女性専用車両は社会を映す鏡かもしれない
最近、女性専用車両に男性が乗り込み、中の女性たちから他の車両に移るように言われてトラブルになり、電車が遅延することが増えたように思います。そしてその様子を撮影した動画も多くネットに見られ、これを面白おかしく見ている人、電車が遅延して迷惑だと思っている人のコメントがついています。
女性専用車両とは
戦前から女性専用車両はあったようです。しかしこれは男女が同じところにいるのはけしからんという当時の世相を反映したものや、乗車率300%を超える超満員電車の中で、ご婦人方を守ろうという紳士的な目的だったようです。現在、問題になっているのは痴漢防止対策などの目的で、2000年に京王線が実施し、他社も追随して広がった女性専用車両です。
女性専用車両に乗ることは違法なのか
電車営業法に「婦人のために設けたる待合室および車室とうに立ち入ること」を禁じる条文がありますが、国土交通省も各鉄道会社も男性が乗ることを違法ではないという立場をとっています。この法律は女性用トイレなどをさしているとされ、女性専用車両は該当しないという立場です。まあ、裁判を起こされたら面倒なので、お願いベースで行っているということのようです。
痴漢対策に効果があるのか
警察が痴漢で捕まった人たちから聞き取り調査を行ったところ、動機として圧倒的に多かったのが「すぐ近くにいたから」というもので、さらに犯行の多くは電車内で発生していることを考えると、ある程度の効果があると思われます。また、防犯カメラも効果的だとされていますが、費用の面から実施が進んでいないのが現状のようです。
海外では
インドやブラジル、UAEなどにも女性専用車両があるようです。一方でイギリスでは電車内の性犯罪の増加に伴い、女性専用車両の導入が提案されましたが、党派や男女に関係なく猛反発が起こり実現していません。ある女性議員は「性犯罪は座る場所の問題ではない。これは最悪のアイデアだ」と、激しく批判していました。
女性専用車両で揉める人たち
一つ目に利用者の無理解があります。女性専用車両という名前に反し、各鉄道会社は条件付きで男性の使用も認めています。例えば小学生以下の男児や、小学生を連れた大人の男性です。他にも体が不自由な方への使用も認めています。私の友人は小学生の子供と電車に乗り、あまりの込み具合に子供がつぶされそうになったので、いったん降りて女性専用車両に移ったところ女性からかなり強く抗議されたそうです。幸い、他の女性客が「お子さんを連れた人は乗ってもいいんですよ」と助け船を出してくれたので、大事に至らなかったようです。
そしてこちらの方が大きいと思うのですが、権利の侵害に敏感な人たちの過剰な反応です。権利を主張するのは良いことだと思いますが、ここ10年ぐらいで過剰なくらい権利に敏感な人が増えたように思います。男性側からすると、どの車両にも乗れる権利を女性専用車両が侵害していると憤り、女性からすると女性だけが使える車両の権利を侵害されたと感じるわけです。最近の自分の権利にこだわる人達の中には、感情的になりやすい人が多いので、過剰な対立を生んでいるように思います。
この図式は、まさに現代社会を表しているような気がします。
他の手段に移行するべき
誰が書いていたか忘れましたが、「黒人が白人に襲われるケースが多いというデータがあれば、黒人専用車両を設けてもいいのか?」という意見は考慮すべきです。女性専用車両は欧米ならとてもデリケートな問題で、人権侵害のリスクを常に含んでいます。
問題は女性の痴漢被害であり、これをどうやって解消するかなのです。電車の中には、痴漢以外にもスリもいますし、些細なことから傷害事件に発生する暴力沙汰もあります。また痴漢においても冤罪が多く出ているようなので、






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