スマートフォンの歴史を見てみよう

今では身近になったスマートフォンですが、ここまで普及するにはさまざまな製品が、出ては消えていきました。またスマートフォンは電話から生まれただけでなく、さまざまな出自を持っています。その歴史を見ていきましょう。


スマートフォンの出自を見ると、「携帯電話」「PDA」「ポケベル」「パソコン」「iPod」「その他」と、6種類あります。それぞれ最初のスマートフォンを一覧表にしてみました。


携帯電話 PDA ポケベル パソコン iPod その他
1994年

IBM Simon




1996年
Nokia 9000





2000年
Ericsson R380





2002年

Treo180 BlackBerry 5810



2005年



W-ZERO3


2007年




iPhone

2008年





HTC Dream


94年にIBMが携帯電話と電子手帳を合体させたSimonをリリースして、5万台ほど売れます。電子手帳はシャープのザウルスOSで、簡単なデータ送信やカレンダー、電卓、FAX機能を備えていました。この頃は、まだインターネットは一般的ではないので搭載されていません。

※IBMのSimon

ネット接続と電話が融合したのは、96年のノキア9000 コミュニケーターです。ストレート型の携帯電話を開くとQWERTYキーボードが現れる、未来的なデザインでした。このシリーズは21世紀に入っても、後継機種が登場しています。

※NOKIA 9000

99年にはポケットベル回線を使い、メッセージのやり取りができる端末をブラックベリー社が発売します。そしてブラックベリー社は2002年に5810を発表し、電話機能を付加しました。法人マーケットで大成功したブラックベリー社は、スマートフォン業界の巨人として躍進していきます。
※Blackberry5810

そして同じ2002年にPDAのトップメーカー、パーム社がTreo180を発表し、PDAに携帯電話機能を追加しました。PDAは個人情報管理をメインにしたポケットサイズのコンピュータで、日本の電子手帳にも似た存在です。Treo180によって現在のスマートフォンの機能のほぼ全てが揃いました。



マイクロソフトはPocketPCというウインドウズのモバイル版OSを展開していましたが、2005年に日本でW-ZERO3を発売してスマートフォン市場に参入します。この試みは大きな話題になりますが、その後のマイクロソフトの戦略は迷走していきます。


そしてスマートフォンが大きく変わるのは、2007年にアップルが発売したiPhoneです。大ヒット商品のiPodに、インターネット機能と電話機能を搭載し、世界的な大ヒットになりました。



そして翌年、グーグルがアンドロイドを発表し、HTCからドリームが発売されてiPhoneとアンドロイドが人気を二分していきます。



さて、ここまでの歴史を見て、日本はほとんど関与していないことがわかると思います。この間、日本は国内では大ヒットするものの海外では全く売れないガラケーという特殊な電話機に特化していました。その結果、iPhoneとアンドロイドが押し寄せてきた時に、一気に駆逐されることになったのです。

さまざまな出自を持つということは、さまざまな分野の人達が未来の電話としてスマートフォンを見ていたということです。日本は乗り遅れましたが、ポスト・スマートフォンの時代に参加できるのでしょうか?技術力は負けていないので、後は技術のもって行き方だけだと思うのですが、どうでしょうか?

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