アロハシャツの季節 /各ブランドを一気に紹介
夏が近づくとアロハシャツの季節です。アロハシャツは和製英語で、英語ではHawaiian Shirtと言うと教わったことがありますが、先日アメリカ人と普通にアロハシャツと言って通じていました。今やアロハシャツという言葉はアメリカにも届いているんでしょうか?それとも相手が想像力を掻き立てて、私の変な英語を理解してくれたのでしょうか。調べてみると、アロハシャツという言葉は古くからハワイにあるようです。
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20世紀初頭にはすでにアロハシャツが、エラリー・チャンという中華系の人物により商標登録されています。戦前にはムサシヤ・ショーテンという日系が営む洋服屋が、反物を使ってシャツを作り、アロハシャツとして売り出しています。使用する材料は時代によって変わりますが、その生地の多くは日本から輸入していました。当初は日本独自の和柄の生地でしたが、やがてハワイの文化を取り入れたトロピカルな柄も生まれました。アロハシャツは現地の人が使うシャツとして、お土産物として、アロハシャツはハワイに定着していきました。ハワイに根付いたハワイ特有の文化として、今でも多くのアロハシャツが作られ続けています。
鮮やかな色使いで、その生地を裏返しにして褪せた雰囲気を出すのも特徴で、一目でレインスプーナーのアロハだとわかります。お値段は高めですが、アロハの代名詞ともいえるブランドです。
ウエスタンシャツ風などさまざまなバリエーションがありますが、従来の開襟シャツが充実しています。ここ数年、やや品質やデザインが落ちてきたと言う人もいますが、ヴィンテージを生産していると言われるほど、確かなシャツづくりをしているメーカーとして知られています。
生地の種類も豊富で、用途によって使い分けることが可能です。ハワイの結婚式はアロハシャツで行われますが、トリリチャードのアロハが使われることも多いようで、少しハイクラスなアロハシャツになっています。
カハラにはハワイ製の他にマレーシア製もあります。ハワイ製はスタンダードなモデルで、マレーシア製はハードウォッシュなどでユーズド感を出したモデルになっています。
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アロハシャツの歴史
ハワイに移住した日系の移民によって、アロハシャツは作られました。現地にあった開襟シャツ「パラカ」を日系移民が着物の生地を使って作ったのが最初と言われています。パラカシャつはヨーロッパの船員が来ていた作業着が起源で、チェック柄の青の綿生地で作られたシャツだったようです。日系移民達は日本から持ち込んだ浴衣や着物がボロになると、それを縫い直してパラカシャツを作りました。日本独特の柄や色使いの生地はハワイになかったもので、これが現地の人にも評判になっていきます。※ムサシヤ・ショーテンのKoichiro Miyamoto |
20世紀初頭にはすでにアロハシャツが、エラリー・チャンという中華系の人物により商標登録されています。戦前にはムサシヤ・ショーテンという日系が営む洋服屋が、反物を使ってシャツを作り、アロハシャツとして売り出しています。使用する材料は時代によって変わりますが、その生地の多くは日本から輸入していました。当初は日本独自の和柄の生地でしたが、やがてハワイの文化を取り入れたトロピカルな柄も生まれました。アロハシャツは現地の人が使うシャツとして、お土産物として、アロハシャツはハワイに定着していきました。ハワイに根付いたハワイ特有の文化として、今でも多くのアロハシャツが作られ続けています。
レインスプーナー /ハワイを代表するブランド
レインスプーナーは1962年に2社が合併して誕生し、現在ではハワイを代表するブランドです。アロハの生地はレーヨン(高級品はシルク)、またはポリエステルが主流ですが、レインスプーナーはスプーナークロスという独自の生地を使っているのが特徴です。スプーナークロスはコットン55%、ポリエステル45%の混紡で、ハリがあるのでハワイのフォーマルな服としても使われています。鮮やかな色使いで、その生地を裏返しにして褪せた雰囲気を出すのも特徴で、一目でレインスプーナーのアロハだとわかります。お値段は高めですが、アロハの代名詞ともいえるブランドです。
カメハメハ /ハワイの老舗
カメハメハは1936年に創立したハワイの老舗です。アメリカ本土で洋服の下請け生産を行っていたハーブ・ブライナーが、ハワイでアロハシャツの原型ともいえるシャツが流行しているのを知ると、ハワイに移住して工場を設立しました。ハワイ発のアパレル工場と卸売業を始めたブライナーのビジネスは、安価なアロハの台頭も高品質なシャツを供給し続けることで乗り切りました。ウエスタンシャツ風などさまざまなバリエーションがありますが、従来の開襟シャツが充実しています。ここ数年、やや品質やデザインが落ちてきたと言う人もいますが、ヴィンテージを生産していると言われるほど、確かなシャツづくりをしているメーカーとして知られています。
トリリチャード /上質のハワイアン
トリリチャード1953年に女性用リゾートウェアのメーカーとしてスタートしました。典型的な家族経営の企業で、女性向けに大胆な柄やデザインを得意としていました。そのデザインが高く評価され、メンズ向けの商品の要望が強まったことから、メンズ向けのラインナップも増やしてい今日に至ります。生地の種類も豊富で、用途によって使い分けることが可能です。ハワイの結婚式はアロハシャツで行われますが、トリリチャードのアロハが使われることも多いようで、少しハイクラスなアロハシャツになっています。
ロバートJクランシー /お土産用にあらず
ハワイのお土産物屋さんで、よく売られているのがロバートJクランシーです。1953年に設立され、リーズナブルな価格で高品質の商品を目指して60年ものあいだ、アロハシャツの代表的な地位を築きました。これまで紹介してきたブランドに比べると安価ですし、お土産用アロハと思われがちですが、価格に見合わないハイスペックなシャツを作ることで有名です。この価格帯で、ポケットまで柄を合わせているメーカーは希少です。カハラ /レインスプーナーと並ぶ名門
カハラは1936年に設立した老舗で、ハワイではレインスプーナーと並ぶ人気ブランドですが、日本での知名度はいま一つになっています。アロハで仕事をするハワイでは、ビジネスシーンで使うアロハとして人気で、上質なアロハを展開しています。カハラにはハワイ製の他にマレーシア製もあります。ハワイ製はスタンダードなモデルで、マレーシア製はハードウォッシュなどでユーズド感を出したモデルになっています。
サンサーフ /日本を代表するアロハブランド
東洋エンタープライズが70年代に始めたブランドで、1930年代から50年代に作られたアロハを再現することに注力したブランドです。東洋エンタープライズといえばスカジャンの販売に始まり、アメリカンビンテージに執拗にこだわり、ハイスペックな商品を出し続けている日本のマニアックな会社です。
当時のレーヨンと現在のレーヨンでは風合いが異なるため、オリジナル生地を作るマニアックぶりで、糸の紡績から始めるというやや狂った感のあるブランドです。ハワイでもこれほどビンテージを再現したブランドはなく、まさに日本ならではのラインナップになっています。
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