なぜ不倫は増えたのか?芸能界だけでなく身近にある不倫
芸能界では定期的に不倫のニュースで盛り上がりますが、一般の人の間にも不倫は増加しているそうです。男性も女性も増加しているそうで、一説によると、近年では男性は恋心を求め、女性は肉体関係を求める逆転現象が起こっているそうです。
1.どんな人が不倫をするのか
「一線を超えたか?」なんて言葉がニュースに出てきたように、肉体関係は不倫の大きな要素の一つです。しかしこればかりではありません。
性欲が強すぎて配偶者が受け止めきれないという夫婦は、いつの時代も一定数いるでしょう。男性なら性風俗店に行くという手もありますが、経済的に厳しいという人もいます。そして女性は、性風俗店もないので自ら相手を探すことになります。しかしこういう人は、いつの時代も少数派と思われます。20代ならまだしも40代や50代になれば、性欲の問題は衰えが勝手に解決してくれます。
| ※この手の看板に吸い寄せられる人も |
つまり不倫をしている人の多くは、特別に男好きや女好きというわけでも、性欲の強い人でもなく、ごく普通の人なのです。なぜそういう人が不倫に走るのでしょうか?
2.人間の根源的な欲求
人間は群れではなく、村を作る社会性を身につけた動物です。そして社会性は「褒められたい」「話を聞いてほしい」「認められたい」といった、欲求を芽生えさせました。しかし現実はどうでしょう?
会社では上司の叱責や嫌味、愚痴などがあり、部下からの不満の板挟みになる人もいます。顧客や取引先からの不満やクレームなどもあり、「褒められる」「認められる」よりも責められることの方が多くなります。
家では妻の不満や愚痴が待っていて、女性からすると夫は話を聞いてくれずに、テレビや自分の部屋に引き込んでしまいます。子供は言うことを聞かず、中には問題を起こす子もいて、学校や同級生の家に謝りに行くこともあります。
そこで趣味を持つ人もいますが、ここでも人が集まるとヒエラルキーが発生し、会社や家庭より居心地が悪いこともあります。極端な例として、ゲートボール人口が減っているのは、60歳をすぎて定年退職した人が若手として雑用を押し付けられるから、というのがあります。先週まで何百人もの部下を従えていた人が、新入りとか若手としてヒエラルキーの一番下に入れられるのです。
誰もが「褒められたい」「話を聞いてほしい」「認められたい」と思いながら、そういう場が少ないのが現状です。
3.根源的な欲求をビジネスにする人たち
キャバクラは、これらの欲求を金銭と引き換えに満たす場所です。相手を褒め、相手の話を聞き、「すごい」「素敵」と驚いてみせます。売れているキャバクラ嬢は、例外なくこれが上手です。ルックスだけで指名を取るのは、ましてや常連を掴むのは難しいのです。
職場でも家庭でもストレスを溜めきった男性なら、自分の話に耳を傾け、自分に共感を示し、自分を褒めてくれるキャバクラ嬢に、イチコロの可能性があります。
4.浮気の発生
これまで書いてきたような、職場や家庭でストレスを溜めている人が、身近な異性に根源的な欲求を満たされたらどうでしょう。話を聞いてくれるぐらいのきっかけなら、どこにでもあると思います。
肉体関係だけが目的では不倫は成立しにくいものです。仕事と家庭の合間を縫って時間を作り、アリバイ工作をし、家族に嘘をつき続けるのは、それ自体がストレスであり、とんでもなく手間がかかるのです。継続するには、その手間をかけても癒されるからで、そこには人間の根源的な欲求が絡んでいるのです。
5.配偶者の浮気を防止するには
翻って、自分に置き換えてみましょう。配偶者の話を聞いてあげていますか?互いを認め合い、配偶者の頑張りを褒めてあげているでしょうか?
「結婚生活が長いと、口にしなくても伝わる」
「いい歳して、そういうのは気恥ずかしい」
こういう声がありますが、口にして言うべきなのです。「小言を言われる」「話を聞いてもらえない」「認められないどころか、小バカにされる」が続くと、欲求不満が増していき、それらの欲求を満たしてくれる身近な人に惹かれていくのです。
6.まとめ
夫婦が互いにコミュニケーションをとる努力をし、互いに認め合う関係でなければ、浮気の可能性は常に存在します。浮気が起こらなくても、それは単に相手がいなかったからに過ぎず、冷え切った夫婦関係の原因も根底は同じところにあります。
難しいのは、片方だけが努力しても徒労感や悲壮感が増すだけで、互いができないといけません。結婚相手を選ぶと言うのは、互いに認め合え、それをキチンと伝え合うことができるパートナーを見つけることではないでしょうか。
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