2018年7月12日木曜日

なぜイギリス王室の男性は結婚指輪をしないのか /シグネットリングの例外

イギリスのヘンリー王子がメーガン・マークルさんと結婚する際に、ヘンリー王子は結婚指輪をすると話題になりました。イギリスの上流階級では、基本的に結婚指輪をしないのが一般的で、ウイリアム王子も父親のフィリップ殿下もしていません。では王室の男性は指輪を絶対につけないのかというと、シグネットリングはつけています。そこで今回は、シグネットリングについて書いてみたいと思います。



シグネットリングとは

日本語では印台指輪ともいわれます。指輪に家の紋章が彫られており、指輪を見ればどこの家系か一目でわかります。この指輪は手紙などの封蝋に使われ、溶かしたシーリングワックスに指輪を押し付けて紋章を刻みます。日本の印鑑に近いもので、間違いなくこの手紙は私が書きました、という印になるわけです。

※チャールズ王太子のシグネットリング

指輪が嫌いな人は、懐中時計の鎖の先にシグネットをぶら下げたりしていましたが、今では指輪の方が一般的です。

※懐中時計の鎖についているシグネット


指輪が示すもの

イギリス上流階級の人でも、たまにシグネットリング以外の指輪をいくつもつけている人がいます。基本的にこれらは、その人の属性や所属している組織を示していることがほとんどです。所属する軍隊の部隊、所属する組織を示す指輪もあります。その人の指輪を見れば、どういう人かわかるようになっているわけです。指輪を単なる装飾品としてつけているのは、(現在は大金持ちだとしても)中流階級以下の出身である可能性が高いと思います。



カレッジリングとは

シグネットリングの派生形として、イギリスの名門大学では卒業生が学校を示す指輪を作っていました。指輪を見れば出身大学が一目でわかるわけです。それがアメリカに持ち込まれ、19世紀に陸軍士官学校の卒業生たちが指輪を作りました。これがアイビーリーグに持ち込まれて、大学の卒業生たちが指輪を作る習慣が生まれたわけです。ですからカレッジリング(大学指輪)と呼ばれています。

※ハーバード大学のカレッジリング

この習慣は他にも広まり、アメフトやバスケットボールなどのメジャースポーツでも、優勝チームに指輪が送られるようになります。これはチャンピオンリングと呼ばれ、日本でも一部のプロスポーツでは指輪を作っているようです。このようにこれらの指輪は、エリートであることを示すためのツールとして機能しているのです。

※NBA(バスケットのプロリーグ)のチャンピオンリング


日本では流行らない

謙譲の美徳を持つ日本人には、自分がエリートだと示すカレッジリングやチャンピオンリングが流行るはずもなく日本では全く浸透していません。また家柄を示すシグネットリングも同様で、日本ではせいぜいイニシャルを入れた指輪をする人がわずかにいる程度です。

そもそも日本では男性が指輪をするのに抵抗がある人も多く、結婚指輪ですらしたがらない人もいるくらいですから当然のことだと思います。

まとめ

シグネットリングやカレッジリングは、その人の属性を示しています。そのため指輪を見ればどんな人かわかるようになるのです。イギリスの上流階級は結婚指輪をしないのが一般的で、ましてや王族は結婚指輪などするはずがありません。しかしハリー王子は何事にも型破りな面があり、黒人の血を引くバツイチのアメリカ人メーガン・マークルを妻にしたのですから、結婚指輪をするぐらいの型破りは当然のことといえるでしょう。

欧米の男性が指輪をつけているのを見たら、その指輪からその人のことが多くわかるので注目してみるのもよいかもしれません。




こちらはイニシャルリングです。


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