とにかく丈夫なフィルソンのバッグ

ここ数年、フィルソンのバッグの人気が高まっています。高級感とは無縁なキャンバス地のバッグで、それでいてやや高価な製品です。そんなフィルソンのバッグがどうして人気なのかを考えてみたいと思います。


誰が買っているのか

ファッションの流行は若い人達の動向によって始まることがほとんどで、フィルソンのバッグも若い人たちから支持されています。しかし40代から50代の人もフィルソンを買い求めていて、若い人だけのブームではないのが特徴です。普遍的なデザインと頑丈な作りが流行に左右されず、幅広い世代に支持されているのです。

バッグの特徴

ブリーフケース、ダッフルバッグ、ショルダーバッグ、リュックサックなど、バラエティにとんだ商品展開にはっています。商品としては、とにかく頑丈なつくりになっているのが特徴で、使い勝手よりも頑丈さを優先している部分があります。



キャンバスは22オンスと極厚で、新品の時はパキパキして使いにくく感じます。使っていくうちに柔らかくなり、じわじわと馴染んできます。革はブライドルレザーを使用していて、こちらも新品時はカチカチで使いにくく感じるでしょう。キャンバスは防水処理を施されており、革もブライドルレザーなので雨に強いのが特徴です。

このキャンバスは独特のエイジングをすることでも有名で、やれた感じが独特の魅力になっています。革製品でもないのに育てる感覚が楽しめるバッグになっています。それと頑丈さの引き換えに、どの製品も重いのが特徴です。

※エイジングしたフィルソンのブリーフケース


バッグの種類

ブリーフケース
ハリウッドスターも多く使っていることから、人気が高いのがブリーフケースです。基本デザインは変わることなく、長い間親しまれています。サラリーマンにも人気が高く、スーツにフィルソンのブリーフを合わせている人を多く見かけます。


種類が豊富で、用途によって選ぶことができます。近年はコンピュータバッグも出ています。現在、最も人気が高いのがこのブリーフケースだと思います。

※トム・クルーズも使っています。
トートバッグ
上部をファスナーで留めるタイプと開けっ放しのタイプがあります。ファスナータイプは、1泊程度の旅行用バッグとして使う人も多いようで、また値段も手ごろなので高い人気を誇っています。


ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」のサラ・ジェシカ・パーカーが使用しているこの写真で有名です。

※サラ・ジェシカ・パーカー

こちらはジッパーがないオープントートです。

フィールドバッグ(ショルダーバッグ)
スモールもミディアムも、取り出し口が狭くなっている典型的なゲームバッグです。狩猟や魚釣りに使うことを前提としているようで、この取り出し口の狭さから書類の出し入れには向いていません。こまごましたものを何でも放り込んで持ち歩くのに重宝するバッグです。

※この写真はミディアムサイズのフィールドバッグです。
※こちらがスモールサイズになります。
リュックサック
私が持っているのがこれです。普通のリュックに比べて薄いのですが、横幅があるので容量的には割と大きくなっています。ストラップの皮が細いので、あまり沢山詰め込むと肩に食い込んでしまいます。

関連記事:フィルソンのリュックサックをレビュー


リュックは複数の種類が出ているので、こちらも用途に合わせて選ぶことが可能です。


※ジェームズ・ボンドで有名なダニエル・クレイグ
ダッフルバッグ
スモールとミディアムがあり、旅行の期間によって使い分けます。肩ひもが長めなので背が低い人には使いにくいという声もありますが、途上国への旅行が多い人には頑丈さが魅力のようで、愛用している人が多いと聞きます。

※この写真はミドルサイズです。
※ドラマ「LOST」のイアン・サマーホルダー


まとめ

皮製品のようにかしこまった感じもなく、粗野で頑丈というところに魅力を感じる人が多いようです。その一方で、あまりにも固いキャンバスが馴染むまで我慢できず、不満の声を聞くこともあります。フィルソンは衣類にしてもそうですが、ファッション性はある程度度外視しており、ある条件下で使うためのギアとして製品を作り続けています。

きれいに大事に使うというよりも、ガシガシ使ってボロボロになるまで使い倒す意気の方には、これ以上なく魅力的な製品の一つになっています。


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