米共和党のお笑い要員 /ダン・クエールという失笑

※この記事は2016年5月10日に、前のブログに書いた記事の転載です。

アメリカ大統領選挙では、お笑い要員だと思われていたドナルド・トランプ氏が躍進しています。共和党は過去にも何度かお笑い要員を輩出した歴史があります。今回は、そのおバカキャラでイグノーベル賞を送られたダン・クエール氏を紹介したいと思います。



イケメン上院議員から副大統領へ

写真の通り、ロバート・レッドフォードに似たイケメン上院議員として話題になりました。イケメンらしく女性問題があり、党内から厳しい注意を受けています。このクエール氏が一世をを風靡したのはブッシュ大統領(パパ・ブッシュ)の副大統領に就任してからです。重鎮ヘンリー・キッシンジャー氏が家庭教師に就きますが、手に負えなかったようです。

※若き日のダン・クエール

※パパ・ブッシュ大統領

地理に関する迷言

クエール氏は特に地理に弱かったらしく、地理に関する迷言が多くあります。

「カリフォルニア州が大好きです。フェニックスで育ったも同然ですから」
 ※フェニックスはアリゾナ州です。

「シカゴという素晴らしい州に来れました」
 ※シカゴはイリノイ州にある市です。

「あと2つのダコタ州にも寄りたいです」
 ※サウスダコタとノースダコタに行った時の言葉。ウエストダコタとイーストダコタがあると思ったらしい。


歴史に関する迷言

歴史に関しても怪しいです。

「ホロコーストは、我が国の歴史のおぞましい一面です」
 ※もちろんホロコーストは、ドイツで起こりました。


「私こそが未来です」
 ※何の未来だ?という声が多数起こりました。


国語的に怪しい迷言

国語についても怪しいです。

「私は未来において、正しい判断を下してきました」
 ※文法的におかしいと言われました。


「惜しい。もう1つ何かが足りないね」
 ※小学校の授業で、イモをpotato と書いた児童にpotatoeと訂正するも、児童に断固拒否される。この様子が全米に放送され話題になった。

※クエールとpotatoeと訂正された少年


「ラテンアメリカ諸国では、ラテン語が話されている」
 ※死滅した言語なので、いつの時代から来たんだよ!と言われました。


国防に関する迷言

国防に関してはアニメと混同していかも

「私でさえ、壁や煙突を通り抜けるのはパトリオットミサイルではなく、巡航ミサイルだと知っている」
 ※どんなミサイルでも、それは無理です。

※巡航ミサイル

下半身も迷走

彼はダム・クエール(クソったれクエール)と呼ばれ、その火中においてもパーティで既婚とは知らずに某上院議員の奥様を口説いて顰蹙を買いました。さらにイグノーベル賞を受賞した時に送られた言葉は「自身の迷言により、教育の必要性を誰よりも論証した」となっています。喋らなければ、本当に絵になる人なんですよねぇ。

当時、プレイボーイ誌がPOTATOEと黒板に書いたイラストを掲載して話題にしていました。私がダン・クエールを知ったのも、その記事からです。クエール氏は、後にアラバマ州知事のサラ・ペイリン女史が副大統領候補として出てくるまで、共和党のお笑いとして語り継がれました。

※共和党のお笑い要員 サラ・ペイリン

共和党の家庭教師、キッシンジャー氏の苦労がうかがえますね。



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