気になる怪奇事件・未解決事件
未解決事件の記事を定期的に見ています。まれに進展があることもありますが、そのほとんどは謎のままになっていてます。未解決になっている要因はさまざまだと思いますが、警察の初動捜査のミス、周囲が犯人を匿っていると思われるもの、誘拐と言われているものの本人の意思による失踪とも思えるものなどさまざまです。今回は個人的に気になる事件を振り返ってみたいと思います。
場所:東京都墨田区
出産のため墨田区の実家に帰省していた女性が、同級生に会いに行くと言って家を出てから失跡した事件です。事件の性質そのものは、多くの失跡事件とさほど変わりありません。この事件を有名にしたのはテレビ番組での一幕でした。
失跡した真由美さんの外出時の服装は、Tシャツにイージーパンツという軽装で、小さいバッグに財布とタバコを入れた程度だったそうです。姉の洋子さんの証言によると、1歳半の子供を残したまま帰宅しないのを不審に思い、会うと言っていた同級生に電話すると会っていないことがわかりました。その後、タンスから真由美さんのメモがみつかり、旦那と違う男性とつき合ったが裏切られたという内容でした。
その男性に会いに行くと真由美さんと会ったことを認め、もし真由美さんが死んでいたら罰を受けると語っていたそうです。姉の洋子さんは不審に思い、調査会社に依頼して男性を調べてもらったところ、缶ジュース2本を持って山に入る姿が目撃され、その情報を元に警察が捜査したものの、何も見つからなかったそうです。
この失跡をテレビ番組が紹介し、父親がインタビューに答える場面があります。父親の後ろにはメモが貼られており、「洋子のはなしは信じるな」と書かれていたことから大きな話題になりました。失跡後の話は全て姉の洋子さんが語った内容で、それら全てが嘘なのか?そういった疑問が広がりました。未だに真由美さんの消息は不明で、未解決になっています。
場所:赤坂のウィークリーマンション
プチエンジェルというデートクラブ(実態は未成年少女の売春クラブ)で起こった事件です。社長の吉里弘太郎という男が小学校6年生の4人を呼び出して、赤坂のウィークリーマンションに手錠をかけて鉄アレイなどで重しをして監禁しました。少女が帰宅しないため家族は捜索願を出し、警察は聞き込みなどから吉里の逮捕状を請求します。
吉里はリビングにビニールをテント状に張り、練炭自殺を図りました。少女達は物音がしなくなったため、自力で脱出して近所の花屋に助けを求めて駆け込み(後に手錠を自力で外したという供述に疑問の声も出る)、警察に保護されました。吉里は死体で発見され、事件は解決しました。
この事件は35億円もの資産を持っていた吉里が慌ててフェラーリを2台売却していたこと、自殺にしては不確実な方法を使っていること、デートクラブの規模からして他にも経営に関与していた者がいると思われるが、それらの人物が全く出てこないこと、顧客名簿から芋づる式の逮捕が期待されたものの、偽名ばかりだったという理由で捜査が打ち切られたことなど、不可解な点が多く残っています。さらにこの事件を追っていたフリージャーナリストが死亡するなど、事件は解決したものの奇妙な点が多く残った事件です。
場所:愛知県名古屋市
自宅で夫(31歳)の帰りを待つ妊婦(27歳)が殺害された事件で、夫は帰宅した際に鍵がかかってなかったこと、赤ん坊の泣き声が聞こえることから不審に思い部屋に入って惨殺された妻を発見しています。妻はマタニティウェアを着ており、みぞおちから40cm近くが鋭利な刃物で切り開かれ、子宮から胎児が取り出されており、子宮内には電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーが入れられていました。部屋全体が血の海になっており、その中で赤ん坊が泣き叫ぶという凄惨な現場になっていました。
捜査は難航し、部屋を物色した跡もないことから怨恨説や快楽犯説などさまざまな仮説が立てられ、容疑者として夫や医療関係者などが捜査されましたが犯人の特定に至らないまま時効を迎えました。
場所:福島県田村郡都路村(現在は田村市)
教員住宅に住む都路村立古道小学校の女性教員がトイレに行き、何気なく便槽内を除いたところ人の体のようなものが見えたため通報しました。便槽内で男が死んでいるのが発見され、消防は重機で便槽を破壊して男の死体を取り出しました。死体は同じ村に住み、福島第2原発の作業員で、青年部にも所属している26歳の男性でした。警察はのぞき目的で便槽内に進入して、寒さと窒息により死亡したと発表しました。
しかし村人の間から、この青年がのぞきをするような人物ではないと、再捜査を求める署名が4000以上も集まりました。図を見るとわかりますが、そもそもどうやって便槽内に進入したのかがわかりません。消防も重機で破壊しないと死体を取り出せませんでした。また、死体は片方の靴しか履いて織らず、もう片方は近くの土手で発見されています。事件としては解決済みになっていますが、多くの謎を残した事件です。
場所:三重県四日市市富田
当時8歳の加茂前ゆきちゃんが、自宅から忽然と姿を消した事件です。ゆきちゃんが学校から帰ってきた時、父親は夜勤明けで寝ていました。姉が14時に帰宅した際にはテーブルの上には暖かいココアが残っており、ゆきちゃんの自転車もあったためすぐに戻ってくるだろうと思っていました。いつも着ているジャンパーも室内にあり、姉は不審には思っていなかったようです。しかしそれ以降、ゆきちゃんが帰ることはありませんでした。
警察の聞き込みに多数の目撃証言が集まりました。公園のジャングルジム、学校の近くの十四川、白いライトバンの運転手と話しているところ、駅の近くを歩いていたなど、多くの人が証言しています。しかしどれも有力な手がかりにはなりませんでした。そしてこの事件が注目を集めたのは、失踪から3年経ってから父親の元に怪文書が届いたからです。通称「トミダノ股割レ」「カアイソウ」などと呼ばれる文書です。
怪文書の内容
1枚目
2枚目
3枚目
わざと難解に書いたと思える文章に、ひらがなとカタカナが混在して読みにくい文章になっています。単なるいたずらの可能性も捨てきれませんし、「ゆき」ちゃんを「ミユキ」と書いていることから事件には無関係とする人もいます。真相はわかりません。さらに失踪から10年後に若い男の声で電話があり、一般には公開されていない内容を含む話をしたそうです。この事件は、多くの謎を残したまま未解決です。
場所:東京都世田谷区
この事件に関しては、以前にも書いたことがあるのでそちらを参照してください。個人的には初動捜査のミスが迷宮入りになったと思っています。
関連記事:世田谷一家殺人のニュースが久しぶりに出ていた
東京都墨田区27歳女性行方不明事件
日時:1994年9月2日場所:東京都墨田区
出産のため墨田区の実家に帰省していた女性が、同級生に会いに行くと言って家を出てから失跡した事件です。事件の性質そのものは、多くの失跡事件とさほど変わりありません。この事件を有名にしたのはテレビ番組での一幕でした。
失跡した真由美さんの外出時の服装は、Tシャツにイージーパンツという軽装で、小さいバッグに財布とタバコを入れた程度だったそうです。姉の洋子さんの証言によると、1歳半の子供を残したまま帰宅しないのを不審に思い、会うと言っていた同級生に電話すると会っていないことがわかりました。その後、タンスから真由美さんのメモがみつかり、旦那と違う男性とつき合ったが裏切られたという内容でした。
その男性に会いに行くと真由美さんと会ったことを認め、もし真由美さんが死んでいたら罰を受けると語っていたそうです。姉の洋子さんは不審に思い、調査会社に依頼して男性を調べてもらったところ、缶ジュース2本を持って山に入る姿が目撃され、その情報を元に警察が捜査したものの、何も見つからなかったそうです。
※頭の後ろにあるメモに注目が集まりました。 |
この失跡をテレビ番組が紹介し、父親がインタビューに答える場面があります。父親の後ろにはメモが貼られており、「洋子のはなしは信じるな」と書かれていたことから大きな話題になりました。失跡後の話は全て姉の洋子さんが語った内容で、それら全てが嘘なのか?そういった疑問が広がりました。未だに真由美さんの消息は不明で、未解決になっています。
プチエンジェル事件
日時:2003年7月場所:赤坂のウィークリーマンション
プチエンジェルというデートクラブ(実態は未成年少女の売春クラブ)で起こった事件です。社長の吉里弘太郎という男が小学校6年生の4人を呼び出して、赤坂のウィークリーマンションに手錠をかけて鉄アレイなどで重しをして監禁しました。少女が帰宅しないため家族は捜索願を出し、警察は聞き込みなどから吉里の逮捕状を請求します。
吉里はリビングにビニールをテント状に張り、練炭自殺を図りました。少女達は物音がしなくなったため、自力で脱出して近所の花屋に助けを求めて駆け込み(後に手錠を自力で外したという供述に疑問の声も出る)、警察に保護されました。吉里は死体で発見され、事件は解決しました。
※練炭 |
この事件は35億円もの資産を持っていた吉里が慌ててフェラーリを2台売却していたこと、自殺にしては不確実な方法を使っていること、デートクラブの規模からして他にも経営に関与していた者がいると思われるが、それらの人物が全く出てこないこと、顧客名簿から芋づる式の逮捕が期待されたものの、偽名ばかりだったという理由で捜査が打ち切られたことなど、不可解な点が多く残っています。さらにこの事件を追っていたフリージャーナリストが死亡するなど、事件は解決したものの奇妙な点が多く残った事件です。
名古屋妊婦切り裂き殺人事件
日時:1988年3月18日場所:愛知県名古屋市
自宅で夫(31歳)の帰りを待つ妊婦(27歳)が殺害された事件で、夫は帰宅した際に鍵がかかってなかったこと、赤ん坊の泣き声が聞こえることから不審に思い部屋に入って惨殺された妻を発見しています。妻はマタニティウェアを着ており、みぞおちから40cm近くが鋭利な刃物で切り開かれ、子宮から胎児が取り出されており、子宮内には電話の受話器とミッキーマウスのキーホルダーが入れられていました。部屋全体が血の海になっており、その中で赤ん坊が泣き叫ぶという凄惨な現場になっていました。
捜査は難航し、部屋を物色した跡もないことから怨恨説や快楽犯説などさまざまな仮説が立てられ、容疑者として夫や医療関係者などが捜査されましたが犯人の特定に至らないまま時効を迎えました。
福島女性教員宅便槽内怪死事件
日時:1989年2月28日場所:福島県田村郡都路村(現在は田村市)
教員住宅に住む都路村立古道小学校の女性教員がトイレに行き、何気なく便槽内を除いたところ人の体のようなものが見えたため通報しました。便槽内で男が死んでいるのが発見され、消防は重機で便槽を破壊して男の死体を取り出しました。死体は同じ村に住み、福島第2原発の作業員で、青年部にも所属している26歳の男性でした。警察はのぞき目的で便槽内に進入して、寒さと窒息により死亡したと発表しました。
しかし村人の間から、この青年がのぞきをするような人物ではないと、再捜査を求める署名が4000以上も集まりました。図を見るとわかりますが、そもそもどうやって便槽内に進入したのかがわかりません。消防も重機で破壊しないと死体を取り出せませんでした。また、死体は片方の靴しか履いて織らず、もう片方は近くの土手で発見されています。事件としては解決済みになっていますが、多くの謎を残した事件です。
三重小2女児失踪事件
日時:1991年3月15日場所:三重県四日市市富田
当時8歳の加茂前ゆきちゃんが、自宅から忽然と姿を消した事件です。ゆきちゃんが学校から帰ってきた時、父親は夜勤明けで寝ていました。姉が14時に帰宅した際にはテーブルの上には暖かいココアが残っており、ゆきちゃんの自転車もあったためすぐに戻ってくるだろうと思っていました。いつも着ているジャンパーも室内にあり、姉は不審には思っていなかったようです。しかしそれ以降、ゆきちゃんが帰ることはありませんでした。
警察の聞き込みに多数の目撃証言が集まりました。公園のジャングルジム、学校の近くの十四川、白いライトバンの運転手と話しているところ、駅の近くを歩いていたなど、多くの人が証言しています。しかしどれも有力な手がかりにはなりませんでした。そしてこの事件が注目を集めたのは、失踪から3年経ってから父親の元に怪文書が届いたからです。通称「トミダノ股割レ」「カアイソウ」などと呼ばれる文書です。
怪文書の内容
1枚目
「ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモアカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ
トオモイマス
股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ
シュンガノオモテノハンタイノ、
パーラポウニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ
裏口ニ立ツヨウニナッタ
イまハー ケータショーノチカクデ
四ツアシヲアヤツツテイル
***
ツギニ
ス丶”カケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナ
ガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ
アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きく
ワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイ
タ。 モウ股割レハ人ヲコえて 一匹のメス
にナッテイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動い」
2枚目
「タ。 ソレガ大きな事件トハシラズニ、又カム
チャッカノハクセツノ冷タサニシラズニ、ケッカハ
ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ
トオモウ
ダッタン海キョウヲ テフがコエタ、コンナ
平和希求トハチガウ
ミユキノハ丶ガカ弱イハネヲバタバタ
ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、広い
ダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル
股割れは平気なそぶり
時ニハ駅のカンバンニ眼ヲナガス
コトモアル、一片の良心ガアル、罪悪ヲ
カンズルニヂカイナイ
ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレル
オスヲ探しツヅケルマイニチ」
3枚目
「股ワレワ ダレカ、ソレハ富田で生レタ
コトハマチガイナイ
キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
事件ガ大キイノデ、決シテ
イソグテバナイトオモウ。
○ ヤツザキニモシテヤリタイ
股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
○ 我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ
コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番
トホトイトキダ」
わざと難解に書いたと思える文章に、ひらがなとカタカナが混在して読みにくい文章になっています。単なるいたずらの可能性も捨てきれませんし、「ゆき」ちゃんを「ミユキ」と書いていることから事件には無関係とする人もいます。真相はわかりません。さらに失踪から10年後に若い男の声で電話があり、一般には公開されていない内容を含む話をしたそうです。この事件は、多くの謎を残したまま未解決です。
世田谷一家殺害事件
日時:2000年12月30日場所:東京都世田谷区
この事件に関しては、以前にも書いたことがあるのでそちらを参照してください。個人的には初動捜査のミスが迷宮入りになったと思っています。
関連記事:世田谷一家殺人のニュースが久しぶりに出ていた
まとめ
気になる事件は多いのですが、今回は6つの事件を挙げてみました。難解な事件が多く、情報も錯綜しているためここに書いている内容も間違っていることがあるかもしれません。ここに挙げた事件の真相がいつの日か明らかになることを願ってやみません。
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