ライジング・サン

※こちらは以前の「はねもねの独り言」に書いていた記事です。

多くのニューヨーカーはお節介だと言われている。それはニューヨークだけに留まらず、日本にやってきてもお節介な人が多い。私の友人は日本の友人達に「エクササイズしろ」「タバコはやめろ」などと最近まで自分がやっていたにも関わらず言い、少し疲れた顔を見せれば「なにか力になれることがあれば言ってくれ」とやって来る。「単なる寝不足だよ」と笑って追い返しても「じゃあ、電話くれ」と帰っていく。時にそのお節介が鬱陶しく感じることもある。だがそのお節介が心に染みることもある。




私はある面でアメリカ人が嫌いだ。自分達の価値観に凝り固まり、自分達の価値観こそ正義だと信じ、世界中で嫌われている理由を自分達でわかっていない。だが彼らの愛国心に溢れた行動や、ボランティアに見せる情熱を羨ましく思うこともある。以前にも書いたが、911テロの直後に大勢の人が献血のために6時間も並んでいた。列の1人はテレビのインタビューに答えて「本当はテロリストをやっつけたいけど、今の俺にはこれしかできないんだ」と悔しそうに語って長い順番待ちに並んでいた。

911テロの時、私達はアメリカに対して何をしただろうか?ほとんど記憶にない。しかしアメリカは震災に苦しむ日本のためにこんなビデオを作った。正直、見ていて泣けてきた。国同士の支援なら外交という名のゲームにおける戦略ともとれる。しかしこういう市民レベルの運動は違う。




感傷的だが、アメリカとは友人でいたいとこのビデオを見て思った。





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COMMENT:
AUTHOR: つるひめ
EMAIL: k-yokosuka@jcom.home.ne.jp
IP: 61.26.207.150
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DATE: 04/19/2011 20:19:37
今、日本で起きてる事は、エゴイスティックなヒステリーか無関心かのどちらかです。
そうさせている大本にもいら立つけど、それら全てをまとめて、この事象を見るたびに私はいら立ってしまう。
may I help you
以前書いたコメントなんですが、直訳すれば
「私はあなたを助ける事ができるか?」
相手に問うてるのではなく自分に問うている。
その考え方の延長に、献血に6時間並ぶ行動を選択する。
「する」と「なる」の違いですね。

感傷に浸ってはいられないが自分が今できる作業がものすごく微かなことも、やり切れなくなってしまいます。
停電の時にお隣さんに余った懐中電灯あげるくらいしか。。。


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