タフな革小物が欲しい人へ /ラストクロップス
財布、名刺入れ、定期入れなど革小物はさまざまなメーカーがさまざまな商品を展開しています。今回はとにかくタフで頑丈な革小物を販売しているラストクロップスの紹介です。カジュアルにしか合わないと思われがちですが、ギリギリスーツに合わせることができる小物もあるブランドです。
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ラストクロップスとは
ラストクロップスの歴史を語るにはワイルドスワンズというブランドを語る必要があります。鴻野三兄弟が98年に設立した革小物のブランドで、頑丈な造りに美しいコバが特徴のブランドです。ワイルドスワンズは瞬く間に人気になりましたが、三兄弟の長兄である敏之さんが2006年に独立してワイルドスワンズを立ち上げました。
経営方針の違いとかさまざまなことが言われていますが、ワイルドスワンズが薄い革を使って気軽に使えるカジュアルな革小物を多く出し始めたのに反し、ラストクロップスは初期のワイルドスワンズのような分厚い革にタフな造りで商品を展開しています。
私物の紹介
私は小銭入れと札入れを分けていましたが、頻繁に使う小銭入れにSuicaが入るものを探していました。当時は案外みつからず、あれこれ探して見つけたのがラストクロップスのLC TOUGUEでした。スーツのポケットに入れても違和感がなく、ジーンズのポケットにも入れられるデザインで、これは長年愛用しています。
※小銭入れ(左上)キーケース(右上)カードケース(下) |
その後、キーホルダーとカードケースを購入しました。キーホルダーは土砂降りの雨の中で水たまりに落としてしまうなど、何かと酷い扱いになってしまいましたが、今でも現役です。
革について
ベルギーのタンナー、マシュワ社のサドルプルアップレザーが多くの商品に使われています。鴻野さんが惚れ込んだ革だそうで、タンニン鞣しのオイルドレザーで丈夫な革です。しかも厚手の革を使っているので、ラストクロップスの財布などは新品の間は驚くべき分厚さになっています。私のLC TOUGUEもこの革が使われています。
※サドルプルアップレザー |
イタリアのワルピエ社が出しているマレンマもよく使われています。ワルピエ社はブッテーロという革が有名ですが、ブッテーロの倍の油を染みこませたのがマレンマです。私のカードケースがこの革です。
※ワルピエ社のマレンマ |
馬革であり革の宝石と呼ばれている、コードバンも使われています。こちらはアメリカのホーウィン社のものですが、現在は良質のコードバンを仕入れるのは難しいのでご苦労されているようです。鴻野社長と話した時に「革の仕入れは政治なんですよ」と、良質の革を仕入れるのに小規模の会社は苦戦すると嘆いていました。
※ホーウィン社のコードバン |
代表的な商品
どの商品も丈夫な革に分厚い造りになっています。とにかくタフな印象を与えるラインナップです。
財布
LC SPANKER
二つ折りの財布でIは小銭入れありのモデル、IIは小銭入れなしのモデルです。サドルプルアップレザー製とマレンマ製があり、どちらも高い人気を誇っています。買ったばかりの頃は財布自体の分厚さに、ジーンズのポケットに入れるのも難儀します。使っているうちに革が馴染み、使いやすくなっていきます。
閉じた時も開いた時も流線型のラインが美しく、代表的なモデルとして多くの使用者がいます。
LC FLICKER
SPANKERは立て開きの二つ折りですが、こちらは横開きになっています。Iが小銭入れありで、IIが小銭入れなしのモデルです。真四角の形は美しさでSPANKERに劣るという人もいますが、横開きの財布の方が慣れている方にはうってつけの商品です。
こちらはサドルプルアップレザーを使った商品です。
STEED Marenma
比較的新しいラインナップで、マレンマ製の長財布です。ラストクロップスにしては薄手で、ジャケットの内ポケットなどにも収容できるようになっています。小銭入れもついているのは好みが分かれるところですが、使い勝手の良い財布です。
小銭入れ・カードケース
LC TOUGUE
背面にポケットがあるので、カードケースとしても使えます。私はSuicaを入れていますが、クレジットカードや名刺など人によってさまざまな使い方をされているようです。
GEMINI Maremma
マチなしのシンプルなカードケースです。マレンマを使い、3色が展開されています。
SOIL Maremma
こちらはさらにシンプルなカードケースです。中央に名刺を入れると5枚くらいまでです。こちらもマレンマで作られています。
マレンマを使用したキーケースです。家や事務所の鍵だけなら、こちらで十分です。金具で革に傷がつくことを嫌がる人もいますが、私は気にしていません。
SWIFT(L)Maremma
車のリモコンキーなど大型の鍵はLC CLIPPERには収納できません。その場合はこのSWIFTになります。マレンマで作られています。
SOIL Maremma
こちらはさらにシンプルなカードケースです。中央に名刺を入れると5枚くらいまでです。こちらもマレンマで作られています。
キーケース
LC CLIPPERマレンマを使用したキーケースです。家や事務所の鍵だけなら、こちらで十分です。金具で革に傷がつくことを嫌がる人もいますが、私は気にしていません。
SWIFT(L)Maremma
車のリモコンキーなど大型の鍵はLC CLIPPERには収納できません。その場合はこのSWIFTになります。マレンマで作られています。
まとめ
スーツに合わせるにはゴツい印象が強いブランドですが、ものによっては十分に合わせることも可能です。もちろんカジュアルな服装に合わせる方が、ブランドのイメージにも合うものが多いと思います。従来の革小物はすぐに壊れるとか、弱々しいものでは心許ないという人、とにかくドーンとワイルドなものが良いと考える方にはピッタリの商品です。革は良質ですし、つくりも丁寧です。革小物に悩んでいる人なら、検討に加えてみてください。関連記事
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