カーハート ペインターパンツのレビュー
カーハートのペインターパンツを年中履いています。決してお洒落なパンツではないですし、ここ数年の細身のパンツが主流の現在では野暮ったいパンツになると思います。しかしこれにハマると何本も色違いで買ってしまう人も多く、私も数色を持っています。アメリカらしい、タフで飾り気のないワークパンツですので、今回はこのパンツを紹介したいと思います。
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生地が固いので、新しいうちは股ズレを起こす人もいます。元々が衣服用の生地ではないので、最初のうちは履いていて違和感を覚えるかもしれません。しかし毎日履いてガンガン洗っていると、生地が柔らかくなって履きやすくなります。こういうハードさが、いかにもワークウェアですね。
お尻には二つのポケットがありますが、これはかなり大きめのポケットです。
ステッチはカーハートのお約束であるトリプルステッチです。頑丈に縫い付けるため、あちこちにトリプルステッチが使われています。3本で縫われているため、古くなって1本がほどけてきても、ようやく普通のパンツの強度になるだけなので頼もしい強さです。
デザートは色落ちしてもわからないので、色で経年変化を感じることは少ないでしょう。デザートと黒は経年劣化を楽しみたい人には不向きと言えます。色落ちを楽しむならブラウンが変化をすぐに感じることができます。ガシガシ洗って色落ちを楽しみましょう。
また使い込んで、ポケットやハンマーループが擦れているくらいの方が、雰囲気が出て好みだという人もいます。大工さんのようにハードな環境で使い込んだ方が、味が出ると感じる人が多くいるのです。
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またアメトラというわけではありませんが、シャツにニットタイを締めて少しラフなジャケットに合わせることもあります。古い映画に出てくるアメリカのセールスマンみたいな雰囲気です。癖がないので、工夫次第でさまざまな着方が可能だと思います。
ダブルニーと呼ばれる膝当ての部分が二重になっているペインターパンツです。とにかく頑丈で、ザ・ワークウェアという雰囲気があります。各部がリベット留めされていて、粗野な雰囲気が満点です。このB01がペインターパンツの基本的なモデルになります。色はブラウンと黒の2色になります。
未洗いなので、買ったらまず洗って十分に縮んでから裾上げをする必要があります。買ってから馴染むまでに時間がかかるので、ガンガン履いて慣らすことが必要です。
B11
ウォッシュド加工されていますが、洗うと少し縮みます。ですから上記のB01同様に一度洗ってから裾上げをした方が無難です。ウォッシュド加工なら縮まないと思うのが当然ですが、ここら辺りがアメリカ製のラフさ、いい加減さですね。しかし一度ウォッシュされているので、B01ほど馴染むのに時間がかからず、すぐに体に馴染んでくれます。
色は6色あるので、アウターやシャツに合わせて選ぶことが可能です。私はこれを3本色違いで持っていますが、どれも合わせやすいので重宝しています。
B73
こちらはダック生地でなくデニムで作られたダブルフロントになります。B07というダブルニーのデニムがあるのですが、最近では売られているのを見なくなりました。その代わり、ウォッシュド加工したB73というモデルをよく見かけます。洗ってあるので、こちらの方が履きやすいと思います。
ガンガン履いてガンガン洗い、色が落ちても擦れても気にせず履いていきましょう。それがこのパンツが最も活きる使い方だと思います。
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カーハートとは
以前にもカーハートに関しては書きましたので、カーハートの歴史や概要については、そちらをご覧ください。1889年にミシガン州デトロイトで誕生したアメリカの伝統的なワークブランドで、今もアメリカを代表するブランドです。当初は鉄道労働者のためのオーバーオールを作り、実際に働く人たちの声を聞いて改良を重ねてきました。今やアメリカを代表するワークウェアであり、そのカーハートの大ヒット商品がオーバーオールになります。そのオーバーオールの下半分で作ったのが、今回紹介するペインターパンツになります。関連記事
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ワークパンツの生地
12オンスのダック生地を使っています。ダック生地は太めの糸を織り込んだ、平織りの生地です。コットン100%で、言うなれば昔のテント生地です。最近は薄手の生地で作られた服が増えましたが、ワークウェアにとっては頑丈であることが重要なので、厚手の生地でなくてはなりません。カーハートは今でも本格的なワークパンツとして、この生地を使い続けています。生地が固いので、新しいうちは股ズレを起こす人もいます。元々が衣服用の生地ではないので、最初のうちは履いていて違和感を覚えるかもしれません。しかし毎日履いてガンガン洗っていると、生地が柔らかくなって履きやすくなります。こういうハードさが、いかにもワークウェアですね。
ディテール
ポケットが多くついています。左足の部分にはルーラーポケット(定規を入れるためのポケット)があり、その上には金槌をひっかけるハンマーループ(金槌をひっかけるループ)がついています。また右側にはツールポケットがあります。カーゴパンツのような大きなポケットではないので入れられるものが限定されますが、私は仕事用のガラケーをここに入れたりしています。※ルーラーポケットとハンマーループ(左側) |
※ツールポケット(右側) |
お尻には二つのポケットがありますが、これはかなり大きめのポケットです。
※ヒップポケット |
ステッチはカーハートのお約束であるトリプルステッチです。頑丈に縫い付けるため、あちこちにトリプルステッチが使われています。3本で縫われているため、古くなって1本がほどけてきても、ようやく普通のパンツの強度になるだけなので頼もしい強さです。
経年変化
カーハートの黒は色が落ちにくいことで評判ですが、パンツも同じく色落ちがしません(色落ちしにくいですが、日焼けによる変色は起こります)。最も色落ちするのは定番のブラウンで、アタリも早くから出ます。このブラウンの色が落ちた状態が、カーハートの定番色ともいえるもので、昔から最も人気があります。デザートは色落ちしてもわからないので、色で経年変化を感じることは少ないでしょう。デザートと黒は経年劣化を楽しみたい人には不向きと言えます。色落ちを楽しむならブラウンが変化をすぐに感じることができます。ガシガシ洗って色落ちを楽しみましょう。
※デザートカラーのペインターパンツ |
仕事に使う人も
知り合いの大工さんは、このパンツを買うと仕事で使うのだそうです。仕事で使って生地がくたくたになって良い感じにあたりが出てきたら、プライベートで履くと言っていました。新品の状態よりも使い古した方が味が出るので、こうした使い方をする人は案外いるようです。上野のショップでこの話をすると、そこのお客さんにも新品時は仕事で使うという方が何人かいると教えてくれました。また使い込んで、ポケットやハンマーループが擦れているくらいの方が、雰囲気が出て好みだという人もいます。大工さんのようにハードな環境で使い込んだ方が、味が出ると感じる人が多くいるのです。
カーハートペインターパンツのコーデ
基本的に何にでも合わせられますが、今時のパンツにはないワタリの太さを敬遠する人もいるでしょう。現代のファッションの視点から見ると、ものすごく太いパンツになります。そのためストリート系のコーデには、絶妙にマッチします。ビッグサイズのTシャツや襟付きのシャツを合わせると、ギャング系に近づきます。そこまでいかなくても、夏はTシャツや半袖シャツなど、冬はセーターやパーカーなどカジュアルな格好なら全く問題ありません。また本来のワークウェアに合わせてもまとまります。私は冬場はフィルソンのマッキーノクルーザーに合わせて着ていました。
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またアメトラというわけではありませんが、シャツにニットタイを締めて少しラフなジャケットに合わせることもあります。古い映画に出てくるアメリカのセールスマンみたいな雰囲気です。癖がないので、工夫次第でさまざまな着方が可能だと思います。
ペインターパンツのラインナップ
B01ダブルニーと呼ばれる膝当ての部分が二重になっているペインターパンツです。とにかく頑丈で、ザ・ワークウェアという雰囲気があります。各部がリベット留めされていて、粗野な雰囲気が満点です。このB01がペインターパンツの基本的なモデルになります。色はブラウンと黒の2色になります。
B11
ウォッシュド加工されていますが、洗うと少し縮みます。ですから上記のB01同様に一度洗ってから裾上げをした方が無難です。ウォッシュド加工なら縮まないと思うのが当然ですが、ここら辺りがアメリカ製のラフさ、いい加減さですね。しかし一度ウォッシュされているので、B01ほど馴染むのに時間がかからず、すぐに体に馴染んでくれます。
B73
こちらはダック生地でなくデニムで作られたダブルフロントになります。B07というダブルニーのデニムがあるのですが、最近では売られているのを見なくなりました。その代わり、ウォッシュド加工したB73というモデルをよく見かけます。洗ってあるので、こちらの方が履きやすいと思います。
まとめ
カーハートのペインターパンツは、まさにワークウェアといったタフなつくりになっています。ワークウェア風の服が多く売られている中、ここまでゴツゴツしたタフな服はそんなに多くはありません。アメリカンワークウェアの代名詞ともいえるパンツで、他では味わえない風合いがあります。ガンガン履いてガンガン洗い、色が落ちても擦れても気にせず履いていきましょう。それがこのパンツが最も活きる使い方だと思います。
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