今こそ国産時計を! オリエント時計編

高級時計が流行り、若い人もロレックスやIWC、フランク・ミュラーなどをしている人が増えました。今や猫も杓子も高級時計を身につけ、お約束のようにビッグフェイスで、細い手首に飛び出すようなサイズの時計をしています。

「時計くらい好きなものをつけさせろ」というのはもっともで、それを否定することはできません。ただ気になるのは、それが本当にあなたが好きな時計なんですか?と思えてしまうことです。ファッション雑誌を見て選んだように見える時計、あちこちで言われる「女ウケ」で選ばれた時計などは、むしろみっともないようにも思います。


そこであまり頑張った感じがでない、国産時計を選ぶのはどうでしょう。そして今回はオリエントの話です。セイコー、シチズン、カシオが人気の国産時計の中で、あえてマイナーなオリエントを選ぶのは、機械式時計のコストパフォーマンスが高いからです。

オリエントとは

1950年に、南多摩に多摩計器時計として創業します。国産時計として奮闘しますが時代の波に乗り切れず、97年にセイコー・エプソンの子会社になり、2017年にセイコーに吸収されてセイコーの1ブランドになります。


オリエントの特徴としては独創的なデザインが多く、バリエーションも多くあります。個人的には、何でもかんでも裏蓋を透明にする裏スケにしてしまうのが残念ですが、それを差し引いても面白いメーカーです。

代表モデル

オリエントスター
オリエントの中では高級ラインです。しかし他社と比較するとこの価格で買えるのは、とても魅力的です。使用されている46(ヨンロク)系ムーブメントは、71年に製造が始まり1億個以上も作られています。熟成したムーブメントで、安価でそこそこの精度が出ます。ムーブメントは46系。セイコーのメカニカルに使われる6Rと同程度の精度。精度と価格だけで語るなら、6R系ムーブメントを搭載したセイコー・メカニカルが機械式の頂点とも言える安さと精度のバランスを保っています。しかしバリエーションが少なく、その点ではオリエントの優位性があります。とにかくバリエーションが豊かです。

※モダンスケルトン。5万円台から購入可能です。




金属バンドのモデルもあります。



オリエント
こちらが標準モデルのラインナップになります。クラシックな雰囲気からスポーツモデルまで、幅広く展開しています。そして機械式もクオーツもあります。実売価格3万円程度からあるので、買いやすいラインナップです。

※オリエント・クラシック

クラシックモデル



ワールドステージコレクション



まとめ

時計のブランドで見栄を張るのではなく、服装やシチュエーションに合わせて時計を選んだ方が、気が利いています。何十万円もする時計を買ってスーツにもジーンズにも同じ時計をするよりも、複数の時計を使い分けていくのにオリエントの安価なラインナップは魅力的です。オリエントは安いからといって、特別に劣る時計ではありません。むしろ価格から考えると善戦している時計で、日常生活で使うにはなんら支障はありません。

ホストやヤクザなどがお金を持っていることをアピールする小道具としては役立たずですが、気負わずに気軽につけるには良い時計だと思います。機械式時計が欲しいけど、なんだか面倒そうだし不安だと感じている方には、最初の一本として最適だと思います。





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