携帯性抜群のシャープナー /ランスキーブレードメディック

- 12月 28, 2021

砥石で刃物を研ぐ時に悪戦苦闘している私を見かねて、友人がこれをくれました。ランスキーというアメリカのシャープナーで、携帯用のものです。本格的な研ぐことはできませんが、切れなくなった刃物を手っ取り早く切れるようにすることができる道具です。携帯性が抜群で、河原でバーベキューをする時などに持っていくとよいかもしれません。安価で小さくて優れものです。

手のひらサイズの大きさ

ポケットに入るサイズです。10×3.3×1.3cmと記載されています。重さも105gで、持ち運びに困りません。

使い方は簡単

V字型の溝が２つあり、そこを使います。灰色（CARBIDEと記載されている）の溝が中研ぎ用で、白（CERAMICと記載されている）が仕上げ研ぎになります。まずは切れなくなった刃物の刃を灰色のV字の溝に入れて軽く擦ります。力を入れずに4回ほど通すだけで、切れなかった刃物が切れるようになります。

これで十分なのですが、さらに切れ味を求めるなら白いV字の溝に入れて、同じように4回ほど通すと、切れ味が向上します。本当にこれだけです。コツは力を入れないことと、刃物を真っ直ぐにたてることです。

切れ味が良くならない場合も

予めV字に切ってあるため、刃物を真っ直ぐに入れるだけで角度が合って研いでくれます。しかしこのV字と刃の角度が合ってないと、全く切れ味は回復しません。

その場合は、この白いセラミックの部分で研ぎます。砥石を使うように刃の角度を固定しなくてはならないので、初心者には少し難しいかもしれません。しかし少し練習すれば、簡単に切れ味を蘇らすことが可能です。

例えばフランスのナイフのオピネルですが、オピネルに最初に付けられている刃の角度とこのV字は角度が異なるため、全く切れ味は回復しません。私は砥石でオピネルの角度を変えているため、このシャープナーで切れ味が回復します。そういった作業をしなければ、この白いセラミックの部分で研ぐことになります。

セレーションも研げる

パン切りナイフなど、刃が波になっているセレーションと呼ばれる刃も、ダイヤモンドシャープナーがついているので切れ味を回復させることができます。波の凹んだ部分にシャープナーを合わせて研ぐだけです。

と、書いたものの私は棒状のシャープナーを使うのが苦手で、セレーションを上手く研げたことがありません。そもそもセレーションのナイフや包丁を持っていないため、実際に研ぐ機会もありません。セレーションを持っている方は、ぜひ試してみてください。

あくまでも応急処置用

切れなくなった刃物を手っ取り早く切れるようにするのがシャープナーです。刃こぼれには対応できませんし、砥石のように角度を変えたり切れ味を調整するのは苦手です。シャープナーだけでメンテナンスをすると、そのうち歪な刃になってしまうので、定期的に砥石で研ぐか研ぎに出すことをお勧めします。

高硬度鋼材は苦手

最近はZDP189やカウリXなど、高高度の鋼材が人気です。これらはとにかく硬い鋼材で、一度刃をつけると切れ味を長期間保ちます。このように硬い鋼材はダイヤモンド砥石を使う必要があり、今回紹介しているブレードメディックでは研げません。専門の研ぎに出すか、ダイヤモンド砥石で自分で研ぐしかありません。

※ZD0189を使ったナイフ

ランスキーシャープナーもお勧め

本格的にナイフを研ぐならランスキーシャープナーもお勧めです。砥石で研ぐより簡単に刃物を研ぐことができます。最初のうちは砥石に対して刃の角度を一定に保つのが難しいのですが、このシャープナーなら簡単に角度を固定できます。そのため初心者でも簡単に刃を研ぐことが可能になっています。

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まとめ

お手軽なシャープナーとして、ランスキーブレードメデックは優れた商品だと思います。携帯性に優れ、価格もそれほど高価ではありません。なにより手軽に切れ味を回復することができます。切れない刃物ほど危ないものはありません。お家の刃物の手入れに、いかがでしょうか。

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