スイングトップと呼ばれるジャンパーがありますが、これは和製英語でゴルフ用のジャケットのことを日本ではそう呼ぶんですね。薄手のジャンパーの代表格で日本でも定着しているのですが、その中でも
バラクータというメーカーがとても人気があります。しかしこれは似合わない人には、本当に似合わないアウターです。私は何度もトライして断念しています。
バラクータとは
1937年にジョン・ミラーという人物が、イギリスのマンチェスターで始めました。陸軍に納入されていたジャンパーを元に、防風・防水加工をしたゴルフ用アウターを作成し、やがてこれが大ヒットします。
1966年ワールドカップでイングランド代表がオフィシャルウェアとして着用し、地元で初の栄冠に輝くと「幸運のジャケット」と呼ばれました。写真でもわかるように、イングランド代表はジャンパーではなくコートを着ていますね。
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| ※イングランド代表 |
アメリカではグレゴリー・ペックやフランク・シナトラ、そしてスティーブ・マックイーンがたびたび着用している姿を見せたことで、大人気になりました。このためイギリスの服でありながら、アメリカン・カジュアル(アメカジ)の人気ウェアでもあります。
アメリカの番組でライアン・オニールが演じるロドニー・ハリントンという人物が着用していたことから、ハリントン・ジャケットとも呼ばれています。バラクータはイギリスのメーカーでありながら、イギリスよりもアメリカで大ヒットしています。
映画の中のG9
バラクータといえば、このG9が基本です。ラグランスリーブにドッグイヤー・カラーが特徴で、背面のアンブレラヨークが印象的なデザインです。
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| 58年「闇に響く声」のエルヴィス・プレスリー |
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| 66年「クイーン・メリー号の襲撃」のフランク・シナトラ |
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68年「華麗なる賭け」のスティーブ・マックイーン
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| 2011年「キラーエリート」のジェイソン・ステイサム |
日本ではなんといっても高倉健です。若い頃から愛用していて、映画やテレビなどで着用するだけでなくプライベートでも愛用していたようです。購入場所は上野だったらしく、マネージャーが色違いで何着も買いに来ていたようです。
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| 遺作となった「あなたへ」でもG9を愛用しています。 |
音楽の中のG9
イギリスを中心にミュージシャンにも愛用されてきました。ロックスターのイメージにバラクータは強い影響を与えています。
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ヤードバーズ在籍時のエリック・クラプトン(右のギターリスト)もG9を着用です。
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ファッションリーダーとしても知られるザ・ジャムのポール・ウェラー
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| パンクバンド、ザ・クラッシュはツアーで着用しました。 |
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ブライアン・イーノも着用しています。
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ザ・ブルーハーツの甲本ヒロト(左から2人目)
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私はバラクータG9というと、真っ先にパンクバンドや甲本ヒロトをイメージします。クラッシュの成功はパンクのファッションアイコンとしてバラクータを定着させました。クラッシュが大好きな甲本ヒロトがバラクータを愛用したのは当然の流れでした。
G4/G10/G5/G3
G9ばかりが有名ですが、ドライビングジャケットとしてG4というのもあります。
G4はG9に比べて着丈が長く、袖のリブもありません。裾はサイドアジャスターで調整がかのうです。
G10はバルマカンコートになります。
このG9、G4、G10の3種類が現行品です。過去にはG4とG10の中間的ポジションのG5というジャケットがありました。そしてG4の着丈が短いG3というのもあって、案外幅広いラインナップがあったんですね。
似合う人・似合わない人
気づいた人もいるでしょうが、かつてはG9のまがい物が氾濫し、昭和のお父さんの普段着として使われていました。そのためオッサン臭くなりやすく、私が着るとガソリンスタンドのおじさんか、新聞の集金人のようになってしまいます。どうやっても上手く着ることができないんですね。こういう人が、案外多いんです。
若い人にも注目されているアウターですが、ミュージシャンっぽく着れる人は良いとして、ある程度の年齢がいった方が良さがわかると思います。若い人だとお父さんの服を借りてきたみたいな雰囲気になりかねません。しかしバラクータはクセがないアウターなので、インナーやボトムスとの組み合わせで、かなり雰囲気が変わるのも事実です。自分なりの着方を見つけると、手放せなくなるみたいですよ。
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