世田谷一家殺人のニュースが久しぶりに出ていた

2000年に起こった世田谷一家殺人に関して、5月19日にニュースがありました。警察が犯人像を15歳から22歳の細身の男性に絞ったというものです。18年も経ってから、この程度の進展しか出てこないことを残念に思います。この事件はさまざまな出来事が重なり、未解決事件に陥っているのです。

※殺害された一家

世田谷一家殺人事件とは

2000年12月30日の午後11頃から未明にかけて、世田谷区に住む一家4人が刺殺された事件です。幼い子供まで無残に殺されたこと、犯人が殺害後も長時間に渡って室内に留まったとされること、殺害後にアイスクリームを食べたり麦茶を飲んだり、インターネットで劇団四季のwebサイトを見ていたことなどが報じられ、その猟奇性が衝撃を与えました。

※事件現場

荒れた殺害現場

12月31日の午前、隣家にする母親が尋ねたことで殺人事件が発覚します。母親は家の中に入り、パニックになって4体の死体を確認しています。そのため警察が到着した時には殺害現場は母親の手によって、かなり変化していました。自分の息子夫婦、孫が血まみれで倒れていたら駆け寄るのは当然であり、抱きかかえるのも当然のことだと思います。

さらに母親は救急車を呼び、救急隊と警察が駆け付けました。玄関周辺の足跡は救急隊と警察のもので埋め尽くされ、犯人の足跡があったとしても確認ができない状態になってしまいました。こうして事件現場は保存される前に、ずいぶんと荒れてしまったのです。

本当に未明までいたのか?

犯人が朝までいたとされる根拠は、パソコンが朝方にスリープ状態から起動した形跡があるためです。食べたアイスクリームの跡や飲んだ麦茶の跡と相まって、犯人が死体とともに朝方まで過ごした証拠とされていました。しかしスリープ状態のパソコンは、マウスがわずかに動いただけでも起動するため、近年では犯人は朝方までいなかったのでは?という声が強くなっています。

しかし警察は当初から朝方までいたことを前提に捜査しました。これにより深夜の目撃情報が集められず、朝方の目撃情報ばかりが集められました。

裏手の足跡と外れた網戸

2階の浴室の網戸が外れており、その真下には足跡がありました。警察は近くの樹木を伝って浴室の窓から侵入することが可能だと判断し、足跡を採取して徹底的に調査しました。しかし網戸が外れたのが事件当日という確証はなく、事件以前から外れていた可能性も否定できません。さらに裏手は公園になっているため、誰でもやってこれる場所です。外れた網戸と真下にある足跡から、警察は2階から侵入したという説に拘り過ぎて捜査を誤ったのではないかという声もあります。

※丸で囲んだのが2階の風呂の窓

犯人は玄関から入った可能性は排除されていましたが、最近では玄関から家族に招き入れられたのではないか?という説が出ています。

犯人は知人なのか?

犯人は知人であり、一家に招き入れられて住宅内に入ったという説が出てきています。麦茶を飲んだのは客人として出されたからであり、犯人のジャンパーやヒップバッグが置いてあったのも、家に招き入れられたから脱いだというわけです。


これまでは2階から侵入したと思われていたため、子供たちが先に殺されたと思われていました。次に奥さんを殺害し、最後にご主人を殺害したことになります。なぜ最も抵抗が激しいご主人を最後に殺害したのか?という疑問がありました。しかし玄関から入ったとなると最初にご主人を殺害し、次に奥様、最後に子供たちを殺害したことになるのです。

初動捜査に問題があった

大量の遺留品に指紋、DNAが揃っているにも関わらず、犯人は全くわかっていません。そのため初動捜査に問題があったと言われるようになりました。

家の裏手の2階の窓から侵入したと判断し足跡の靴を捜索し、朝方までいたという過程で朝方近くの目撃者捜しに時間を割きました。しかし玄関から入り、殺害直後に逃げたとなれば深夜の目撃情報が重要になります。こういった見込み違いが、事件を迷宮に導いたと言われるようになりました。

まとめ

これほど衝撃的な事件が未解決事件になっているのは、なんとも残念です。外国人説、宗教関係説などさまざまな説が語られていますが、一日も早い解決が望まれます。このような残忍な犯罪者が、今もどこかにいると思うと恐ろしくなります。



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