り!日本は近代化が忙しかったから周回遅れで参加したし、ロシアも出遅れていた。ロシアは清に迫ると同時に、日本が日清戦争で獲得した遼東半島を清に返還するように、フランス・ドイツと手を組んで迫った。これを三国干渉という。ちなみに遼東半島は、ここね。



娘「小さっ!こんな所が大事なの?」

ロシアの港は大半が冬に凍ってしまうから、太平洋側に凍らない港が必要だったんだ。

娘「え?清に返すんでしょ?」

清のものは俺のものって、ロシアは考えていたんだ。

娘「ジャイアンだ!」

そう、ジャイアンのロシアは、遼東半島に軍艦を帰港させた。さらに義和団事件をきっかけに、中国北部に軍隊を置いて、清を奪いにかかっていた。のび太のような日本は、ジャイアンには敵わない。しかしドラえもんが現れる!

娘「誰?」

イギリスだ。イギリスもロシアの拡大を嫌っていて、日本と手を結ぶことにした。ここに日英同盟が結ばれる。ドラえもんが来た以上、ジャイアンも警戒して、軍隊を引き上げる約束をするけど、なんだかんだで引き上げない。交渉は行き詰まり、朝鮮半島にはロシアの海軍がいる。これは危険だということになった。

娘「だから戦争するの?」

しかしお金がない。鉄砲の弾だってタダじゃないし、戦争にはお金がかかるんだ。そこでのび太はドラえもんのイギリスに相談すると、ドラえもんは貸してくれた!

※当時は日英同盟が結ばれていました。

娘「えー!ドラえもんにお金を借りるの??」

そうだ!なにせ当時のイギリスは世界最強の軍隊を持って、世界一のお金持ち国家だからね。のび太が頼れるのはドラえもんしかいないのだ。

長くなったから、この話の続きは明日にしよう。


つづき
子供のための歴史講座24:日露戦争開戦編


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