アピールポイントが胸だと言うF美の勘違い

F美に初めて会ったのは、もう10年以上前になる。某大学の柔道部だった男が「男ばかりの飲み会だと華がないんで、女の子を連れてきます」と言って、連れてきたのがF美だった。身長165cmの長身に、細長の顔が印象的だが、彼女は一度会ったら忘れられない身体的特徴があった。



彼女に会った人は、必ずの胸に目が行ってしまう。いやらしい意味ではない。その立派な胸筋に目が行くのだ。もちろん背中もすごいし、ふくらはぎも強固なワイヤーを絞りきったような凄みがある。しかし男性ボディビルダーのように、胸筋がピクピク動く女性はそんなにいない。

高校時代は新体操で鍛え、大学生活の中でみるみる太っていくのが嫌でスポーツジムに通ったらしいが、なにか鍛え方を間違えたようだ。普通に酒を飲んでいても、Tシャツごしに胸筋がピクっとうごくと、全員の目が行ってしまう。

※写真はイメージです。ここまで激しくはないですが、こんな感じに近いです。


ある日「今朝、痴漢にあったんです!胸を触られたんです!」と切実な声で騒いでいたが、全員が「痴漢ではなく筋肉への興味」と否定していた。ピクピク動く胸筋をみていると、触りたくなる気持ちもわかる。「なにか入っているのだろうか?」そんな疑問が湧いてしまうのだ。

女性の胸の形容は「ふくらみ」などの言葉が使われるが、彼女の場合は「隆起」がふさわしい。ジムで何度か本格的にボディビルをやって大会に出ないかと誘われたそうだが、「水着で人前に出るのはムリ」と断っている。恥ずかしがり屋で、普段は事務仕事をして、夜になると走り込み、週末になるとジムで汗をかく生活をして30代半ばになったのだ。

「婚活を始めます。結婚相談所に登録もしました」

と、高らかにF美は宣言したが、「アピールポイントは胸って書いときました」と、確実に誤解を招くことを言っている。「私が唯一褒められるのは、この胸筋ぐらいなんですよ」というが、それが婚活においてアドバンテージになるのか疑問だ。さらにこれまでつきあった男性のほとんどはスポーツマンだったのだが、上手くいかないことが多かったのでインドア派で知的な男性がいいと、見た目と180度反対のことを言っている。

長身、ガチムチ、胸筋プルプルのF美に、読書や将棋が趣味の男性が言い寄ってくる様子が想像できないのだが、もう長いつきあいなので彼女には良い縁があることを祈っている。彼女は面白いエピソードが多いので、気が向いたらまた彼女のことを書きたいと思います。


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